プレッシャーに弱い自分に打ち勝った 千葉大学躰道部②

千葉大学躰道部の広報を担当しているのは園芸学部4年の島貫千晴さんだ。
島貫さんからのPRコメントを紹介しよう。
「高校まで運動部ではなかった人や運動が苦手な人でも、躰道部に入れば運動センスを磨いて活躍することができます。
みんな初心者からなので、スタートラインは一緒です。
大学に入って何か新しいことにチャレンジしたい!
技術的、肉体的な成長だけではなく人としても成長したい!
たくさんの人との関わりたい!
みんな大歓迎です。
躰道部では、社会に出てからも役立つことをたくさん身につけられます。
躰道部で一生ものの仲間と経験を手に入れましょう!
お待ちしています! 」

真ん中が島貫さん
広報の仕事を通し自信がついた
島貫さんが担当する広報局の仕事は、動画や写真など部の記録を残し管理すること、また外部に対し、部の魅力を発信することなどが主な業務だ。
それまで動画編集の経験はなかったそうだが、新歓PVの制作を担当したことで、動画編集が特技になった。
PVを観た新入生が体験に参加してくれたり、制作した動画をきっかけに演武の依頼がきたり、取材の機会ができたりと、やりがいを感じる経験も多い。
動画を通して新たなつながりを生むことができ、自分にとって大きな自信になっている。
先輩たちの人柄に惹かれた
実は島貫さん、大学でも高校からやっていたラグビーを続けるつもりだった。
たまたま新歓で声をかけられ躰道部の体験に行ったところ、部員の声の大きさに圧倒されてしまったのだとか。
先輩たちはとても優しく接してくれて、少しでもできるとたくさん褒めてくれる。
それがとても嬉しかったそうで、次第に部の雰囲気や先輩たちの人柄に惹かれ、気づいたら入部していたと笑う。
先輩たちの話し方や立ち振る舞いを見ていて、自分もこんな先輩になりたいと思い、4年間を通して人としても成長できる場だと感じたことが、入部の決め手になった。
恵まれた練習環境に誇り
主将の小林さんの話にもあったが、千葉大学躰道部の中野監督は己錬館という道場を開いており、部員はその道場で週に2回稽古をさせてもらっている。
道場の子ども達にも教える機会があり、子どもへの教え方を学ぶことができる。
一緒に稽古している子どもたちが大会の応援に来てくれることもあり、とても力になっていると話す。
中野監督は躰道の世界大会で4連覇したすごい方だが、道場には日本トップレベルの社会人の先輩も数多くいて、とても恵まれた環境で稽古することができている。
これも千葉大学躰道部の魅力であり、部員の誇りになっているようだ。
島貫さん自身が感じる躰道の魅力について聞いてみた。
躰道の動きには旋・運・変・捻・転の5つがあるが、入部当初はその5つの動きをそれぞれ違った別のものとして捉えていたため、とても難しく感じていたと振り返る。
しかし、経験を積んでいくうちに5つの動きも基本を辿れば全て同じであり、それぞれ繋がっているということが実感としてわかってきた。
理論的に考えながら練習することの大切さを学んだ。
「基本の応用の仕方次第で新しい技や動きを身に付けることができる。それが、躰道の魅力だと思います」
感謝の気持ち「仁」
島貫さんは、高校ラグビーの北海道代表を決める大会の決勝戦、大学1年の時の躰道の全国大会決勝と、自分のミスにより負けてしまった苦い経験がある。
プレッシャーへの弱さが自分の弱点だった。
大学3年の時も、全国大会で決勝戦まで進み、同じようなプレッシャーのかかる場面を迎えた。
ミスを恐れるのではなく、お世話になった人達への感謝の気持ちを伝え、後輩にお手本となるような自分の姿を見せたいという思いで試合に臨んだ。
すると緊張も解け、一本勝ちすることができた。
感謝の気持ち『仁』を伝えたいという思いから誰かのために頑張ることができ、プレッシャーへの弱さを克服した。
島貫さんの今年の目標は、全国大会で去年は準優勝だった団体実戦でリベンジし、大きな感動を与えることだ。
千葉大学躰道部のミッション
「仁を礼として表出する社会人を育成する」
〜仁は感謝や尊敬の心を意味し、礼は仁の気持ちを行動で表すことを意味する。
躰道の稽古を通して仁を育み、礼として表せる社会人の育成を目指している。
<活動スケジュール>
・通常の活動 週4回
・年間スケジュール
4月 | 新歓 |
5月 | GW合宿 七大学定期戦 |
6月 | 城北大会、千葉県大会 |
7月 | |
8月 | 夏合宿 |
9月 | 学生大会、大学祭 |
10月 | |
11月 | 全日本大会 |
12月 | |
1月 | |
2月 | |
3月 | 追いコン 春合宿 |
千葉大躰道部HP https://cu-taido.club
Facebook @chiba.taido
twitter @chibadai_taido

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