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試合後のリラックス、休養が大切

試合後のリラックス、休養が大切
ヘルスケア 2016/02/22

「メンタルケア」担当の、心理学博士で心理カウンセラーの高野雅司です。
今月、第3回目は「試合後のリラックス」というテーマでお届けします。

さまざまな試合や本番の後、いつも皆さんはどんな風に過ごされていますか?

今回は、自分自身のモチベーションやパフォーマンスをより高めていくための、試合後の過ごし方について考えてみましょう。

 

★休息も大事なトレーニング!

まず最初にしっかり確認しておいて欲しいのがこの点です。
リラックスしたり、休むことも、長い目で見て大事なトレーニングの一部なのだということ。

当然と言えば当然ですが、どんなスポーツでも、ひたすら練習し続ける、頑張り続けることで、どんどん上達するわけではありません。

ただ、本番で失敗したり、思ったように上手くいかなくて「このままじゃダメ!」などと焦っている時や、逆に試合で良い結果が得られて気持ちが高ぶっている時などには、もっともっと練習したくなるかもしれませんね。

でも、常に頑張って、交感神経が高ぶった状態にいるのは、心身にとってストレス過剰です。
いわゆる「オーバー・トレーニング」の状態になってしまい、逆にパフォーマンスが低下することにもつながってしまいます。

前回までも繰り返し強調してきたように、「緊張感」(交感神経が優位)と「リラックス」(副交感神経が優位)のバランスが重要です。

普段とは違う強い緊張感にさらされる本番や試合の後は、特にしっかりとリラックスし、休養することが大切
次の課題やステップに向かう前に、まずは積極的に心身をリフレッシュし、十分に回復させてあげてください。

そうしてから、また新たな目標に向かって練習に励む、というリズムを心がけることが、モチベーションやパフォーマンスを段階的に上手く高め、上達していくための大事なトレーニングなのです。

超一流のアスリートであるイチロー選手でも、モチベーションが上がらなかったり、パフォーマンスが思うように上がらない時はあるようです。
そんな時どうしているのかと問われたイチロー選手の答えは、「まず身体をゆっくり休め、野球がやりたい気持ちになるまで待ちます」でした。

 

★自分なりの手軽なリラックス法を見つけておこう

では、試合後には、具体的にどんな風に過ごしたらいいのでしょうか。

何か特別なリラックス法などを取り入れる必要はありません。
大がかりなことだと、ついつい面倒になって、むしろ長続きしにくいものです。

普段からいろいろな方法を試してみて、気軽にできて、自分にあったリラックス法を見つけておいてください。

たとえば、、、
マッサージやストレッチ、散歩や森林浴、温泉や半身浴、ヨガや気功、お香やアロマ、本や映画、音楽や美術館賞、ひたすら爆睡、ペットと戯れる、お笑いを観る、お買い物をする、お茶会をする、美味しいものや好物を食べる、前回ご紹介した(「吐く」息を意識した)呼吸法、などなど。

選ぶポイントは、実際にやっている時に、自分がどれぐらい“心地よい”と感じている
心地よくくつろげて、とても安心したり、ホッとしている、「快」の感覚が強く感じられることを、自分の「お気に入り」として積極的に取り入れてみましょう。
また、それを試合後の「ルーティン」にしてみるのもいいかもしれません。

そのようにして、試合後には、勝った負けたなどの結果には関係なく、とにかく「頑張った」ことについて自分をねぎらい、ご褒美として、自分自身をゆったり心地よく満たしてあげることから始めてください!

また、人間の脳のクセで、どうしても本番中の失敗の方に意識が向きがちになるかもしれませんが、逆に(試合中の)いい体験の方を意図的に思い出し、味わうようにしてみましょう。
前回の「イメージ・トレーニング」でご説明した要領で、目を閉じてゆっくり呼吸しながら、上手くいった場面での自分のプレイぶりを、できるだけありありと思い描き、その時の喜びなどを改めて感じ直してみます。

これは、試合後のリラックス法としてだけでなく、成功イメージを深層意識に定着させ、パフォーマンスを向上させるメンタル・トレーニングにもなります。
ただ、だからと言って、決して頑張り過ぎないでくださいね。効果が無くなってしまいますので…。
とにかくリラックスして、ゆったりと行うように心がけてください。

今月の内容は、いかがでしたか?
ぜひ自分なりに工夫しながら、役立ててみてくださいね。

来月(3月28日)は、「敗戦を引きずらない」というテーマでお届けします。

 

<講師紹介>

髙野雅司氏

髙野 雅司(たかのまさじ)
心理学博士(Ph.D.)、ハコミセラピー公認シニアトレーナー
一橋大学卒。コンサルティング会社勤務を経て渡米。カリフォルニア統合学研究所 (CIIS)東洋西洋心理学部を卒業し、博士号取得。「マインドフルネスの意識」と「心と身体のつながり」を大事にする心理療法「ハコミセラピー」公認トレーニングを修了し、心理臨床の経験を深める。1997年帰国。コミュニケーショ ン全般に関する研修/コンサルティング。東京や関西を中心にセラピー・セッション、ワークショップや研修トレーニングを実施。
現在、日本ハコミ・エデュケーション・ネットワーク(JHEN)、日本ラビングプレゼンス協会代表、日本トランスパーソナル学会理事、日本ソマティック心理学協会 SPN(ソマティック・プラクティショナー・ネットワーク)世話人。
高校時代よりロックやR&Bのバンドでヴォーカルを担当し、現在もライブ活動継続中。

日本ハコミ・エデュケーション・ネットワーク(JHEN)
http://hakomi-jhen.com

日本ラビングプレゼンス協会
http://loving-presence.net

 

<モチベーションを上げる時に聴く曲>
I’m A Soul Man / James Brown、We Wiil Rock You / Queen& 自分のバンドのライブ録音!
著書・訳書に、『人間関係は自分を大事にする。から始めよう』(青春出版)、『トランスパーソナル心理療法入門』(日本評論社/編共著)、『ハコミセラピー』(星和書店/共訳)、『魂のプロセス』(コスモスライブラリー/訳)など。