【ホンモノに学ぶ】体育大の学びを通し、高齢者の認知症予防に貢献したい 体験レポート

グループホームという施設をご存知ですか?
こんにちは、日本女子体育大学1年の菅原結子です。
私は、高齢者の認知症予防として運動指導ができるように、大学で学んでいます。
認知症の高齢者の方達が生活しているグループホーム「はなまるホーム紅葉丘」(愛誠会・東京都府中市)を見学させていただきました。

グループホームは、認知症の症状を持ち、日常の生活に困難を抱えた高齢者が共同生活をしている介護福祉施設になります。
実際に見学してみて、想像していた施設とは大きく違うことに驚きました。
高齢者施設は、スタッフが多数の利用者に対応し、全てスタッフが管理するものだと思っていました。
ところがグループホームは、スタッフが各階9人の少数利用者に対応し、利用者ができることはスタッフが手を貸すことなく、利用者自身が行動する場でした。

私だったら高齢者の方が何か行う時、安易に手を貸してしまうだろうなと思いました。
しかし、手を貸すことによって認知症の進行が早まるなど、逆に悪い影響を与えてしまう可能性があることを知り、対応の仕方の難しさを感じました。

こちらのホームでは、利用者の皆さんが料理や食後の後片付けなど、積極的に参加されているそうで、見学している間もサッと立ち上がってテーブルを拭いたり、お茶碗を洗ったりする利用者さんの姿を拝見しました。
包丁を使う時もあると聞き、危ないのではないかと思ったのですが、主婦歴の長い認知症の方は、料理をしていた時の記憶が残っているので、器用に包丁を使いこなされるのだそうです。

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一見普通に生活されているように見えるので、認知症だとはわかりにくい感じでしたが、会話をしてみると認知症の症状があることがわかりました。
認知症の方は何度も同じ会話をします。

ちょうどお茶の時間に訪問させていただいたので、利用者の皆さんがリビングに集まっており、とても明るくたくさん私に話しかけてくださいました。
自己紹介ではジョークを交えて話される方もいて、とてもアットホームな環境に落ち着きを感じました。

そのなかで、名前を数回聞かれたり年齢を数回聞かれたりしました。
認知症の方は何度も同じ話題を出すので、そこを否定せずに何度も応答することが大切だとお聞きしました。

レクリエーションとして、全員でカルタをしたり、散歩に出かけたり、時には車に乗って少し遠くに出かけたりもするそうです。
グループホームは住宅街の中に建てられているため、周りの環境も静かで過ごしやすそうな雰囲気でした。

住民の方々との交流のために、グループホームでお祭りを開催したり、さまざまなイベントがあるたびにグループホームで企画をしたりするなど活動しているそうです。
みんなでたくさんのイベントを楽しむことで、笑顔が絶えず、家族でいるような、本当に自分の家で過ごしているのと変わらない過ごし方ができているように思いました。

取材協力いただいた愛誠会の職員さんに、グループホームのことを教えていただきました

私はまだ1年生で深い内容までは学べていないため、どういう指導をすればよいか、どんな目的を持って学べばいいか、具体的に決めることができず、大まかな目標しか定まっていなかったのですが、今回の見学を通して、利用者が無理なく笑顔で参加できて簡単にこなすことのできる運動指導を行いたいと感じました。

左右の手で片方ずつ違う動きをする運動を紹介したところ、楽しんでやってくださる方が多く、簡単な動きの方ができる喜びも味わえて、脳にいい効果を与えるのではないかと感じました。

福祉専門を学んでいるわけではないので、認知症の症状を細かく理解して接したり、利用者の生活を手助けしたりすることは難しいと思いますが、体育大生として運動を通して役に立てることはたくさんあると思うので、これから大学で学んでいく中で、認知症の方のことを意識しながら学んでいきたいと思います。

私自身、スポーツをするうえで怪我予防をするにあたって予防するにはどうしたらよいか、何を優先して行動すべきかなど、先読みして計画を練ることはしてきたので、その経験を糧に、活かすことができると思います。

時々、グループホームを訪問しボランティアとして活動しながら、その糧をどういうふうに応用していけばよいかを考えていけたらいいなと思います。
今回のグループホーム見学が、私にとってとても大きな収穫になりました。

日本女子体育大学 1年 菅原結子

取材協力 愛誠会

ranrun@ranrun

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