自分の居場所をみつけた 大阪市立大学漕艇部③

部員ひとりひとりが違った個性を持ち、違った考えを持っているけれど、全員が目標に向かって頑張りたいという気持ちを持っている。それこそが何よりも大阪市立大学ボート部の魅力だと話すのは主務の浅田虎之介(あさだ・とらのすけ)さん(商学部商学科4回生)。
頑張っている人を見ると、「自分も頑張らなければ」と奮起するタイプの浅田さんにとって、ボート部の生活は常に刺激を受けることができる環境であり、とても充実した毎日を過ごしている。
大学入学当初は部活動を続けるつもりなどなく、履修方法を教えてもらったらサークルに入るつもりでいたという浅田さん。
ところが、ボート部の新人勧誘の雰囲気を知った後にサークルの新人勧誘に参加してみて、いかにボート部が本気で活動しているかを考えさせられたそうだ。
自分のやりたいことは、何かの目標に向かって本気で取り組むことなのではないかと思い、ボート部への入部を決めた。
ボート競技の魅力
「ボートの魅力は一発逆転がないこと。こういう表現をすると面白みがない競技に聞こえるかもしれませんね」と笑いつつ、「一発逆転がないということは、つまり試合までの間に練習でどのような技術を、さらにそれを計算通りに積み上げることができたかどうかが問われるということ」と説明する。
ボートのレースにおいて、本番で練習以上の速さを出すことはほぼ不可能。
スタートラインにボートを並べた時点で、これまでどれほど愚直にボートと向き合ってきたかが勝負の全てを決める。それが非常に魅力的だと話す。
選手からの転向
浅田さんは入部から約1年間は選手として活動していた。
しかし股関節にケガを負ってしまい、ドクターストップを言い渡された。
選手として活動できない自分が部に在籍することに疑問を感じ、一時は退部も考えたと言う。
そんな時、たまたまポジティブシンキングのメンタルトレーニングと出会った。
初めは自分をだましながらポジティブに周りに接するように意識していたが、次第に自分の前向きな声掛けに対して周りの人が前向きな返答をしてくれるようになっていった。
選手として活動するだけが部に貢献する訳ではなく、貢献にもいろいろな形があるということをボート部の生活の中で学んだ。
ボート部での自分の居場所を見つけることができ、現在まで活動を続けてきた結果、主務を任され現在に至っている。
新3回生のときに新人勧誘リーダーを務めた浅田さん。
ボート部に在籍する中で初めてリーダーと呼ばれる役職に就いた。
他の新人勧誘メンバーと意思疎通を図ることが非常に難しかったと振り返る。
仕事を人に割り振るスキルが求められる中で、誰に任せるのが適任なのか中々決めることができず、人に頼ることの難しさと重要性を学んだ。
そんな浅田さんの今年の目標は、「迷ったらやる!」という後輩を支えることだ。
浅田さんからのPRコメント
大阪市立大学ボート部は男子が全日本大学選手権でボートの花形とも言われている8+種目で優勝を、女子が全日本大学選手権で種目問わず入賞を目標としています。
その目標を達成するために現役部員だけではなく、保護者の方やOBOG、コーチも一丸となって本気で活動に取り組んでいます。
大学生活の中で何に打ち込むかはそれぞれ個人の自由だと思いますが、その選択肢の一つとしてボート部をぜひ一度見てほしいです。
入部するかしないかは別として、こんな人たちもいるんだという一つの起爆剤になれたらそれだけで嬉しいです。
つづく
HP http://ocurc.org/
公式Twitter;@OCURC2017
新勧Twitter;@ocurc_shinkan
<2020年度年間スケジュール>
4月 | 西日本選手権 |
5月 | 神戸戦 三商戦 |
6月 | 関西選手権 |
9月 | 全日本大学選手権 |
10月 | 全日本新人選手権 |
11月 | 加古川レガッタ |
1月 | マシンローイング大会 |
<イベントスケジュール>
3月−4月 | 新人勧誘 |
5月 | 確定新勧(1回生歓迎会) |
12月 | 納会 |
1月 | 初漕ぎ |
2月 | 追いコン(4回生卒部会) |