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FWD北極マラソン2018

「生まれ変わった気がする」モデルizu FWD北極マラソンハーフ部門1位

ピープル 2018/05/18

「人間力が高まり、強くなった」と語るのは、「FWD北極マラソン2018」(2018年4月16日開催)に参加したモデルの出岡美咲(izu)さん。同イベントはFWD富士生命保険株式会社(東京都港区)が一員であるFWDグループが冠スポンサーをつとめており、日本からはFWD富士生命支援の下、izuさんと実業家の佐谷恭さんの2名が出場した。人生観が変わったというizuさんに、マラソンの魅力や北極マラソンのことなど話を聞いた。

 

マラソンの魅力
モデルとして活躍するizuさんが走り始めたのは5年前。ダイエットと体型維持のために始めたが、挑戦することが好きなizuさんはジョギングからマラソンへと本格的に取り組むようになり、タイムを速くすることを課題に大会へ出場するようになった。

マラソンを始めて打たれ強くなったとizuさん。
走っている間は自分と向き合う時間。逃げたいくらい辛くなるタイミングが訪れても、それを乗り越えることで身も心も変わっていく。マラソンはメンタルスポーツだと話す。

 

なぜFWD北極マラソンへ?
常に目標を設定しチャレンジするizuさんは、次に何をしようかと模索している時にFWD富士生命から北極マラソン参加の声がかかった。

寒いのが苦手で、なるべく寒いところは避けていたizuさんだったが、「なんて面白いことに誘ってくれたんだ!」と参加を決めたそうだ。

 

白夜の地でまさかのトラブル
北極入りする前ノルウェーのトロムソで氷点下の気候に体を慣らすために、一週間のトレーニングスケジュールだったのだが・・・

悪天候によりテントが立たずトロムソでの滞在が2週間も伸びた。
ホテルは延泊ができず、ランナー、スタッフ全員ホテルから追い出されてしまったそうだ。

スポンサーであるFWDスタッフがなんとか現地でシェアハウスを確保してくれたそうで、言葉も通じないランナー同士の奇妙な共同生活が始まった。

一人暮らしのizuさんにとって、共同生活も初めてなうえに、知らない人と同じベッドで寝ることになるなど考えられないことだった。
食べるものも飲料水も自分で確保しなければならない。毎日歩いて1km離れたスーパーまで通った。
現地の寒さは想像以上で、日本で用意していったものでは間に合わず、いろいろ買い足したそうだ。

この時期のノルウェーは白夜。常にどんよりと曇った日々は、仕事でもプライベートでも海外はリゾート地が多いizuさんには大変なことだったという。

 

しかし、この2週間の合宿のような生活がizuさんを強くした。
人との触れ合いを通し、誰かを気遣うことを学んだ。今まで仕事をするうえで、自分がどれだけ多くの人にケアされてきたのか気付かされたという。
「人間力が高まり、強くなりましたね」と振り返る。

 

いざ北極へ!
北極に降り立った時、あまりの感動に涙が溢れたというizuさん。
「アメイジング!」「なんなのここは!」
そう何度も口にしたそうだ。
言葉では言い表せないほどの美しい荘厳な世界に立っている自分が不思議だった。

とはいえ気温はマイナス33度。
全てが凍ってしまうので感動の涙はすぐに拭った。
寒さが苦手だったizuさんが「寒過ぎて笑っちゃった」と言い、その容赦ない寒さに不平不満の言葉は出てこなかったそうだ。

用意されていたテントはトイレもあり、お湯もあり、ロシア人のシェフが暖かい料理を作ってくれた。暖房もあり寝袋で休憩をする。テントの中は想像と違っていたという。

北極入り前日、現地準備の様子を撮影した動画を観る機会があり、テントで過ごすために必要な物資を人が抱えてパラシュートで降りてくる様を目にした。驚きと共に、トイレットペーパーひとつにしても大切に使わなければいけないと感じた。

 

着いた夜にマラソンスタート
FWD北極マラソンは、通常のマラソンとは全く異なった。1周4kmのコースを何周もするのだが、体力の消耗が大きすぎるため1周するごとにテントに入って休憩する。

珈琲や暖かい料理で体を温める。寝袋に入って1時間眠る人もいた。それぞれの方法で体力を回復させ完走を目指す。
「私はひたすらチョコレートを食べていた気がします」と笑うizuさん。

走る時は寒さから体を守るために重装備。靴にはスパイク、足には脛を覆うゲイターを着けた。フェイスマスクを何枚も重ね、その上からゴーグルを着けた。
雪が膝下まであり、何度も転んでしまう。

 

人間は素晴らしい!
走るというよりは、押し進むという感じだった。
スパイクは1周目で壊れた。ゲイターも壊れた。
ゴーグルは直ぐに曇ってしまうため意味がなく途中から外した。
まつ毛が凍ると、グローブを外し素手で覆えば直ぐに戻った。

「この体があれば大丈夫。人間は素晴らしい」
人間の体はちゃんと適応できるようになっていると実感したという。

何とかなる。いちいち気にしていたら負けだ。
もう何も気にならなくなった。今までの人生観ががらりと変わった。
「北極に生まれ変わらせてもらった」とizuさんは表現する。

 

途中で他のランナーに抜かれる場面もあったが、不思議と悔しくなかった。
抜いて行った後ろ姿を見て、素直に凄いと思えたのだそうだ。
自分としっかり向き合い、いい意味で焦ることなく最後までマイペースで完走した。
こんなに辛くないマラソンは初めてだった。

景色の美しさに圧倒され、そこに自分が立ち、一歩ずつ歩を進めていることが奇跡のように感じたそうだ。
言葉では上手く表現できないと言い、izuさんは自分のスマホの写真を見せてくれた。
何とも言えない氷と雪の景色が収められていた。

 

FWD北極マラソンに参加して成長したことをあらためて尋ねると、コミュニケーションスキルがあがったと返って来た。
今回のマラソンでは、他のランナーに積極的に話しかけるようになった。

モデルの仕事は現場ごとに求められることが違う。期待を裏切らないよう、コミュニケーションで相手の要求を探っていく。しっかり仕事にも活きていると教えてくれた。

学生へのメッセージ
ひとつ自分の軸になるものを持っているだけで、ぶれずに頑張ることができます。
スポーツが原点なら、それを大切にすることで「人生は素晴らしくなりますよ」と締めた。

 

「FWD 北極マラソン 2018」には世界23カ国から62 名が参加し、FWD グループより参加したランナー11 名は全員が見事完走した。日本から出場した出岡 美咲(izu)さんは 4 時間 39 分 2 秒でハーフマラソンの部門において 1 位で完走、フルマラソンにチャレンジした佐谷 恭 さんは6時間34分48秒で男性部門のアジアチャンピオンとなり、素晴らしい結果を残した。

<プロフィール>
出岡 美咲*いずおか みさき+(izu)
生年月日  :1990 年 9 月 24 日
<マラソン歴 >
2017 年 ホノルルハーフマラソン ハパルア(ハーフ)
2017 年 名古屋ウィメンズマラソン
2017 年 印西スマイルマラソン(ハーフ)
2016 年 千葉マリンマラソン(ハーフ)
2016 年 名古屋ウィメンズマラソン(フル)
2015 年 名古屋ウィメンズマラソン(フル)
2015 年 サンフランシスコマラソン(ハーフ)
2014 年 サンフランシスコマラソン(ハーフ)

 

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