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立教大学弓道同好会

立教大 弓道同好会 練習は量より質。創部3年の楽しいサークル

ピープル 2017/03/13

ギリギリギリ静寂の中で弓のしなる音、パンッ!矢を放つ生音を自分の耳で初めて聞いた。弓道場の空気の中では部員の佇まいも凜としている。立教大学弓道同好会副会長の福本玲奈さん(現代心理学部新3年)に、競技を通し成長したことを尋ねると「礼儀正しさ」と即答。弓道に取り組んで5年という福本さんに、弓道の魅力、サークルのことなどを聞いた。

 

弓道との出会い

高校進学の受験校を選択する際、高校に入って何をしたいかを考え、母の勧めで弓道に興味を持った福本さん。弓道部のある高校を探し受験した。高校の部活は日曜日以外の週6日練習。福本さんは高校生では数少ない三段を有するまでに成長した。充実して楽しい高校生活だったと振り返る。高校3年の6月で部活を引退すると、大学進学に向け受験勉強に専念した。

大学でも弓道をやることは決めていたが、毎週レポート提出がある学科の勉強との両立を考え、アルバイトをしたいこともあり、体育会ではなくサークルへの入部を選択した。

弓道同好会の活動は通常週2日、夏休みや春休みなどの長期休暇中は週3日の練習日を設けている。福本さんのような経験者もいれば、大学から始める初心者も多い。

 

 

弓道の魅力

「運動能力に左右されないので、誰にでもできます」と福本さん。

筋力は必要だが、それぞれに合わせて弓の強度を選ぶことができるので、老若男女関係なく戦うことができる。「一般の大会では、皆、同じ舞台で戦うことができます」といい、団体混合戦など男女対等にできることも魅力だと話す。

有段者とはいえ受験期間のブランクがあり、福本さんも入部当初は感覚を取り戻す時間が必要だったという。
そこで初心者の入部からの活動の流れを教えてもらった。

弓道の団体戦は1人につき矢4本1セットで基本3人チームで戦い、矢を的に中(あ)てる競技だ。矢を射た合計本数のうち、的に中った数を競う。

 

 

新入部員は4月の新歓を経て、5月から活動を開始する。
最初は、「基本のき」として何も持たずに形の練習をする。
それからゴム弓を使った基礎練習に入り、腕の筋力をつけながらきれいな形でできるよう練習をする。さらに教本を見ながら体の動かし方(射法八節)を体で覚えていく。

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ゴム弓の次は矢を使わずに弓を使ってエア弓道(素引き)へと練習を進める。
9月の合宿までには弓を引けるようにするため、昼休みに集まって形の練習をする。
初心者でも半年くらいで、みんなと同じように一人で弓を引けるようになるそうだ。

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弓道は道着、弓、矢などの道具をそろえるのに、始めにお金がかかる。矢は使う人の腕の長さによって異なるため初めから自分の矢を買うが、入部時はサークルの弓を使って練習する。筋力が安定してくると、自分の弓を購入する人が多いという。

福本さんもアルバイトをしてお金を貯め、現在使っている弓を購入した。それだけに自分の弓には愛着がある。「同好会のメンバーには、自分の弓に名前を付けている人もいますよ」と教えてくれた。

 

 

弓道を通して成長したこと

弓道の昇段審査には礼儀作法も審査の対象に含まれる。先輩から後輩へ、経験者から初心者へと作法、所作についても指導する。上下関係、指導への謝辞など礼儀がしっかり身につくと福本さんは言う。

 

 

福本さんは「プレッシャーに弱いほうなので、はっきりとは言えないけど、弓道を始める前よりはメンタルも強くはなったと思います」と笑顔で答えた。

 

大変なこと・辛かったこと

弓道は形が大事。弓道歴5年の福本さんだが、「同じようにやっているつもりでも形がずれてきてしまう」という。誰かにチェックしてもらうしかないので、仲間同士でお互いに見合うようにしているそうだ。

福本さんは、試合の時のメンタルが出てしまうそうで、緊張して形がずれてしまうこともあるという。

福本さんはただ矢を的に中てるのではなく、「きれいに弓を引き、きれいに矢を射て、的に中てる」ことを目標に弓道に取り組んでいる。しかし、気づかないうちに悪い癖がついてしまうこともあるそうだ。一度ついた癖を直すには時間がかかり大変だという。

「練習したから上手くなるわけでもないんです」

弓道の練習は、量より質だと福本さん。練習しているのになかなか上手くならない時期があり、伸びる時期と停滞する時期の波ができる。これは誰もが経験するそうで、停滞期は辛い時期だという。

 

 

停滞期に練習をやりこんで悪い癖がついてしまい、取り返しがつかなくなることもある。

そんな時は、友達に形をみてもらってアドバイスをお願いしたり、初心に返って教本を読み返してみたり、リフレッシュのために休んでみたり、思い切って方向性を変えてみることもあるそうだ。

 

 

女性リーダーとして

立教大学弓道同好会は創部3年とまだ若いサークルだ。会長に男子、副会長に女子がなるのが慣例となっている。

「サークルなので厳しすぎないように楽しく、でもやる時はしっかりやる環境を作るようにしています」と福本さん。

(左から会長・澤出さん、副会長・福本さん)

 

 

 

弓道同好会のススメ

みんなで楽しく、仲良く、弓道をする時は真面目に取り組んでいるサークルです。

少人数なので全員がお互いを知っているアットホームな中で活動しています。

 

<活動スケジュール>

創部3年とできたばかりのサークルなので、イベントはこれから増やしていきたい。

毎月、小さな試合を開催しています。

 

4月 新歓

5月 入会 活動開始 新歓イベント

8月 夏合宿

9月 秋大会(他大学の同好会9団体による大会)

11月 学園祭シーズンイベント

12月 クリスマス射会 納射会

3月 春合宿 春大会

 

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