どらやきがフレンチトーストに!老舗の味「うさぎやCAFE」

「いいものを使えば、美味しくないわけがない」大正2年創業の和菓子屋「うさぎや」の4代目当主 谷口拓也さんに「うさぎやCAFÉ」のメニューの秘密をお聞きしました。
東京は上野。最近世界文化遺産となった国立西洋美術館をはじめとした博物館の集まる上野恩賜公園や、不忍池や歴史ある建物が点在する「癒し空間の宝庫」。大通りから少し外れた閑静な通りには、喫茶店やカフェなど、練習や勉強との両立で疲れたスポーツ女子の皆さんもゆっくりと楽しめる場所が多いです。
今回ご紹介するのは、100年以上の歴史をもつ和菓子の老舗「うさぎや」が運営する「うさぎやCAFÉ」です。「うさぎや」の美味しい餡を知ってもらいたい、作り立てを味わってほしいという想いから2015年に「うさぎやCAFÉ」を開店しました。「うさぎや」という可愛い名前は、創業者初代谷口喜作さんが兎年生まれだったことに由来するそうです。
そんな「うさぎやCAFÉ」の、一味違ったデザートを皆さんにお届けします!
「どらやき」を…「フレンチトースト」に?
「うさぎや」といえば、その美味しい餡を使った和菓子で有名な老舗です。「どらやき」「喜作最中」「喜作羊羹」はもちろんのこと、季節の生菓子や「うさまんじゅう」など人気商品がたくさんあります。なかでも、「どらやき」は夕方に買いに行く場合には予約しておかないとゲットできない代表各の商品です。
ところで皆さんは「どらやき」に、どのようなイメージを持っているでしょうか。
丸く柔らかい生地で餡を挟んだ、そう、あのドラえもんも大好きな和菓子ですよね。
「うさぎやCAFÉ」では、その「どらやき」をフレンチトーストにしてしまいました。
その名も「うさどらフレンチ焼き」!
一体、どんな形態のスィーツが登場するのかと待っていると、丸ごと「どらやき」がポンと出てきました。瞬間的に、焼けたバターの香りが鼻をくすぐります。
当初半分に切ったものを重ねて出していたそうですが、このインパクトを大事にするためにそのまま提供することにしたそうです。
「美味しい!!」
ふんわりとした食感に、餡子とバターが口の中でピタリとマッチしました。
バターがたっぷりと浸み込んだフワフワの「どらやき」の皮を口にふくんだ瞬間、バターの風味が口いっぱいに広がります。「うさぎや」の餡子の品のいい甘さとバターの出会いに、感動です。
「いいものを使えば、美味しくないわけがない」と谷口さんの顔から笑顔がこぼれます。
「うさぎや」の餡子とどらやきの皮は言うまでもありませんが、バターも谷口さんこだわりの一品です。
「うさぎやCAFÉ」の商品は、谷口さんがこだわってみつけた食材のコラボから生まれています。珈琲はパナマ産とコスタリカ産の珈琲豆を焙煎したオリジナルブレンド、緑茶は手摘みの狭山茶を選択。一緒にいただくと、甘さと苦みの相乗で、さらに癒されること間違いなしです。
餡!餡!餡!「うさ餡みるく」と「うさ志る古フロマージュ」
谷口さんに、他にもスポーツ女子におススメのメニューをご紹介いただきました。
こちらが餡ドリンク「うさ餡みるく」です。
牛乳の自然の甘さと、溶かしたでき立ての餡の甘さ。2つの違う甘さが混じり合った一品。餡子を飲み物にしてしまうという、これまた新発想のデザート。
試合前に糖質制限が必要なスポーツ女子には、甘いものが食べられなかったストレスが一気に解放できちゃいそうですね。
そしてこちらが「うさ志る古フロマージュ」。
フロマージュってなんのことだかご存知ですか?フランス語で「チーズ」のことです。
お汁粉とチーズがコラボしちゃいました。
