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月経がくると体の不調がスッキリ⁉それPMSかも

ヘルスケア 2022/03/18

あなたは、月経前(3日~10日)にこんな状態になっていませんか?
しかも月経が来ると2、3日で治まる。
それは月経前症候群PMS(Premenstrual Syndrome)かもしれません。

<月経前の状態チェック>
・自分でもイライラしているがどうにもならない ・なぜか毎月同じ時期に彼とケンカする
・急に涙が出てくる ・子供にママ怖いといわれる
・不安になる ・仕事中も眠くて仕方がない
・ボーっとして何もやる気がしない ・頭痛・肩こりがする
・だるさを感じる ・下腹部が痛い・張る
・胸が張る ・足がむくんでつらい
・オリモノがにおう、かゆい ・甘いものが食べたくなる
・肌荒れ・ニキビができる ・便秘になる
・吐き気が出る

大塚製薬「女性の健康」プレスセミナーに登壇された産婦人科医の尾西芳子先生が、月経前症候群(PMS)の症状や対処法についてお話をされました。

 

PMSの診断基準(米国産科婦人科学会)

症状 診断基準
身体症状
乳房の張り・痛み
腹部膨満感
頭痛
関節痛・筋肉痛
体重増加
手足のむくみ
①    過去3回の連続した月経周期のそれぞれにおける月経前5日間に、左の身体症状および精神症状のうち、1つ以上が存在。

②    月経開始後4日以内に症状がなくなり、13日目まで再発しない。

③    症状の発症が薬物療法やアルコールの使用によるものではない。

④    その後2周期にわたり症状が出る。

⑤    社会活動や学業、仕事に、明らかに支障がある。

精神症状
抑うつ(気分の落ち込み)
怒りの爆発
いらだち
不安
混乱
社会からの引きこもり

(産婦人科診療ガイドランー婦人科外来編2020;日本産婦人科学会、日本産婦人科医会:174-176,2020改変)

 

PMSの原因はまだはっきりとわかっていないのです。
先ずは、自分がPMSかどうかを「知る」ことからスタートです。
カレンダーに体調の変化をつけてみて、1か月の変化を確認してみましょう。

 

PMSは生活改善でかなり効果があります。
まずはライフスタイルを見直してみましょう。

 

 

イライラの原因は、もしかしたら身体症状が原因かもしれません
⇒頭痛やむくみ、倦怠感はありませんか?
むくみとイライラなどの精神症状は、相関関係にあります。

★ライフスタイルの改善ポイント
  • 適度な運動(有酸素運動)
  • 喫煙・飲酒・カフェインの取りすぎに注意
  • 睡眠習慣の見直し
☆食事・栄養で改善
  • イライラ・落ち込みがつらい
    積極的に摂りたいもの=タンパク質・Ca・Mg・Fe・ビタミンB6・イソフラボン
     NGなもの=刺激物・カフェイン
  • 食欲増進・甘いものが食べたい
    積極的に摂りたいもの=低GI
     NGなもの=血糖値を急に上げる甘いもの
  • 頭痛・むくみ・乳房痛
    積極的に摂りたいもの=利尿作用のあるもの(カリウムやγ-トコフェロール)
     NGなもの=塩分・アルコール
  • 下腹痛
    体を温める食事
☆セルフケア
*フェムテックの活用
  • 月経周期アプリ
  • PMSセルフチェック 「PMSラボ」
  • サプリメント
  • デリケートゾーンのケア  など

*フェムテックとは、悩める女性の身体の悩みを技術で解決すること

 

尾西 芳子(おにしよしこ)先生

尾西先生写真

神戸大学国際文化学部卒業後、山口大学医学部編入学、卒業後、慈恵医大病院で初期研修、
その後、日赤医療センター、済生会中津病院、育良クリニックなどを経てパークサイド広尾レディースクリニック、高輪台レディースクリニックなど都内クリニック院長を歴任。
現在は2人の子供を育てながら都内クリニックにて勤務。
すべての女性のかかりつけ医でありたいとの思いで診察を行う。
わかりやすい解説で雑誌、テレビのコメンテーター、ドラマの医療監修なども行なっている。

 

大塚製薬女性の健康推進プロジェクト

 

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