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トップアスリートが調理講習会で「おもてなし料理」に挑戦!

フード 2017/03/28

「調理実習はチームビルディングと言われています。みんなで作ることで結束ができます」と、講師を務めたエームサービス株式会社ダイエティシャンスーパーバイザー(管理栄養士・公認スポーツ栄養士)の高橋文子さん。城北信用金庫(東京都)に所属するアスリート職員が、研修で「調理講習会」を行うと聞き、東京家政大学スポーツ栄養研究会の渡邉桜也香さんと一緒に見学させていただきました。

 

栄養価の高い食材を使い、目的に応じて調理・摂取できるようにすることがこの研修の目的です。また、日頃お世話になっている所属部署の上席を招待し、感謝の意を込めて手料理でおもてなしをするという企画になっていました。

 

今回、研修に参加したアスリートは6名。皆さん、東京五輪を目指している日本トップクラスの女子アスリート達です。それぞれ競技も異なるので、顔をそろえる貴重な機会だったようです。エプロンと三角巾を着けニコニコと楽しそうに集合した姿からは、一見アスリートとわかりません。

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「2人1組にわかれて、5人前のお料理を作ります!みなさんをいつも応援してくださっている方々に感謝をこめて、おいしい料理を作りましょう」

実は、ミッションを伝えられたのは集合してから。もちろん献立もこの時初めて知ります。

 

アスリートの食事の基本は、「バランスよく、必要なエネルギーや栄養素を摂取することが必要!」1日約2,500kcal摂取が目安だといいます。

 

ナショナルトレーニングセンターでの合宿時は、食事も完全に管理されている選手たちですが、自宅で過ごす時は自炊をしているため、栄養バランスの良い食事作りを学べるこういった研修は選手にとって貴重な経験になります。

 

さらに、今回は上席への「おもてなし」というコンセプトになっているため、味だけでなく、見た目にも気を使わなければなりません。盛り付け方まで気を配れるかどうか、研修の企画を立てた大利マネージャーの目が光ります。

 

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指導をするのは、エームサービス株式会社の管理栄養士さん達です。

決められた時間内で7品目を作るため、調理する順番も効率的に考えられていました。

作る品数も多いですが、アスリート飯ですから量も多い!

野菜を切るだけでも、集中力と体力が鍛えられそうです。

 

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ジャンケンで担当わけを決めているのは、フェンシング・エペの山田あゆみ選手(右)と走り幅跳びの清水珠夏選手(左)です。もともと栄養についての研修を希望したのは、清水選手だったそうで、この日は出勤した時から笑顔だったそうです。

 

2人ずつチームになって調理をします。あらかじめ業務分担が決められていて、どちらを担当するかは自分達で決めます。なんだかチーム競技のようです。

 

<献立>

◆主食 (体を動かすエネルギー源!)

・ごはん(1食で250gのごはんが目安)

 

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ごはんを計量しているのは、フェンシング・フルーレの久良知美帆選手(右)とフェンシング・エペの森岡美帆選手(左)。

 

◆汁物

・パンプキンキャロットスープ

 

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かぼちゃはレンジでやわらかくすると切りやすくなります。

 

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オリーブオイルでかぼちゃ・にんじん・たまねぎを炒める山田あゆみ選手

 

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水とコンソメを加え煮込むカヌー・スプリントの大村朱澄選手。

 

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粗熱をとって、ミキサーにかけているのは久良知美帆選手。

 

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鍋に戻して、豆乳を入れ、塩で味を調えます。
マネージャーが見守っていますね。

 

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山田選手、お味はどうですか?

 

 

◆主菜(体作りの材料 肉・魚・大豆製品など)毎食1品以上、いろいろなものを!

