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最高のパフォーマンスを発揮するために自分の腸をデザインする

ヘルスケア 2021/09/19

「腸活」という言葉をよく耳にするようになった。
腸活とは、腸内環境を整えることだ。
食事やサプリメント、運動、マッサージなど様々なアプローチの仕方について、情報が入ってくる。

「おなかを温めると便通や健康に良い」
これを科学的に証明しようと、腸内細菌研究のバイオベンチャー AuB株式会社と株式会社メタジェンの2社がタッグを組んだ。

サッカー元日本代表の鈴木啓太氏が社長を務めるバイオベンチャーのAuB(オーブ)(株)(東京都中央区)は2021年9月14日、腸内環境を適切にデザインすることで病気ゼロの実現を目指すバイオスタートアップ (株)メタジェン(山形県鶴岡市)と、ヘルスケア分野の商品開発で協業すると発表し、プレス向けに腸についての勉強会を開催した。

 

AuB代表取締役 鈴木 啓太氏

 

そもそも、自分の腸のコンディションは良いのか悪いのか

・手をお腹に当てて、お腹が冷えていると感じた場合
・いつもより冷えていると感じた場合
は、お腹が冷えている状態、つまりBADな腸内環境の可能性があるそうだ。

 

良い腸と悪い腸の見分け方

 

 

腸内環境を把握することは最高のヘルスケア
良い腸は、腸内細菌の多様性が高いことがわかっている。
腸内細菌はそれぞれが目的に応じた役割を担うため、多様な菌を飼っている状態では、「腸」の働きもよくなるからだ。
腸内細菌が少ないと睡眠の質も下がる。
また動物実験では、外部気温を高くすることで疾患リスクが減ることがわかった。

 

腸を温めることによる健康効果については、諸説あるものの科学的に十分に証明されていはいない。
両社による共同研究は、一般人約50人と、運動や食事面などで規則正しい生活をする現役Jリーガーらトップアスリート約50人の計100人程度を対象に行い、おなか(腸)を温めることによる健康効果、さらには腸内細菌との関係性について科学的にアプローチする。

AuBは、対象者の「腸内細菌」と「腸の温度(深部体温)」「おなか表面の温度」「食事内容」「睡眠時間」「便通」を調査する。
メタジェンは、短鎖脂肪酸をはじめとする腸内細菌の代謝物(大腸まで届いた食べ物の未消化物を腸内細菌が分解する際に産生する人の体に有益な成分)を解析する。
代謝物質を調べることで、腸内細菌の働きや腸内環境の状態を評価する。
研究で得た様々なデータを両社で分担して解析。
「おなかを温めると便通や健康に良い」ということを解明し、“腸の温活”を通じたヘルスケア関連の商品を開発する。

サーモグラフィカメラによる 表面温度計測(15時頃)

腸の温度(深部体温)は、1日24時間の間に一定のリズムで変化し、深夜から早朝にかけて体温が下がると、深い眠りにつけると言われているそうだ。
外部気温や身体活動によって、日中の深部体温は異なる。

腸を温めると睡眠の質が向上したと実感するアスリートが多いようなので、温めることで腸内細菌に作用して睡眠の質にも影響する可能性が考えられるという。

 

AuB取締役 冨士川 凛太郎氏

 

アスリートから好評のインナーウエア

AuBとメタジェンはすでに、腸を温めることで睡眠の質を高めるなど、健康課題を解決するインナーウエアの試作品を開発しており、アスリートが一定期間、試験着用している。
選手からは、「睡眠の質が上がった」「便通が改善した」「安心感があって気分が落ち着いた」といった評価を多数得ているそうだ。
研究成果の分析を進めながら、効果的にお腹を温める商品を開発し、来年2月の商品化を目指す。

 

メタジェン代表取締役社長CEO 福田真嗣氏

 

腸内デザインのススメ
腸内デザインとは、それぞれの腸内環境に合わせて必要なものを探していくこと。
腸内環境は人それぞれで、双子であっても異なるそうだ。
その違いを解析することで、ヘルスケア分野における個人差をクリアに説明できる可能性がある。
その結果、アスリートのような高いパフォーマンスを発揮できるような体づくり、免疫力を高め疾患リスクを減らす体づくりなどに向けたヒントが得られるかもしれない。

 

便は、自分からの「お便り」
便の状態を観察すれば、腸の状態が分かる!
腸内に菌を飼い、菌を育てる。
腸内細菌の多様性を意識した食材の摂取を心掛けるようアドバイスがあった。

なによりも大切なことは、
自分自身をマネジメントできるようになる、ということ。
腸を知り、行動し、自身の変化を観察することだ。
常にベストな状態でパフォーマンスを発揮したいと思うなら、自身の腸と向き合うことを意識したい。

 

取材 Yuki Yanagi

 

 

AuB代表:鈴木啓太氏
元日本代表サッカープレイヤー

アスリート750人以上から集めた便検体の
データは世界一。
「すべての人を、ベストコンディションに。」
研究成果から商品・サービス開発を行う。

 

メタジェン 代表:福田真嗣氏
慶應義塾大学特任教授

腸内細菌研究23年。
世界トップクラスの研究者達が在籍する
日本を代表する腸内細菌スタートアップ。
「最先端科学で病気ゼロを実現する」ため
腸内細菌を多角的に研究。

 

 

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