質のいい睡眠とは?スポーツにおける正しい睡眠コンディショニング

質のいい睡眠で競技の精度が上がる!
「野球はグラウンドで練習することは他の選⼿とほぼ同じ。どこで差をつけるかは家や合宿に帰った時。その中でも睡眠は重要。睡眠の質で差をつけてライバルと切磋琢磨しながらいい⼈⽣を送って欲しい」と語ったのは、15年ぶりに球界に復帰し、投手コーチとして活躍される桑田真澄さん。
⾼反発マットレス ”スリープオアシス”のライズTOKYOが2021年3⽉15⽇(⽉)、オンラインカンファレンス「スポーツにおける”睡眠・コンディショニング“とは〜ライズTOKYOと早稲⽥⼤学の”スリープオアシス“ 睡眠共同研究の⼀部を発表︕〜」を開催しました。
「スポーツと睡眠」研究の第⼀⼈者 早稲⽥⼤学スポーツ科学学術院准教授 ⻄多昌規(にしだまさき)先⽣と2019年より実施している、ライズTOKYOの⾼反発マットレス、スリープオアシスの睡眠共同研究についての研究結果を発表しながら、「スポーツにおける睡眠の重要性」と、「スリープオアシスの有効性」について議論。
ライズ健康睡眠プロジェクトスペシャルパートナーで、現在投⼿コーチとして活躍する桑⽥真澄さんと⻘⼭学院⼤学の陸上部⻑距離ブロック監督の原晋さんがゲストとして登壇し、アスリートの睡眠における専⾨家の視点と、共同研究のエビデンスもまじえながら、スポーツにおける正しい睡眠コンディショニングについて話をしました。
スポーツと睡眠の関係
西多先生は、睡眠が少ないとケガが多く、十分な睡眠がとれていると正確性が求められる競技において精度があがるという実験結果を得られたと話しました。
アメリカのスタンフォード大学バスケ部協力のもと、1日10時間ベッドに入る生活を1か月続け、日中のパフォーマンスの変化について調査したところ、スリーポイントシュートやフリーシュートなど正確性が重要な技術があがり、精神的な効果がみられたそうです。
またテニスではサーブの成功率が上がるなど同様の結果が出ているそうです。
国際オリンピック委員会(IOC)は、1日8.5~9.5時間の睡眠確保を推奨しています。
しかし、日常生活において、1日にまとめて9時間の睡眠時間を確保するのはなかなか大変です。
西多先生は、1日のうちの絶対値と考え、昼寝や仮眠などを取り入れて9時間の睡眠時間を確保するとよいと話しました。
また、寝られる時に睡眠を多くとる睡眠貯金も有効だそうです。
桑田さんは現役時代を振り返り、プレッシャーのかかる試合の前日はなかなか眠れないだろうと予想し、試合の2日前に睡眠時間を確保するようにしていたそうです。
プレッシャーのかかる試合でも結果を出すことができたと話しました。
西多先生は「睡眠不足は持久力にもダメージを与える」といいます。
睡眠は深い睡眠から浅い睡眠(レム睡眠)へと状態が変化します。
深い睡眠では疲労回復や筋肉を作るなどフィジカルなメンテナンス、レム睡眠では感情を整えるメンタルなメンテナンスが行われることがわかっています。
スポーツをするうえで、深い睡眠をいかに効率的にとるかが課題になります。
体温が下がる時に眠くなるので、体温を上げてから熱を逃がすと深い眠りを得られるそうです。
原さんは、身体能力の高い学生アスリートが睡眠不足から崩れてしまうケースが多いと話し、学生に正しい情報を伝えることの重要性を指摘しました。
質のいい睡眠でパフォーマンスを上げる
⻄多先⽣とライズTOKYOによる共同研究により、低反発マットレスと⾼反発マットレス(スリープオアシス)を比較し、高反発の⽅が、深く良い睡眠がとれることが証明されました。
研究結果のスライドを見た桑田さんは、「睡眠や⾼反発マットレスの重要性を再認識することができました。このようなエビデンスがあると、正しい知識を選⼿にインプットできる」と研究結果に対して評価。
原さんは「指導者として正しく伝えていかないと、⼒がついてこない。いろんなメカニズムを勉強できたことは今後にも活かせる。スリープオアシスを導⼊して選⼿の成果が楽しみ」と述べました。
実は原さん、菅平の合宿先、草笛⼭荘で偶然にも「スリープオアシス」と出会い、「朝の⽬覚めが全然違って、こんないいマットレスがあったんだ︕」と感動したエピソードを披露。
町⽥寮にもスリープオアシスを導⼊し、「24時間のうちの8時間、何もしなくて疲れが取れる材料がスリープオアシスだ︕」と合宿にも持参して愛⽤しているそうです。
「エビデンスに基づいた⾏動をして欲しい。指導者が⽇々勉強し、正しい知識をアスリートに伝えて、アスリートが輝く未来を作っていきたい。」とエールを送りました。