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「姿勢」ひとつで生活が一変!?

「姿勢」ひとつで生活が一変!?
ヘルスケア 2016/04/18

正しい姿勢は、コアマッスルを鍛え、記憶力もアップする!
内側からより美しく、心も身体もすこやかに輝くための食とライフスタイルを発信するエリカ・アンギャルさん。今回は、「姿勢」についてのエリカのメッセージをご紹介します。

 

さあ姿勢を正しましょう!
私たちの姿勢や歩く姿にはそれぞれ特徴があります。薄暗い場所や多少距離のあるところからでも、そのシルエットで友人や家族など親しい人を認識することができるのはそのためです。
常に「姿勢」に意識を向けている方は、意外と少ないと思います。ですが、私たちの気分や気力、自信や印象は、姿勢によって大きく左右されているのをご存知でしょうか。

 

姿勢を変えると、あなたの生活、もしかすると未来でさえも、変わるかもしれません。
特に、近年のライフスタイルの変化により、パソコンには背中を丸めた姿勢で向かい、テレビの前ではだらしなく座り、iPadやスマートフォンを使用の際は、頭を下に傾け首に負担をかけた姿勢を長時間続けています。
これらのすべての行為、習慣は、私たちの気力に影響を及ぼしているのです。姿勢がいかにして私たちの生活に影響を与えているのか、ご紹介しましょう。

 

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Mood <気分>

だらしない姿勢や猫背での歩行は、うつ症状・気力低下を引き起こす可能性があり、背筋の伸びた正しい姿勢に変えると、気分は一転向上し、前向きな気持ちになることが、研究からも明らかになっています。(出典1)

 

サンフランシスコ州立大学の研究チームは、幾つもの実験を行い、「姿勢」がどのように私たちの気力と思考回路に影響を及ぼすのかを研究分析しました。

 

その中の1つの実験によると、 スキップまたは背筋を伸ばして腕をしっかり振りながら歩いた人は(それがわずか1分間だけであったにもかかわらず)、ほぼ全員が気力が沸いた、明るくポジティブな気持ちになったなどと回答。
一方、前かがみにうつむき、猫背で歩いた人からは、悲しくなった、孤独感・疎外感を感じた、眠くなったなど、ネガティブな回答が大半を占めたそうです。

 

猫背でいるだけであっても気力や集中力の低下につながります。常日頃から意識して背筋を伸ばし、気分や気力を向上させて、よりポジティブ思考になるよう心がけましょう

 

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Memory <記憶>

更なる研究によると(出典2)、姿勢は記憶の想起と関連していることが判りました。
崩れた姿勢または前かがみでうつむいた姿勢で座ると、過去の暗く悲しい出来事を思い出すのに対し、正しく美しい姿勢で座ると、明るく楽しかったポジティブな出来事を思い出す傾向があることが判明しました。

 

また、正しい姿勢は血流を良くし、脳への酸素運搬量を最大で40%も増やすため、私たちの記憶力も高まるのです。

 

 

Confidence <自信>

アメリカで行われた、学生を対象に行われた研究(出典3)では、正しい姿勢で座ると、自信を高めることが判りました。
1つのグループは椅子に背筋を伸ばして座らせ、もう1つのグループには前かがみの姿勢で座らせました。そして、自身のキャリアに関する長所または短所を3つ上げさせ将来の展望を書き出させたところ、姿勢を正して座ったグループは自身の進路や将来のキャリアをポジティブに捉える傾向が強く出た反面、前かがみの姿勢で座ったグループは、それが明るくも暗くも考えをまとめることさえできなかったのです。

 

結果としては、学生たちは、正しい姿勢が自身の前向きな思考につながり、自己評価も高まり、自信を持つことができるようになったと感じたそうです。

 

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これらの結果からも分かるように、姿勢は他者からの印象を左右するだけではなく、私たちの思考にも大きな影響を及ぼしているのです。

 

さらには、姿勢は私たちの気分、記憶、自信、気力に大きな影響を与えるだけでなく、正しい姿勢はコアマッスルを鍛え、消化を助け、頭痛・腰痛・肩こりなども軽減してくれます。
姿勢が私たちの気分に大きく影響する理由の一つに、脳内の化学反応の変化があります。正しい姿勢は、自信を高めるホルモンであるテストステロンを増やし、反対にストレスホルモンであるコルチゾールを減らす働きがあるのです。(姿勢についての過去の投稿もご参照下さい:https://goo.gl/zkF6Ny

 

パソコン作業をしているとき、テレビを見ているとき、食事をしているとき、または落ち込んでいるとき、あなたの背中は無意識のうちに猫背になっているはずです。
意識して背筋を伸ばしてみましょう。仕事がデスクワークという人は、タイマーを30分から45分間隔でセットして、立ったりストレッチをしたりすることをオススメします。歩くときも背筋に意識して、肩は後ろに引き胸を張って歩きましょう。

 

正しい姿勢は、あなたの気持ちを前向きにして元気にしてくれる、もっとも簡単な方法のひとつです。また、あなたの第一印象を良くしてくれます。それだけではありません。あなたをスラーっとスリムに、そして自信で満ち溢れているように見せてくれますよ。意識して正しい姿勢を心がけましょう!

 

Lots of Love, Erica

(出典1):Peper, E. et al., (2012). “Increase or decrease depression-How body postures influence your energy level, Biofeedback, 2012 Vol. 40, no. 3, pp: 126-130.

(出典2):Wilson, V. E. et al., “The Effects of Upright and Slumped Postures on the Recall of Positive and Negative Thoughts,” Applied Psychophysiology and Biofeedback, 2004, vol. 29, no. 3, pp: 189-195.

(出典3):Petty, R. E., et al., “Body posture effects on self-evaluation: A self-validation approach,” European Journal of Social Psychology, 2009, vol. 39, no. 6, pp: 1053-1064.

 

<引用>
エリカ・アンギャル Facebookページ http://www.facebook.com/ericaangyal

 

<プロフィール>
Erica Angyal(エリカ・アンギャル)

栄養コンサルタント。内側からより美しく、心も身体もすこやかに輝くための食とライフスタイルを発信中。
http://www.erica-angyal.com

1969年オーストラリア・シドニー生まれ。シドニー工科大学卒業、健康科学学士。ネイチャーケアカレッジ卒業(栄養学)。オーストラリア伝統的医薬学会(ATMS)会員。血液型と体質の個人差を研究するThe Institute for Human Individuality(IfHI)のフェロー(研究員)の資格を持つ。オーストラリアで医師とともに、アレルギーや自己免疫疾患、心臓病や糖尿病などの生活習慣病や、 肌コンディションに悩む患者の治療に従事する。 1985年に初来日し、大分の高校に1年間の交換留学。2004年から8年間、ミス・ユニバース・ジャパン公式栄養コンサルタントとして、世界一の美女を目指すファイナリストたちに「美しくなる食生活」を指南。日本在住は今年で計18年目。伝統的な和食と日本文化をこよなく愛す。