お汁粉にとろけたチーズを流し込んであり、一緒に付いてくるパリパリの最中の皮に載せていただきます。餡の甘さにチーズの少ししょっぱい風味が絶妙で、思わずため息が出てしまいました。
谷口さんがブラジルへ行った際、現地の人が羊羹とチーズを同じ大きさに切って一緒に食べている様子を見て思いついたそうです。
餡と牛乳、餡とバター、餡とチーズ…。
餡子と乳製品の相性はバッチリなようですね。
「せっかくだから楽しいことを」ーこだわりの強さと実行力
「うさぎやCAFÉ」の店内にはハワイを彷彿させる音楽が流れています。
来店されたお客様からは「なぜ和菓子屋なのにハワイアンなのか」とよく聞かれるそうです。そこにも、谷口さんの強いこだわりがありました。
元々ハワイ好きの谷口さん。それが高じて、ハワイのアラモアナセンターで「うさぎやCAFÉ」の前身とも言える「どらやき販売」を数年間行ったそうです。その実績が縁となって、他の有名和菓子店と一緒に、ハワイの日本領事館で「どらやき」と「日本茶」でおもてなしをする機会を得たと言います。そこでお茶を淹れる水や氷に「ハワイウォーター」を使うことにしました。
「うさぎやCAFÉ」の店内にも専用のウォーターサーバーを設置してあり、お客様が自由に飲めるようになっています。超軟水ということで、優しい口当たりがとても印象的でした。商品の珈琲やお茶、かき氷などにもこのハワイウォーターが使用されています。
「うさぎやCAFÉ」オリジナルブレンドの秘密は、谷口さんと色々な人との出会いにありました。珈琲にコスタリカとパナマの豆を使っているのは、珈琲店を営む友人の助言があったから。緑茶に狭山茶を使うのは、埼玉県の茶葉農家との出会いがあったからといいます。デザートに使われる乳製品も、素材にこだわった結果みつけた北海道の牧場から取り寄せているそうです。
「人脈が多いですね」谷口さんにそう尋ねると、「人脈は大事だよ」と力強い答えが返ってきました。
谷口さんは、商品の発想や素材選びなど「これを作りたい」「こうした方が面白い」という考えを人との出会いによって実現していることがわかりました。
「せっかくだから楽しいことを・・・ね」谷口さんがニコッと笑いました。
この言葉に、谷口さんの信念や「うさぎや」のこだわりの強さを感じます。
可愛い「うさマーク」の入った「うさぎやCAFÉ」オリジナル商品が店内で販売されていました。
新たなメニューも考えられているそうで、これからも目が離せませんね!
皆さんもそんな「うさぎやCAFÉ」で、まったりゆったり美味しい餡デザートに舌鼓を打ってみませんか。
告知!! 「第4回上野の森ハーフマラソン」
12月18日(日)に開催される「第4回上野の森ハーフマラソン」にエントリーして、エントリーしたことを「うさぎやCAFÉ」に伝えると、先着70名に「うさぎやCAFÉ」の可愛いイラストが入ったTシャツをゲットできるそうですヨ!
「お揃いのTシャツを着て、みんなで一緒に走りましょう!」
第4回上野の森ハーフマラソンの詳細、エントリーはこちら
https://runnet.jp/runtes/raceDetail/top/n136953.html
今年初めて作ったTシャツだそうです。毎年、うさマークの色を変えて作る予定だそうなので、毎年エントリーすると、色違いの「うさぎやCAFÉ」Tシャツを揃えることができるかも(笑)
取材 國保小枝(昭和女子大学3年)
うさぎやCAFÉ
東京都台東区上野1-17-5-1階 ℡03-6240-1561
http://usagiya-cafe.com/
うさぎや
東京都台東区上野1丁目10番10号 ℡03-3831-6195
営業時間:午前9時~午後6時 (水曜日定休)