COXが語るボートの魅力と学んだこと 大阪大学漕艇部④

「強くなりたかった」
藤井孝行さん(外国語学部4回生)は、ボート部に入った理由をそう語った。
大学に入学するまでガチでスポーツに取り組んだ経験はない。
強くなるために、大学では体育会の部活に入ろうと最初から決めていた。
大学の履修説明会に行った時に、ボート部の先輩に勧誘され、その時初めてボート競技を知った。
帰宅後、調べてみると非常にハードな競技だと分かった。
強くなるには丁度良いと思い、4月の頭にはもう入部を決めていたそうだ。
強くなるために入ったボート部だったが、むしろ自分の体の小ささ・軽さを活かそうと考え、COXに転向した。
ボートの魅力
COXは、漕手とは違い艇は漕がない。
舵を操作して艇がまっすぐ進むようにするのと、マイクを通してレース中に漕手に指示を与えることが仕事。
自分の艇のメンバーと、事前にイメージの共有ができていないと、的確な指示を出すことができないため、練習からできるだけ細かく選手とイメージを擦り合わせていく。
ボートの体の動かし方は一見すると単純だが、そこには選手の経験やこだわりが詰まっていると藤井さん。
それをしっかりと理解し、艇全体のイメージを作っていく。
陸上のミーティングで選手間のイメージの違いを修正し、新たなイメージにして艇の上で再現する。
COXは漕がないため肉体的な負担なしで艇の動きを感じることができるのだそうだ。
みんなのイメージのすり合わせに成功し、的確な指示を入れることができた瞬間、艇は信じられないくらい見事な動きをする。
こういった一連の対話に藤井さんは魅力を感じていると話す。
他人を大事にすることを学ぶ
COXとしての活動と合宿所生活を通して、「他人を大事にする」ことができるようになった。
ボートにせよ、生活にせよ、他人の良いところを必ず見つけるようにしていると話す藤井さん。
他人の「嫌なところ」が最初に気になってしまった場合でも、長い間その人と接していると何かしらその人の「良いところ」が見えてくる。
ボートの練習においては、選手の上手なポイントを見つけてあげて、そこを伸ばしながら苦手としているポイントを指摘してあげる。
生活においてもポジティブな気持ちで人と接するようにしている。
そういった心がけが「他人を大事にする」ことに繋がっていくと話す。
有望な新人の獲得に向けた準備
藤井さんは、COXとしての活動に加え、阪大ボート部の成績向上に貢献できることはないかと考え、新人勧誘のトップを務めることで、有望な新人の獲得に努めた。
阪大では、夏頃から春の新勧に向けて準備をしていく。
予算70万円と部員70人をどう動かすかを自分で考え、新勧を行うという経験はとても刺激的だったそうだ。
70人の部員が滞りなくイベントの運営を行えるように準備し実行していくのは、かなり骨の折れる作業だったが、この活動を通して企画・準備・実行のリアルなプロセスを学ぶことができた。
また、この新勧で獲得した新人と一緒に出場した新人戦で優勝するという経験もできた。
阪大ボート部の魅力
ボート部の魅力を語る上で「合宿生活」は外せない。
阪大ボート部は、守口にある合宿所で週5日間は共同生活を送りながら練習している。
この合宿生活を通して4年間で深まる部員同士の絆は、「一生の財産になる」と藤井さん。
いつも一緒に居すぎて2、3日会わないだけでもずっと会っていない気がしてしまうそうだ。
起きてから寝るまで一緒にいると、どれだけ仲の良いやつでも何かしら気になるところが見つかったりするものだ。
しかし、そこでいがみ合ったり我慢ばかりしていると、とても合宿生活など送れない。
その人と話し合い、どこかで折り合いをつけなければならない。
そういったことを繰り返していくうちに、どんどん絆は深まっていくと話す。
藤井さんの今年の目標は、関西選手権優勝とインカレ最終日だ。
藤井さんからPRコメント
僕たちボート部は、近年部員数がどんどん増加し活気に満ち溢れています。
まずは是非僕たちボート部の新勧に参加してエネルギーを感じ取って欲しいです。
そこで出会った70人の部員たちが、全員君の仲間になることを想像してみてください。
ワクワクしませんか?
そしてその70人全員が同じ目標に向かって進んでいます。
たった4年しかない最後の学生生活、僕たちと一緒に最高艇速で駆け抜けよう!
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新勧 @ourc_20_shinkan
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