サークル選びで出会ったフラメンコ

力強いステップ、鮮やかなドレス、情熱的な印象のフラメンコ。世界で活躍する男性ダンサーがステージで醸し出す色気は独特なものがある。フラメンコはスペインの伝統的なダンスだが、2017年スペインロンダ国際コンクールで優勝したのはなんと日本人男性だ。
東京大学フラメンコ舞踏団で活動する男子学生に、フラメンコの魅力について聞いてみた。
フラメンコ、かっこいい!!
前期教養学部2年の山下翔太さん(仮名)は、中学・高校とバドミントンに取り組んできた。
大学では、何か新しいことを始めたいと思っていたが、どのサークルの勧誘を受けても今一つ決め手に欠けた。
そこで色々なサークルのビラを集めて面白そうなものを10個くらいリストアップ、コンタクトをとり、練習に参加してみるというようにサークル選びを行った。
「フラメンコ、かっこいい!」
東京大学フラメンコ舞踏団の新歓公演を観て、ようやくピンときた。
フラメンコの空気感が好き
山下さんは、ダンスはどれもジャンルによって固有の空気感や雰囲気のようなものを持っているように感じると話す。
「この感覚は人によってまちまちかもしれないですが」と前置きし、「K-popなら明るい華やかな空気、ストリート系なら排ガスが漂いや空き缶が転がっているようなジャンキーな空気を僕は連想します」と説明。
そしてフラメンコは、薄暗くて天井や壁が見えないような暗がりを連想するそうで、その空気感がたまらなく好きだと話す。
そこで繰り広げられる情熱的なダンスも好きで、それがフラメンコの魅力だと。
また、バドミントンとフラメンコの違いについても教えてくれた。
バドミントンは極端に言えば結果主義。
シャトルが飛んで行きさえすれば、フォームが多少乱れていようが途中でずっこけようが、打てれば試合は続く。
ラケットも靴もプレーヤー自身も、コートの中ではシャトルを打ち返すだけのために存在し、常にシャトルを追っていた。
しかし、フラメンコは違った。
シャトルではなく自分自身が本質。
練習では鏡を見て、動画を見て、自分というものに常に向き合う必要性が生まれた。
「何かが違う気がする。何が違うのだろう」
目に見える正解を追うのではなく、より良いものを探ることの連続。
そんな思案を幾度となく経験し、山下さんは自分自身を改善し続けることを学んだそうだ。
ガルロチにたくさん足を運びたい
山下さんは、昨年の学園祭で歌を担当した。
一曲だけだが、歌が途中で止まったり間違えたりしてしまうと全てが狂ってしまうので、とても緊張したそうだ。
そこで、間違えないようにするのはもちろんのことだが、仮に間違えても焦らず直ぐに復帰できるように、曲の構成についての深い理解を目指した。
結果、他の曲にも共通するリズムの取り方や構成についても学ぶことができ、ひとつのことを深くじっくり学ぶことが、別のことにも活きてくることを知った。
そんな山下さんの今年の目標は、ガルロチ(プロのフラメンコをみるところ)に可能な限りたくさん行き、見て学ぶことだ。
東京大学フラメンコ舞踏団の魅力は仲のよさ
同級生の仲がよいのはもちろんのこと、先輩後輩間の仲もよい。
一緒に始めた人はなんとなく親近感が湧きやすいので、仲が良くなるのは当然のような気もするが、先輩後輩間で変に距離感を感じてしまわないということがとても大切だと言う。
後輩は問題を一人で抱え込まずに訊きに行けるし、先輩は後輩が気づいていないような過ちを指摘しやすくなる。
その結果、先輩の持つ技術が後輩へと受け継がれやすくなると分析する。
PRコメント
当サークルは東京大学と冠していますが、インカレサークルであり、基本的にどの大学の人でも入ることができます。
入る時期も特別な制限は設けておりませんので、いつでも入ることができます。
また、選抜なども行いません。
入部の意思さえあれば断られることはありません。
そして、入って直ぐに簡単な踊りから学園祭で披露することができます。
新たにフラメンコを始めたいという方にとって非常にハードルが低いと言えます。
是非来てください。
東京大学フラメンコ舞踏団
練習 火曜・木曜19:00~21:00
五月祭・駒場祭・新歓期の年3回公演
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