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withコロナの今こそ知りたい「疲労」の基礎知識① あなたの疲労度はどれくらい?

ヘルスケア 2021/05/01

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ライフスタイルの変化を余儀なくされていますが、皆さんの感じる「疲労」は変化していませんか?
「疲労」と「疲労感」は違うことをご存じでしょうか。
新型コロナウイルスと上手く付き合っていかなければならないwithコロナ時代の今こそ知っておきたい「疲労」の基礎知識と効率的な回復法について、疲労専門クリニック ナカトミファティーグケアクリニック院長 中富康仁先生の解説をご紹介します。

 

疲労度チェック
新型コロナウイルス流行による人々の変化は著しく、実際にナカトミファティーグケアクリニックでは、在宅勤務で同じ姿勢が続き、肩こりや腰痛がなかなか治らなくなった、パソコンやスマホを見る時間が増えたことで寝付けなくなった、テレワークやオンライン会議でコミュニケーションが取りづらく、友達とも会いにいためストレスを感じるといった患者の声が寄せられています。
疲労は常に感じているものであるため、自身の疲労度がどれくらいなのかはなかなか分かりにくいかしれません。

ナカトミファティーグケアクリニック 院長 中富康仁 作成「自己診断疲労度チェックリスト」

ナカトミファティーグケアクリニック 院長 中富康仁 作成「自己診断疲労度チェックリスト」

上図の「疲労度チェックリスト」で1~ 5点は注意、6~10点は要注意、11点以上は危険です。
皆さんは、いかがでしょうか。

疲労と疲労感は違う
疲労とは「パフォーマンスの低下」

疲れが溜まると、物忘れが多くなる、仕事でのミスが増える、文章が頭に入らない、つまずきやすくなる、物を落としやすくなる、 肩こり・腰痛がひどくなる、日中に眠気が出やすい、目が疲れやすい、寝ても症状が回復しないといった「パフォーマンスの低下」が起こります。

実は「疲労」と「疲労感」は異なります。
楽しいときや熱中しているときは疲労感が麻痺してしまいます。
旅行の最中は楽しかったけれども、帰ってくるとどっと疲れが出てしまったという経験をした方も多いかもしれませんが、「疲労感」が麻痺していても身体に 「疲労」は蓄積しており注意が必要です。
また、カフェインの多量摂取やエナジードリンクは疲労を麻痺させ、体力の前借りを行っている状態です。
常用すると上手く疲労回復ができなくなる可能性があります。

疲労は三大生体アラームのひとつ
疲労は、痛み、発熱と並び三大生体アラームのひとつと言われています。
ただ疲労に関しては日々感じているものであるため、どの段階から注意が必要か判断するのが難しいと思います。
しかし実はかかりつけ医に相談する成人のうち3割近くが深刻な疲労を訴えるというデータもあり、疲労には注意が必要です(※1)。

疲労は疾患の症状として現れる場合もありますが、疲労が蓄積した結果、疾患となってしまう場合もあります。
最悪の場合、過労死してしまいますので疲労には気を付けなければなりません。

※1・・・出展「聞く技術 答えは患者の中にある 第二版」 日経BP社

疾患の症状としての疲労・・・感染症、心疾患、腎疾患、肝疾患、代謝疾患(糖尿病)、内分泌疾患(甲状腺疾患)など

疲労の蓄積が引き起こす疾患・・・感染症(ヘルペス)、高血圧、胃潰瘍、肩こり、腰痛、眼瞼けいれん、うつ病など

疲労が起こるメカニズム
ダメージと回復力のバランス

疲労は体のダメージと回復力のバランスが崩れることで発生し、回復力がダメージを上回ってしまうと疲労が溜まってしまいます。

体内では、神経細胞、筋肉細胞、免疫細胞で多量のエネルギー(ATP)が生産、消費されており、 同時に疲労の原因となる「活性酸素」が発生しています。

通常この「活性酸素」は体内で処理されますが、活動量が回復量を上回ると体内での処理が追い付かず、細胞がダメージを受けることで 治りにくい状態になります。

また、疲労度が強くなるほど、疲労をリセットする因子のはたらきが悪くなり、回復力が低下します。
さらに、慢性疲労になると、体から継続的にアラームが発信し続けている状態となります。
そうなると疲労をリセットする因子が欠損してしまい、疲労の原因が残り続ける状態となってしまいます。

新型コロナウイルス患者の後遺症で疲労の症状も
新型コロナウイルスの後遺症として、味覚障害などが有名ですが、疲労に関しても強い倦怠感、ブレインフォグ(頭がボヤっと する)、筋肉痛、痛み、だるさといった症状があり、そういった患者も増えています。

 

 

<プロフィール>

ナカトミファティーグケアクリニック 院長 中富 康仁(なかとみ やすひと)

慢性疲労についての臨床研究 専門:脳科学、慢性疲労症候群 日本疲労学会評議員
2002年 京都府立医科大学 医学部卒業
2009年 大阪市立大学 疲労クリニカルセンターにて臨床研究
2014年 ナカトミファティーグケアクリニック 院長

「最近疲れやすい」そのような状況から病気が見つかる場合もあります。
疲労は体からのアラームサインです。
しかしながら、「どこに相談に行っていいかわからない」そんな症状でもあります。
当院では大阪市立大学疲労クリニカルセンターにおいて診療を行ってきた経験を基に、適切な診察、検査、治療を行っています。
現代人に多い疲労の悩みを通して、日々患者様の健康のサポートをしております。

 

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