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ボート女子

法政大学ボート部 自慢は「人柄」、馴染みやすさが部の魅力 

ピープル 2018/05/13

「ボートは究極のチームプレイ」と、法政大学体育会ボート部の漕手・星野茜さん(法学部3年)は語る。オールを漕ぐクルーの息の合った動きを作るために日々トレーニングを重ねる漕手達。漕手の寮生活をも支えるボート部マネージャーの姿にいつも感動させられる。

戸田市民レガッタ開催(5月4~6日)の前日、戸田公園(埼玉県)にある法政大学ボート部の艇庫を訪問した。同部は現在、漕手30人(4年生8人、3年生8人、2年生7人、1年生7人)とマネージャー16人(4年生9人、3年生3人、2年生4人)。1年生マネージャーを絶賛募集中だ。漕手の星野さん、マネージャーの長井理穂さん(デザイン工学部4年)、竹内理紗さん(経営学部3年)に日々の活動の様子や活動を通して成長したことなどを聞いた。

 

(左から竹内さん、長井さん、大杉、星野さん)

 

 

マネージャー生活4年目になった長井さん、高校では音楽部でドラムを叩いていたという。

好奇心旺盛で、大学ではそれまでやったことのないことに挑戦したいと考えていたそうだ。

大学に入学し、ボート部の部員募集のチラシを目にした時、マネージャーの活動に興味を持った。選手の食事作りなどマネージャーらしいマネージャーをできそうだと感じた。

新歓に参加した際の先輩の対応も良く、入部を決めた。

 

マネージャーは基本的には家から艇庫に通うスタンスで活動日は火・水・木・金・土・日。
漕手の練習やレースのビデオ撮り、会報の作成、大会運営、食事作りと活動内容は濃い。

食事作りに関しては、交代で漕手の生活をサポートしている。朝食担当の時は前泊し、朝4時から準備を始める。朝食のメニューは味噌汁+副菜+野菜炒め+米が基本。

準備が終わると、朝練のビデオ撮りをする時もある。

夕飯担当は、15時から準備を始め18時までに作り終える。盛り付けまでがマネージャーの活動だ。
日曜日にマネージャー全員が集合し、1週間の献立を作り、買い出しをしている。

献立は1週間分を和洋中に分けて考えるように工夫しているそうだ。

 

自宅では料理をしないという長井さんに、早朝からの食事作りを続けるモチベーションについて尋ねてみた。

自分が食事を作らなければ、メンバーみんながご飯を食べられないとう責任感だと返って来た。

料理をしていると漕手が雑談しにやってくる。それがマネージャーには嬉しいひと時だ。

「今日のご飯何?」って訊かれて「〇〇だよ」って答えると、「やったあ!」と笑顔を見せてくれる。

「今日のご飯を楽しみに、練習頑張れる」などと言われると作りがいがありますよねと教えてくれた。

 

長井さんは、ボート部の会報誌を1年生の時から担当している。会報誌はOB・OGや保護者に向けて送るものだ。

この会報誌作りが特に自分を成長させてくれたと感じている。

マネージャーも個性の強いメンバーがそろっている。リーダーとして周囲を見ながら統制をとるために、人との向き合い方を学んだ。

編集長として部員を良い方向に導くのが仕事だが、自分は上に立って人を引っ張るタイプではないので、まとめながらみんなの背中を押すようなリーダーでいることを心掛けていたそうだ。

同じくマネージャーの竹内さんは、中学高校ではバドミントン部で選手として活動していた。大学でも体を動かしたくてフットサルサークルに入った。

マネージャー業には興味がなかった竹内さんだったが、新歓でボート部を知り、マネージャーが楽しそうに活動している充実度ぶりを見て、濃い思い出が作れそうというノリと勢いでボート部に入部した。

ノリで始めたマネージャー活動は、部員達の人柄に惹かれ3年目に入った。

マネージャーにいい結果を見せたいという漕手の想いと、漕手を支えたいというマネージャーの想いが相互作用し、法政大学ボート部の空気を作っている。

取材した日は大学が休みということもあり、竹内さんは夕食と朝食のダブル当番。準備をしていると、男子漕手もちょいちょい覗きに来ていた。

 

献立作りは、漕手に食べたいものアンケートを取って決めている。
夕食はメイン+サラダ+副菜+スープ+米が基本で量は男女一緒だ。
卵と納豆は常備しており、もう一品欲しいという人は追加しているそうだ。

新体制になった昨秋から、法政大学スポーツ健康学部の学生がトレーナーとしてアドバイスをするようになり、献立作りにカロリー計算を取り入れるようになった。

 

食事は寮費で賄うため、どこのお店が安かったなどスーパーの情報収集やポイントカードを有効活用している。

 

マネージャーの頑張りの素である漕手。
今回の取材をアテンドしてくれた星野さんも、部の魅力について人を受け入れるのが早い「馴染みやすさ」を挙げる。

疲れている時こそ集まってワイワイ話すので、まるで男子校のノリと星野さんは笑う。

 

高校からボートをやっている星野さん、中学まではバレエとバドミントンをやっていたそうだ。背中の手術という経験をし、運動できなくてもスポーツに関わりたいとマネージャーになることを考えていた。友人に同行したボート部の新歓でやはり運動をしたいと思い、監督や医師に相談し、接触スポーツでないならできるかもしれないと漕手として活動することに。

そして大学でも漕手として活躍中だ。

ボート競技を観る際にクルーの息がピッタリ合った動きも魅力のひとつだが、そのためには練習だけでなく、コミュニケーションを取ることが大事になってくる。

ダブルスカル(2人)は意見も共有しやすいが、クォドルプル(4人)になると一番前と一番後ろの感覚を近づけるために、思ったことは直ぐに伝えるなど積極的にコミュニケーションを取るようにしているそうだ。

 

朝練は9キロ漕いで学校に向かう。休みの日は15キロ漕ぐ。

大会の2キロを全力で漕ぎきるためには、日頃の練習でそれ以上の距離を漕いでいなければ力は出せない。

この日は、翌日の戸田市民レガッタ出場クルーが練習していた。

 

4月に入学したばかりの1年生クルーの姿も。


高校のボート部で活躍していた2人。入学前から既に入寮して準備をしていたそうだ。

笑顔も初々しい1年生。

 

ボートの魅力・ボート部の魅力について、あらためて3人に語ってもらった。

 

星野さん
全員の力が揃って力になるので、究極のチームプレイだと思っています。
みんなで漕ぐリズムを合わせて体に刻んでいく。余計な力を入れずにリラックスしてやっている時の方が進んでいたりします。

 

マネージャー
自分達のしていることには結果が見えません。何に向かって頑張っているのか模索しながらやっているようなところがあります。ご飯作りに選手が反応してくれたり、自分達の頑張りを評価してくれたりする人達がいるから頑張れています。

 

星野さん
漕手もマネージャーもお互いにわからない部分はあります。
でも、いい結果を残すこと、大会に向けて頑張ること、漕手もマネージャーも「チームをいい方向に持って行こう」と向かっている方向は同じです。

いい意味で干渉せず、自分の持ち場をしっかりとやる。
ボート部のマネージャーをやってよかったと思って欲しいです。

 

最後に星野さんに、先輩として心がけていることを訊いてみた。

後輩や周りの人を引っ張っていく立場として、自分の背中を見せられるように心がけ、人に何かを言う前に、先ずは自分が行動で示すようにしています。

 

 

まだ課外活動の場を決めていない法政大学1年生の皆さん、ボート部マネージャーの活動を体験に行ってみませんか?

 

昭和女子大学3年 大杉瑠里

 

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