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就活前の自己分析と企業研究でミスマッチを防ぐ

先達に学ぶ第3回は、カヌー日本代表の竹下百合子さん、水泳元日本代表の上田春佳さんなどが所属するキッコーマン株式会社の人事部長・松崎毅氏。働くうえでの女性の特性、リーダーシップ、スポーツで培われた力などと共に、これから就活を迎える学生へのアドバイスを聞いた。

 

【企業研究と自己分析】
「学生さんには就活に入る前に、しっかりと企業研究と自己分析をしてきて欲しい」と語る松崎氏。どのような会社なのかを知り、そこで自分は何をしたいのかを明確にする。自分の性格・強みを知り、企業でどのような力を発揮できるかを考える。それが企業研究と自己分析の目的だ。企業側と学生とのミスマッチを防ぐことで、社員にはずっと働いてもらいたいという想いがあっての言葉だ。

 

【キッコーマン株式会社】
言わずと知れた「しょうゆ」を代表に、つゆやたれなどのしょうゆ関連調味料、デルモンテブランドの調味料や飲料、豆乳、みりんやワインなどの酒類などの製造・販売を行う大手食品会社だ。海外でも広く展開しており、グローバル企業として、地域貢献活動も国内だけでなく、世界レベルで取り組んでいる。社員に向けた社内アンケートでは、しょうゆという日本の食文化の継承に携わり、会社に誇りを持っている、仕事に誇りを持っていると回答する社員が多かったそうだ。会社として「プロフェッショナルな人材を求める」という方針を掲げ、プロ意識を持って仕事をすることで企業に貢献することを社員に求めている。

 

【企業が求めるリーダー像】
企業が求めるリーダー像に男女の違いはない。リーダーにはファシリテート力やマネジメント力等が求められる。女性だからと肩ひじを張らずに、無理せず自分の力を発揮して欲しいと松崎氏。女性は「周囲への配慮」「粘り強さ」「一方向に向かう強さ」「きめ細やかさ」を持っている人が多く、「安心して仕事を任せられる」と言う。さらに視野を広げることでリーダーとして成長できるだろうと教えてくれた。

 

【女性の人材育成】
同社における現在の女性管理職の割合は6.8%。社員全体に占める女性の割合は30%(総合職は20%弱)。新卒総合職の3割は女性を採用したいという意向がある。総合職の研修のなかで、「男性グループの中に女性を入れる」「外部研修に女性を派遣する」などの取り組みをしており、女性にもチャンスは多い。また、同社では「CEOセッション」というCEOと社員との対話による意識共有の場を設けており、CEOと女性とのコミュニケーションを通し、女性の視点からの会社への提言なども行っている。

 

【スポーツ系出身者】
スポーツ系出身者の強みについて尋ねると、「スポーツを通して培ったメンタルの強さフィジカル面のタフさは既に担保されている。体育会系学生の目標に向かっていく姿は企業にとって魅力的であり、「努力」「継続力」といった特性を感じる」そうだ。仕事の能力と物事に動じない精神力でリーダーシップを発揮し、活躍しているスポーツ系出身者も多い。

 

キッコーマン株式会社 松崎 毅氏

 

【女子学生へのメッセージ】
「キッコーマンは女性が働くうえでは、働きやすい会社であると自負していますし、外部の評価も受けています。力を発揮する土壌もしっかりとできています。働き甲斐を持つか持たないかは自分次第ですが、会社としてのサポートは徹底して行います。説明会では育児支援制度についての質問をする学生が増えましたが、制度を整えているだけでなく、使用率も高く、育休からの復帰率も高いです。短期育休を取得する男性社員もいます」

子育て支援体制も整っており、時短勤務の社員には自然と周囲が協力してくれる社風だそうだ。

「また、グローバル企業として海外でも事業を広く展開しており、皆さんの可能性を伸ばせる会社です」

グローバル企業を志望する学生は多い。同社ではグローバル人材を異文化適応力のある人と定義しており、語学はあくまでツールと考えている。そして、英語の他、もう1カ国語チャレンジすることを勧奨している。

 

【スポーツ女子へのアドバイス】
「学生時代、スポーツに取り組んできたことは強みになります。さらに、社会人としての常識やコミュニケーション力などの基本的な力を身に着けておいてください」

時間に融通のきく学生時代こそ、勉強やスポーツなど自分の興味のある分野につきつめて取り組んでほしいと語る松崎氏。スポーツ女子はその点のポイントは高い。あとは、社会に出る前に基本的なマナーやコミュニケーションスキルを身に着けておくことが肝要だ。企業訪問や面接時には、身だしなみを整え、基本的な挨拶ができ、要領よく話ができるよう準備をしておきたい。
また、「社会人になると、上司や部下といった上下関係や企業の得意先、性別、年齢の異なる人たちと接しながら仕事をしなければならない。学生のうちに、旅行や留学などの機会を作り、視野を広げ、色々な人と触れ合い、価値観を広げておくとよい」と松崎氏は教えてくれた。
その会社で自分が何をしたいのかを明確にし、相手に伝える準備ができていれば、面接時に無理なく自然体で臨むことができる。

 

<松崎 毅氏プロフィール>

1981年3月早稲田大学商学部卒業
1981年3月キッコーマン株式会社
2008年6月人事部長
2009年10月キッコーマン株式会社 人事部長 兼
キッコーマンビジネスサービス株式会社 取締役人事部長 兼
キッコーマン食品株式会社 人事部長
2013年6月執行役員就任 現在に至る

※営業関連 約13年、人事関連約21年

◇対外役職
・千葉県社会保険協会 評議員
・千葉県社会保険協会 松戸支部支部長
・(財)修養団 評議員
・(社)日本経済団体連合会 労務管理問題検討部会委員
・日本経営協会 評議員
・女性労働協会 評議員