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ロールモデルインタビュー

2015ミス日本 芳賀千里さん 笑顔とピュアな気持ちを大切に

笑顔とピュアな気持ちを大切に! 2015ミス日本 芳賀千里さん(後編)
ピープル 2016/05/02

元シンクロナイズドスイミング日本代表で2015年度ミス日本グランプリの芳賀千里さんへのインタビュー後編。ミス日本の活動について、就活のこと、スポーツ女子へのメッセージをお届けする。

 

ミス日本コンテスト候補生

シンクロで鍛えた筋肉質の体から女性らしい体作りができたのは、ミス日本の候補生になって身体作りのための栄養指導を受けることができたからだと芳賀さんは言う。シンクロを辞めると、それまで7000㎉も摂取していた食生活から普通に戻す間に太ってしまうことが多い。芳賀さんの場合、精神的ダメージから食欲がなくなり栄養を摂れない時期があった。そこからタイミングよく栄養指導を受けることができ、美しい体作りへの意識も備わったことで、良い方向へと進化していった。

 

ほとんどの候補生がグランプリを獲るために切磋琢磨するなか、芳賀さんは結果を求めるために日々過ごしていたのではなかった。自分自身の教養を身につけ、考え方の幅を広げること、様々な新しいことを学び吸収することを目的としていたので、結果については考えていなかったという。他の候補生にもそう公言したという。候補生としての日々の中にはもちろんツライ時もあったが、そんなことはおくびにも出さない。「つよく、正しく、美しく」それが芳賀さんの座右の銘だ。身体だけでなく心の強さも持ち、自分の心に誠実であり、いつまでも女性らしい美しさを持っていたいという思いがこの言葉にはある。

 

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コンテスト決勝の自己PRのスピーチでは、「小学校3年生からシンクロを始め日本代表になったこと。そしてケガのために代表を辞退し、精神的にダメージを受けたこと。そしてそこから学んだこと」を話した。「つらい時こそ笑顔」という信条に対して、「本当に苦しい時に笑顔でいることの辛さを身をもって感じたこと」、そして「周りの方々の優しさと温かさをあらためて知ることができたこと」を話した。結果は、グランプリ獲得。大号泣しながらも、「この日を自分の新たなスタートの日にしたい」と語った。

 

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1年間のミス日本の活動を通し、様々な経験をすることで自らの成長につなげた芳賀さん。トルコ駐日大使との対談の時は、事前にトルコと日本の歴史的背景や文化について調べたり、トルコ語で自己紹介ができるように練習をしたりと準備をした。

 

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元アスリートということで、スポーツ関連のイベントへのゲスト出演も多かった。自身が勤めるANAグループの記念式典等では着物姿を披露し、政治関係のパーティーや高齢者施設でのボランティア活動に参加するなど、多様な人々との交流の場を持ち見分を広める貴重な1年になった。

 

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就職活動

大学4年の春にアスリート生活から突然引退することになった芳賀さんは、6月から普通の女子大生としての生活に入った。周囲が就活で内定をもらっている時期に、就活をスタートすることになった芳賀さん。シンクロ日本代表になる前の一時期、ホテルでアルバイトをしていた経験があり、お客様とのコミュニケーションを取ることが好きになり、将来は接客の仕事をしたいと考えていた。ケガによりできる職種が限られた中、体への負担が少ない接客の仕事を探したという。

 

就職活動でアピールしたことは、「スポーツをずっとやってきたことで体力があり、チームを大事にしてきた。仲間となにかを作り上げることの素晴らしさを知っている。目標達成のために精一杯努力すること」だそうだ。

 

現在勤務しているANAテレマート株式会社の採用面接に臨んだ時、採用担当者や面接官と接して、こういう人に上司になって欲しいと思い、入社を決めた。入社してからの1年間、採用担当の仕事に就いたため、その願いは直ぐに叶ったと笑みを浮かべる。採用担当として、芳賀さんは面接に訪れる就活生の緊張をほぐしてあげたいと思いながら、応対した。