・白身魚の和風香草パン粉がけ 味噌わさびソース

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香草(みょうが、大葉、パセリ)をみじん切りにしている森岡選手。

手際がいいですね。

 

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2人のマネージャーに見守られ、付け合せの大根を拍子切りにする清水選手。

自分の食事を作る時には、食べやすい大きさに適当に切って作りますが、調理実習でありおもてなし料理なので、野菜を切るのも名前と切り方を学びます。

 

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パン粉を炒めるテコンドーの山田美諭選手

カメラを向けると笑顔を向けてくださいました。

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白身魚をムニエルに。

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お皿に盛り付けたら、ソースを添えて完成!
山田美諭選手は、フレンチのようにソースを添えたいとこだわりを見せていました。

 

◆副菜 (体の調子を整える 野菜・海藻・きのこ・芋など)毎食2品は食べて欲しい!

・乱切り野菜のきんぴら

・小松菜ともやしの胡麻辛味和え

 

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小松菜を切る大村選手。真剣です。

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胡麻のいい香りが漂い、食欲がそそられます。

食べなければならないアスリートの食事には、香りというスパイスは重要だと感じました。

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盛り付け中の久良知選手。上席に食べていただくため、盛り付けも気を配ります。

 

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きんぴらを作っている森岡選手。

こちらも野菜を炒める音と芳ばしい香りが食欲をそそります。

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◆乳製品 (体を作る牛乳、ヨーグルト、チーズ 1日500gが目安)

・ヨーグルトサワーゼリー

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大村選手がゼリーの仕上げに入っています。

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◆果物 (体の調子を整える ビタミンCの多い柑橘系は必須 1日200gが目安)

・フルーツ2種

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おもてなし料理ということで、フルーツの飾り切りに挑戦。

山田あゆみ選手がキウイの皮むきに挑戦、みんなが集まってきました。

 

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オレンジの飾り切りの説明が始まりました。

講師の手本を見る表情は真剣です。

 

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清水選手が挑戦。

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オシャレに盛り付けられました。

 

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大村選手は、また別の飾り切りに挑戦です。

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可愛いですね。

 

そして完成作品はこちら!

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野菜が多いことに気づきますか?

アスリートの食事は、量だけでなくバランスも大切。

これだけの食材を揃えるのも大変です。

企業のサポートなくしては、成り立たないことがわかります。

 

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選手が感謝を込めて作ったお料理。

上席の皆さま、「美味しかったよ」と完食されていました!

 

取材に同行した渡邉さんは、選手をサポートする大利久美マネージャー・小野裕美マネージャーに話を聞いていました。元トップアスリートのお2人は、選手の立場、気持ちを理解できる自身の経験を活かし、業務をされています。

 

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取材中の渡邉さん(右)

 

東京家政大学の渡邉桜也香さん

私は将来スポーツ栄養に関わる仕事をしたいと考えているので、大変貴重な経験をさせていただきました。トップアスリートの方々やマネージャーさんから日頃の生活について聞かせていただき、またプロのスポーツ栄養士さんがご指導する姿を拝見させていただき、多くの発見がありました。城北信用金庫のアスリートの皆様は個人で食事などを管理している方が多く、このような調理や栄養の講習の大切さも感じました。

今回、見たこと聞いたことを忘れずに、これから先に活かそうと思います。

 

 

<アスリート紹介>

城北信用金庫アスリートクラブ

森岡美帆選手 :フェンシング・エペ 栃木県出身 東京女子体育大学卒

清水珠夏選手 :陸上競技・走り幅跳び 神奈川県出身 中央大学

大村朱澄選手 :カヌー・スプリント 静岡県出身 早稲田大学

山田あゆみ選手:フェンシング・エペ 三重県出身 日本大学

久良知美帆選手:フェンシング・フルーレ 福岡県出身 法政大学

山田美諭選手 :テコンドー 愛知県出身 大東文化大学

 

<RanRun掲載>

山田美諭選手インタビュー

どんなことがあっても乗り越える自信がついた 山田美諭選手(テコンドー)

鈴木沙織選手インタビュー

私の頑張りで、続く人を動かしたい 鈴木沙織選手(フリースタイルスキー)

 

大利久美マネージャーインタビュー

大利久美さん-02

 

<ご協力>

エームサービス株式会社

城北信用金庫

 

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