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少子化ジャーナリスト白河桃子さん「女性の活躍」と「働くこと」

先達に学ぶ第6回は、少子化ジャーナリストで作家、相模女子大客員教授の白河桃子(しらかわ・とうこ)さん。「婚活」「妊活」という言葉は今や当たり前に使われているが、白河桃子さんがそもそもの発信者である。内閣官房「一億総活躍国民会議」民間議員など有識者として政府機関の委員を数多く務め、オピニオンリーダーとして社会を引っ張っている女性の一人。大学に出張し、女子学生のためのライフプランニング講座などの授業も行う白河さんに、話を伺った。

 

政府が言う女性の活躍とはどういうこと?

政府が求めているのは、ひとつには女性もお金を稼いで日本経済を豊かにすることです。
女性も高い収入を得られるようにするには、女性が管理職になって高給取りになればいい。だから、「企業は女性管理職を増やしましょう」という政府の方針が打ち出されました。
それが「女性活躍推進法」です。

 

もうひとつには、女性の力を発揮して新しい展開をしていくということ。例えば女性のニーズを課題として提案し、それを解決することでよりよいものを作っていく。社会を構成するのが男女半々だったとしたら、課題解決に当たるチームも男女半々にする。強いチームを作るには女性の力も必要です。

 

つまり、今のような多様化した社会に対応するには、多様性のあるチーム作りが必要ということ。本当の意味で強いチームを作るのなら、若い人も年取った人も必要だし、女性という括りの中には子育て中の人もいれば独身の人もいる。LGBTの人なども含め、社会を構成するのと同じように色々な人が参加した方がよいのです。チームの一員として女性の力を発揮することが活躍するということです。

 

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白河さんが考える女性のリーダーシップとは

女性と男性とでは、やはりリーダーシップをとるうえでもその特性は違うという研究がされています。男性の場合は「ついてこい!」とメンバーを引っ張っていくタイプですが、女性はメンバー全体を下から支えて底上げ型タイプだと感じます。女性は母性的なリーダーシップですね。女性は調整役が上手いので、どちらかというと引っ張るのではなく、まとめるリーダーが向いていると思います。

 

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働くということ

女性にとっての「働くこと」の意味が随分と変わってきたと思います。今は共働きでないと生活できない時代になっていて、今の学生にとって「働くこと」は「やらなくてはならないこと」になりました。学生もそれは仕方ないと受け入れてくれた感じがします。

 

この1、2年、女子学生も社会に出て活躍しようという意識が高くなっています。「どうせ働かなくてはいけないのなら、出世して活躍しよう」みたいな意欲が出てきていて、色々な大学に行っていて、その変化を感じます。

 

就職環境がよくなってきたことも関係あると思います。先輩たちが元気に働いている姿を見て「よし、自分も頑張ろう!」と思えるようになってきた。景気の波の影響は大きいですね。

 

早く結婚して出産する傾向も出てきました。「場所と時間にとらわれない働き方」をしたいという人たちが出てきて、会社にいたらなかなかそれができないので、起業する人も増えてきました。日本ではまだまだ女性の起業家は少ないので、女性で起業する人がもっと増えて欲しいなと思います。

 

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女子学生に向けたアドバイス

<海外留学のススメ>

学生のうちに海外に出て、色々な価値観に触れることをおススメします。帰国子女など海外経験の長い人との価値観の違いに驚くことがあります。
幸い安全に長期で留学ができるようになりました。アジアやヨーロッパなど日本人があまりいない所、アメリカなら色々な人種がいるところですね。英語でも他の言語でもよいので、ひとつはできるようにしておいた方がよいです。

 

<就職活動について>

学生には、先ず就職して生活の基盤を作ることを考えなさいと話しています。やりたいことを仕事にするのは、それからでもよいのです。
自分がどういう働き方をしたいかを考えましょう。働きやすい職場で長く働きたいか、成長し活躍できる職場がいいかを選びます。成長活躍もできなくて、働きやすくもない職場は選ばないことです。

 

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企業選びのポイントについて教えてください

<働きやすい職場>

・女性の復職率、男性の育休率、有給取得率、残業時間を目安にする。
・育児中に限らず、社員全員が柔軟な働き方ができているか
・テレワークなどは、みんなが使っているか
・女性の採用比率を増やしているか
・女性の採用率、女性管理職の割合などの目標を数値化しているか

 

<成長し活躍したい人>

・残業が多いところは、成長活躍型で実力をつけるところです
・成長活躍型の職場は長くは働けません。力をつけて、寿転職を考えましょう

 

企業訪問のポイントは?

・ネットの情報に頼らず、生の人に会って情報収集をします
・人事以外の30歳くらいまでの社員に会って話を聞きましょう
・育休を取った人の様子を聞いてみましょう

 

 

<プロフィール>

白河 桃子(しらかわ・とうこ)

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少子化ジャーナリスト、作家、相模女子大客員教授。
内閣官房「一億総活躍国民会議」民間議員、内閣府「少子化社会対策大綱」有識者委員、まち・ひと・しごと「地域少子化対策検証プロジェクト」委員。2008 年に刊行した山田昌弘氏との共著『「婚活」時代』(ディスカヴァー携書)が 20 万部のベストセラーに。
著書に『「妊活」バイブル晩婚・少子化時代を生きる女のライフプランニング』(講談社プラスアルファ新書)、『女子と就活 20 代からの「就・妊・婚」講座』(中公新書ラクレ)、「格付けしあう女たち」「専業主婦になりたい女たち」「専業主夫になりたい男たち」(ポプラ新書)など。

 

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