 

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就活生へのアドバイスを伺うと、「自然にいい笑顔が出る人、きちんと返事ができる人は印象がいいですね」と教えてくれた。相手にどんな印象を持って欲しいかを考え、自信を持って面接に臨むことが大事だという。
芳賀さんは志望していた部署への異動が決まった。受電でのお客様との関わりを大切にし、しっかり相手に伝えられるようなコミュニケーターになりたいと意気込みを語る。

また、これからもスポーツにも関わっていきたいと考え、その可能性を広げるためにキッズアスレティックのインストラクター資格も取得した。2020年の東京五輪が開催されることも見据え、将来的 には子供たちにシンクロやスポーツの楽しさを伝えたいという想いがある。

 

スポーツ女子へのメッセージ

「笑顔とピュアな気持ちで、“たくさんのことを経験しよう”と意識してください。そして“色々なことを吸収しよう”という気持ちで、取り組んでみてください。
慣れないことばかりで辛いことも沢山あると思いますが、“笑顔”とその“前向きな気持ち”があれば、辛かったことがいつか自分を活かしてくれる糧や経験になります。
物事は捉え方と感じ方次第で、きっとプラスに転じます!」

 

リラックスする曲

映画「ライオンキング」の主題歌 エルトン・ジョン/「Can You Feel The Love Tonight」

 

写真提供:ミス日本事務局

 

2017年度ミス日本応募ページ(7月15日締め切り)
http://www.missnippon.jp/entry/

 

 

プロフィール

芳賀 千里(はが・ちさと)

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生年月日:1992年10月19日生まれ
出身地 :東京都
日本女子体育大学体育学部卒業
職業:会社員
特技:シンクロナイズドスイミング、マッサージ
趣味:水泳 、スポーツ観戦、映画鑑賞
将来の希望:家族や家庭を大切にし、元気にハツラツと働く女性
座右の銘:つよく、正しく、美しく。 つらい時こそ笑顔

-ミス日本の代表的な活動-

大島椿祭り椿の女王コンテスト ゲスト審査員
こども養護施設・高齢者福祉施設 訪問
三浦国際市民マラソン スターターゲスト
ANAグループ SKYTRAX格付け「5スター」認証式典
かすみがうらマラソン兼国際盲人マラソン スターターゲスト
スポーツニッポン新聞 ゴルフ天国連載(~7月末まで)
児童養護施設への思い出プレゼント
マイナビシニア&レディースカップ 表彰式
Microsoft Champ 表彰式
ANAグループ 第60回「しあわせの花すずらん」 出席
第40回全日本アルティメット選手権大会 決勝表彰式
未来への道1000km縦断リレー2015 ゲストランナー
ジャパンジュエリーフェア2015 ゲストモデル
日光大笹牧場 一日牧場長
東京都しょうがい者スポーツ振興「チャレスポ!TOKYO」
東京都スポーツドリーム2015 ゲスト
ANA全日空 日本ベルギー便 就航記念式典inブリュッセル
鳥取砂丘砂像美術館 イルミネーション点灯式
赤穂シティマラソン大会 スターターゲスト
年末ジャンボ宝くじ 抽選立会人

-戦歴-

中学3年(2007年)JOCジュニアオリンピックカップ 最優秀選手賞
高校2年(2009年)日本代表Bチーム ワールドトロフィー大会 総合5位
JOCジュニアオリンピックカップ デュエット 優勝
高校3年(2010年)ジュニア日本代表 世界ジュニア選手権大会 チーム 5位・コンビネーション 6位
日本代表Bチーム ワールドトロフィー 総合5位
大学1年(2011年)日本代表Bチーム デュエット 6位
大学3年(2013年夏季ユニバーシアード競技大会日本代表 チーム2位・コンビネーション2位
日本代表に選出
大学4年(2014年)怪我により引退

 

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