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テニスの魅力は日々進化すること。欧州でスクールを運営

ピープル 2017/07/15

「テニスは地球上のどこへ行っても誰とでもできる」と語るのは、コニシスポーツを設立し、オランダに在住する日本人家族を対象にテニス指導をしている小西真由美さん。ヨーロッパのテニスを楽しむ文化に触れ、子供たちにテニスの楽しさを教えられる指導者を育てたいと、日本人学生にテニス指導のワークショップをスタートする。海外インターンシップとテニス留学をミックスしたようなプログラムになりそうだ。小西さんにテニスコーチという仕事の魅力、オランダで生活する魅力、学生へのメッセージなどを聞いた。

 

テニスとの出会い

小西さんは小学校3年生の時に母に誘われて軟式テニスを始めた。元国体選手だった同級生のお母さんからの勧めもあり、元々スポーツが大好きだった小西さんは、テニスにはまったそうだ。テニススクールに通い、中学3年生からは硬式テニスに転向した。

 

高校時代、宮崎県の1年生大会で優勝したものの、高校最後の大会は県予選で負けてしまったという苦い経験がある。最も堪えた「負け」だったと振り返る。

「あそこから私の人生が変わったような気がします」と話す。

 

社会人になってからは勝つことが多くなったという小西さんだが、とても印象に残っている試合がある。2009年に開催された第28回日韓親善女性テニス大会に日本選手団のメンバーとして小西さんは出場した。

日本チームは、皆、真っ黒に日焼けしていかにも強そうな風貌に、質の良いボールを打ち出す。一方の韓国チームは、色白で基本もできていないような打ち方をする選手が多かった。しかし小西さん達日本チームは、韓国チームにあっけなく負けてしまったのだそうだ。韓国チームは、試合に強いチームだった。

 

 

 

テニスの魅力

小西さんにテニスの魅力について尋ねると、「ズバリ、奥が深いこと」と返ってきた。

これが正解という答えはなく、テニスは日々進化する。性別、年齢に関係なく、世界中で同じコート、同じボール(最近では幼児用のボールもあるが)、同じネットの高さ、同じルールで親しまれているので、地球上のどこへ行っても、誰とでもテニスをすることができることだと言う。

 

 

小西さんは、ひとつのことをずっと続けてこられたのはテニスだけだと言う。もちろん、嫌になったこともあったし、他のことに興味が出てチラッとテニスを辞めたいと思ったこともある。試合で負けが続いた時は、練習へのモチベーションも下がってしまうからだ。

しかし小西さんには、「試合に出て勝ちたい」という気持ちが常に心の中にあった。

 

テニスという枠で括れば一つだが、その枠の中にも色々なスタイルがある。小西さんは、自分の中でそのスタイルを変えながら、努力すれば成果が出ることを学んだ。

多感なジュニア時代に、そういった経験を積むことができたことが、今の小西さんにとって宝物になっている。

 

テニスの指導者へ 

小西さんがテニスコーチになったきっかけは、高校時代に遡る。

高校時代に負けが続きテニスを楽しく感じられなくなっていた時、クラブのコーチから「近所の子供たち向けに体験クラスをやるので手伝って欲しい」と声をかけられた。

なんとなく手伝った小西さんだったが、参加した子供たちが「ワー、楽しい!」「スゲー!」「おもしれー!」と満面の笑みを浮かべる様子を目の当たりにした。

純粋にテニスを楽しむ子供たちの姿を間近で見て、「テニスコーチっていいな」と思ったそうだ。

 

テニス指導に20年携わってきた。

目の前で子供たちの成長を見ることができる。そこに携わっているという自負が、小西さんのモチベーションになっている。

小西さんが子供たちに指導するうえで意識していることは、教え過ぎないこと。

「待つことも指導のうち」と小西さんは言う。

子供たちを見守っていると、こちらの予想を超えることをやってのける。

「できた!」子供たちが達成感を味わう瞬間、見ている側の小西さんも最高のやりがいを感じている。

 

 

オランダの生活

オランダを拠点に活動する小西さんに、オランダの魅力を教えてもらった。

オランダの人たちは、穏やかで家族のような親近感があるという。困っている人がいれば直ぐに助ける。女性、子供、お年寄りなどは特に守られていると小西さんは言う。

言葉は、子供からお年寄りまで母国語(オランダ語)以外に英語を話す。自転車屋さんもバスの運転手さんもお花屋さんも、皆、英語を話せるので生活がしやすい。小西さんによれば、そんなことはヨーロッパの中でもオランダくらいだそうだ。

物価は日本と変わらないか少し安いくらい。水も水道水を飲むことができるという。

 

オランダでは、テニスは一般的には競技志向でなく、趣味でやる親しみやすいスポーツなのだが、初心者からジュニア、大人までオフィシャルなルールでたくさんの試合が行われている。

オランダでは、試合が終わった後に、勝った人が負けた人に「何か飲みませんか?」とジュースを奢り、一緒に会話を楽しむという文化がある。ヨーロッパでもオランダ以外の国ではあまり行われていないと小西さんは言う。

負けた相手と一緒に会話を楽しむ。険悪な感じで試合が終わったとしても、大人ならビールを飲んでワハハと笑いが起こるのがオランダだ。

 

オランダで生活をしている日本人の多くは、仕事の関係で赴任して来た家族だ。英語が苦手な大人や子供たちが多いと小西さんは言う。

好き好んで来たのではなくても、「オランダにいる間は楽しく生活をしてもらいたい。子供たちに元気に過ごして欲しい」そんな願いから、小西さんはオランダでテニススクールを開設した。

 

 

 

今後の目標     

小西さんには、ヨーロッパ全土にコニシスポーツの拠点を作り、そこでヨーロッパテニスを経験した日本人ジュニアたちが、日本に帰国した時にヨーロッパの楽しむテニスを伝えていって欲しいという目標がある。

 

 

また、日本の文化をヨーロッパの人たちに知ってもらえるようなイベントを開催し、ヨーロッパと日本の架け橋を作りたいと言う。

トッププレーヤーを目指す人から、ヨーロッパでテニスを始めたばかりの子供たちとその家族まで、素敵なテニスライフを過ごすお手伝いと環境作りをすると意気込む。

 

 

日本人学生にヨーロッパ文化を知り、コーチ経験ができるチャンス!

コニシスポーツでは、テニスの楽しさを伝える指導をする小西さんのように、目的を持って指導者を目指す人に対し、コーチ体験の場を提供し指導法を学ぶワークショップを実施する。

日本にはないヨーロッパ文化や教育を通じて人と触れ合い、シンプルなテニス指導を通じて本物のテニスを肌で感じ、得たものを日本に持ち帰って欲しいと小西さんは言う。

ヨーロッパでのテニスコーチ体験は、視野を広げるいいチャンスになるだろう。

 

小西さんは、「日本人としての誇りを持って、ヨーロッパの人と対等に接するコミュニケーション能力を磨くお手伝いをします」と話している。

 

期間は1カ月が目安だが、2週間以上3カ月未満のスケジュールで受け入れが可能だ。

テニススクールのレッスン時間以外は、自由にコートで自分の練習ができるという魅力もある。滞在中に、現地開催の試合観戦や、タイミングが合えば試合に出場するチャンスもあるそうだ。

(詳しくは、RanRun編集部にお問合せください)

 

 

 

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