withコロナの今こそ知りたい「疲労」の基礎知識② 疲労回復に還元型コエンザイムQ10

WebマガジンRanRunをお読みいただいている方の中にも、「疲労回復」で検索して訪問されている方が結構いらっしゃいます。
「疲労」はトルのではなく、ためずに回復させることが重要です。
新型コロナウイルスと上手く付き合っていかなければならないwithコロナ時代の今こそ知っておきたい「疲労」の基礎知識と効率的な回復法について、疲労専門クリニック ナカトミファティーグケアクリニック院長 中富康仁先生の解説をご紹介します。
疲労を回復するためには
「エネルギーの産生」と「活性酸素の抗酸化」
疲労は活性酸素による酸化ストレス(=ダメージ)と抗酸化物質による抗酸化力(=回復力)のバランスが崩れることで起こります。
このバランスをとるためには、①エネルギーの産生、②活性酸素の抗酸化を行う必要があります。
疲れはトルのではなく、溜めずにこまめに回復
エネルギーの産生と活性酸素の抗酸化を行うためには、疲れをトルのではなく、ためずにこまめに回復させることが鍵となります。
そのためには、睡眠の質向上が最も重要で、そのほかこまめな休憩、カフェインを減らすこと、バランスの良い食事、リラックスなどがおすすめです。
ただ多忙でなかなか難しいという場合には簡単にできるサプリメントもおすすめで、中でも疲労専門クリニックであるナカトミファティーグケアクリニックでも処方している還元型コエンザイムQ10がおすすめです。
還元型コエンザイムQ10とは
酸化型ではなく還元型がおすすめ
疲労回復にはたらきかける還元型コエンザイムQ10は、すべての生物の体内に存在する脂溶性ビタミン様物質で、高い抗酸化作用を持っています。
30を超える国々で380以上の機能性食品に使用されるなど、その効果が世界中で認められています。
コエンザイムQ10には酸化型と還元型がありますが、体内で使用されて効果を発揮するのは還元型で、酸化型を摂取した場合は体内で還元型に変換する必要があります。
その変換能力は加齢によって衰えてしまうため、体内の還元型コエンザイムQ10の量は加齢とともに減少し、特に40代以上ではその減少が著しくなります。
そのため、体内でそのまま使える還元型の摂取がおすすめです。
「エネルギー産生」、「抗酸化」両方をサポート
還元型コエンザイムQ10は、体内でエネルギーを生産するミトコンドリアのはたらきを促進します。
また、活性酸素を消去する抗酸化作用が高く、活性酸素の蓄積によって体が酸化して細胞が傷つく のを防ぎます。
体の酸化は、老化や疾病に関与しており、疲労の原因でもあります。
そのため、疲労の回復に必要な「①エネルギー 産生」「②抗酸化」両方に作用することができる成分です。
いつもの食事や 手軽なサプリメントで意識的に摂取することがおすすめです。
新型コロナウイルス感染拡大によるライフスタイルの変化で、肌の調子が悪い、子供とは話しているが大人と話す機会が減り ストレスに繋がっている、イライラして家族にあたってしまい、憂鬱な気分になるという悪循環が起こっているという人もいらっしゃいます。
肌の不調やイライラも疲労が原因のひとつですので、まずは疲労を回復させるよう努めることが重要です。
<プロフィール>
ナカトミファティーグケアクリニック 院長 中富 康仁(なかとみ やすひと)
慢性疲労についての臨床研究 専門:脳科学、慢性疲労症候群 日本疲労学会評議員
2002年 京都府立医科大学 医学部卒業
2009年 大阪市立大学 疲労クリニカルセンターにて臨床研究
2014年 ナカトミファティーグケアクリニック 院長
「最近疲れやすい」そのような状況から病気が見つかる場合もあります。
疲労は体からのアラームサインで す。
しかしながら、「どこに相談に行っていいかわからない」そんな症状でもあります。
当院では大阪市立 大学疲労クリニカルセンターにおいて診療を行ってきた経験を基に、適切な診察、検査、治療を行っています。
現代人に多い疲労の悩みを通して、日々患者様の健康のサポートをしております。