TOPへ

走ることは自分の心の棚卸し

先達に学ぶ第2回は、大手生命保険会社の女性管理職で、オフの日はマラソンやダイビングにチャレンジし続ける永江美保子氏。仕事のこと、管理職として考える女性リーダー像、ファッションやスポーツ、さらにスポーツ女子へのアドバイスを聞いた。

 

新人から教育担当へ
生命保険会社は、昔から女性が多く働く職場だ。永江氏は大学卒業後、外資系の生命保険会社に入社し、ずっと同じ企業で働いてきた。入社当時、同期の男女比は1:4で女性が多かったそうだ。スタートは営業職。当時の都市銀行担当で、親世代を相手に仕事をしていたと振り返る。4年目から人材開発の部署に異動になり、新人教育や研修を担当した。年齢にさほど違いの無かった新人さん達、今でも師弟関係は当時のまま続いているという。その後、商品開発の部署で当局折衝資料の作成などを担当した。

 

がん啓発、社会貢献
がん保険を主力商品とする企業として、がんについての啓発活動に取り組むようになる。厚生労働省の取り組みでは企業代表として委員会に参加。国のがん検診受診率を上げる取り組みに参画し、会社のがん対策推進室室長として全国47都道府県の知事に会いに行ったそうだ。がんには3つの苦しみが伴う。「身体的苦しみ」「経済的苦しみ」「精神的苦しみ」。永江氏が勤める会社では、経済的苦しみをサポートすることで患者のストレスを軽減してあげられるとし、がん啓発に取り組んできた。永江氏は、社会貢献に力を入れる会社の風土、自分の仕事に誇りとやりがいを感じたという。

がん啓発、社会貢献

 

管理職という仕事
入社以来、上を目指して仕事をしてきたという永江氏。営業教育の部署に異動した時、疲弊しきっていた部下達に3年間の目標を立てさせ、達成感を味わえるようアドバイスをした。仕事が面白くなったと部下に言われた時、自らも管理職の面白さを感じた。人を動かすこと、人を育てることが管理職の面白さだという。課長職に就いて13年、仕事が深夜や土日に及ぶことも多い。しかし、50代になってスタンスが変わってきたという。プライベート(家庭)を大事にすることを考えるようになった。ON/OFFの使い分けができる管理職でありたいというのが目標だ。

女性リーダー像
永江氏によれば、女性は真面目で人の気持ちに配慮した仕事の仕方をする人が多い。永江氏が考える女性リーダーとは、自分の人生を大事にしながら、仕事においてはビジョンを持ち、部下の気持ちを一体化してリーダーシップを発揮する人。チーム全員が健康で家庭も大事にでき、楽しく充実した人生を過ごせるようにしたいと語った。

女性リーダー像

 

ダイビング・マラソン
休日を利用して、ダイビングに出かけ、フルマラソンに出場する永江氏。夫の影響が大きいという。人間関係で悩んでいた時、夫が走ることを勧めてくれた。「走る姿勢は上を向く。走れば前向きになれる」とマラソンやトライアスロンに取り組む夫がアドバイスした。45歳で初めてフルマラソンに出場し完走したことで、自信が持てたという。マラソンの練習で走っている時間は、自分との対話の時間。団体競技とは違い、心の整理、棚卸しができるので、悩みを解消しスッキリした気分になれる。ダイビングも共通するところがあり、仲間と潜りに行っても、潜っている間は一人なので、自分との対話の時間になるそうだ。また、マラソンの大会は、気分が高揚し、走っている間の沿道からの声援に感動し、何とも言えない達成感を味わえるそうだ。

ダイビング・マラソン

 

ファッション
洋服やネイルなどファッションも大好きな永江氏。取材当日(12月9日)もクリスマス仕様のネイルを施していた。「ネイルをするのは自分のため。気持ちが上がるでしょ」と過去に施したネイルの写真を見せてくれた。クリスマス以外にも桜やハロウィンなど季節を取り入れたネイルをする。3週間に1度、LINEで事前にデザインの相談をしてからサロンに行くのだという。「職場も華やかな方がいいから」とニッコリ微笑んだ。

ファッション

 

<これから社会に出る女子学生へのメッセージ>
食わず嫌いをしないこと。自分の可能性に線を引かず、色々な経験をして欲しい。

<モチベーションを上げる曲>
DREAMS COME TRUE/ 決戦は金曜日 他

<永江美保子氏プロフィール>

永江美保子氏

東京都出身。東京女子大学卒。
大手生命保険会社 マーケティング部門課長