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ラクロス女子インタビュー

日本女子大学ラクロス部「女前計画」始動!自立した女性を目指す

ピープル 2017/03/24

「初めて部訓を作りました」日本女子大学ラクロス部として代々受け継いでいこうと決めた部訓「女前計画」。4年生2人、3年生2人からなる幹部4人でチームを引っ張る。主将の染谷リカさん(文学部新4年)、3年生幹部の坂本明日菜さん(文学部3年)、中尾衣里さん(人間社会学部3年)の3人にラクロスの魅力やスポーツを通して成長したこと、今後の目標などを聞いた。

 

 

ラクロスとの出会い

染谷さんは中学高校とバスケ部で活動したが、その運動量の多さに大学生になってまでやるつもりはなかったという。YouTubeで日本女子大学ラクロス部の新歓PVを観た時、楽しそうにキラキラと活動するラクロス部員の様子に惹かれた。広いコートを走り回るラクロスの運動量は相当なものだが、大変さよりも楽しさを優先し入部を決めた。

 

同じく新歓PVに魅せられてラクロス部の体験会に参加したという中尾さんは、中学ではソフトテニス、高校ではチアをやっていた。チアに憧れ強豪校で活動した中尾さんにとっては、大学で部活に入るのは当然のことだった。しかし、「やりたい」という想いと「4年間これをやるのか」という想いが交錯し迷いを感じながらの体験会参加だったそうだ。部員が先輩を「〇〇さん」とさん(●●)付けで呼ぶ姿にカッコイイ!と感激した中尾さん。上下関係の厳しい高校の部活と違い、学年関係なく仲の良い様子が決定打となり入部を決めた。

 

小中高とバスケをやり、小中では駅伝もやっていたという坂本さんは、大学では部活には入らずゆったり学生生活を楽しむつもりだったそうだ。ところがラクロス部で活動する高校時代の先輩から観戦のお誘いを受けたことで一変する。坂本さんはラクロス部の試合を観て驚いた。今まで観たこともないスポーツだった。「新しいことにチャレンジしたい、このスポーツでプレーしたい」と強く思った。

 

ラクロスはまだまだメジャーではないが、その分、正解がない。みんなで戦術を考えながらやっていく楽しさが魅力だと染谷さんは言う。戦略会議を開き、プレーやチームの方針を決める過程が楽しいようだ。

今年のチームスローガンを「常勝(じょうしょう)」とした。
ひとつひとつの試合に勝つことはもちろん、昨日の自分、くじけそうな自分、なまけそうな自分など「全てにおいて勝つ」という意識を持つことを表している。

また、ラクロスをやるうえで、目指したいことが常にあるという坂本さん。ひとつの目標をクリアすると、次の目標が構えている。「自分の中のゴールがない」と表現する。

高校の部活と違いコーチやアドバイザーの先生はいても、大学の部活は自分達で考えて動くのが基本だ。考えることがたくさんあって難しいが、それが楽しいと坂本さんは語る。

 

 

幹部とは

現体制がスタートしたのは、昨年11月。

もともとリーダータイプではなかったという染谷さんだが、1年生の時から上級生の練習に参加し、1年生の時には同期でただ1人公式戦にも出場した。その時、先輩から「あなたには周りにプレーを教える責任がある」と諭された。それが周りをみることを意識するきっかけになった。そして3年生で副将を経験した。

学年内の話し合いで主将を決める際、1年間副将として経験してきた責任を果たしたいと思い、主将に手を挙げた。

 

下級生という意識だったところに幹部として指名された坂本さんと中尾さんに、なぜ自分が選ばれたと思うか聞いてみた。

「上級生の練習に参加して吸収したことを遠慮せずに発信するように心がけていました」と頑張っていたことを評価してもらえたのではないかと坂本さん。
「幹部は引っ張っていく役目。任されたからには頑張ります」

「驚きました!」という中尾さんは努力家だ。部活は絶対休まなかった。下のチームだったが、人数が少なくても声出しを心掛け、チームの底上げに努めた。2年生ではリーグ戦に出たかったので、自主練をしてチームに貢献できるよう努力したという。

自分のことで精一杯だったと振り返り、「幹部として周りをしっかり見なければなりません。頼まれたからには、やらなきゃならないです」と笑顔で答える。

 

 

スポーツを通して成長したこと

染谷さんはチーム競技をずっと経験してきたことをあげ、「信頼できる仲間づくり」について語る。ラクロスは上級生、下級生関係なく試合に出るため、下級生であっても問題点を指摘できる環境を作ることが必要だという。染谷さん自身も上級生に話すよう努力し、今は下級生が意見を言いやすい環境を整えている。

育成担当の経験について語るのは坂本さん。わかりやすく相手に伝えることが必要だったため、コミュニケーションスキルが磨かれたと話す。積極的に自分から話を聞きに行き、考える姿勢を作った。また、自分が目標を持って生活しているのはスポーツをしてきたからだと思うそうだ。

「向上心が強くなった」というのは中尾さんだ。ラクロス部は全員が役職を持つことで責任感を養っている。また週5日活動しているので、仲間といる時間が長い。団結力も強いとアピ―ル。

 

 

今後の目標

ラクロス部には現在、サポートしてくれているコーチが7名。男性のコーチに加え、OG6名が時間を作っては、練習に参加し、アドバイスをくれる。数年前、1部リーグで戦った実績を持つ部として、3部リーグに甘んじているわけにはいかない。先ずは「二部昇格」がチーム目標だ。

 

 

「主将のプレーは全体に影響が出る」
染谷さんは主将としてプレーの面でもリードしなければならないと考えている。主将がいいプレーをすることで、全体のモチベーションも上がる。下手なことはできない。「ここで決めなければ!」いう所では、自分から前に出てプレーをするように努める。
練習の時も、お手本となるプレーをするよう心掛けている。人のプレーを見て学んで欲しいと染谷さんは話す。

4年生になる今年は、染谷さんにとっては最後の年。今までやってきたことを実績として残せるよう、やり切ることが個人の目標だ。今期はアタックとして試合に出ることになると思うので、点を決めるプレーヤーとして「勝ち」に貢献できるよう頑張るそうだ。

 

3年生として上級生の立場になり、幹部としての責任も任された坂本さんと中尾さん。

周囲に対してコミットしていく覚悟を決めた。周りの良いところ、悪いところを把握できるように努めるという坂本さん。中尾さんは、チームが円滑に動くようしっかり周りを見て発信できるよう努めるという。

現状に満足せず成長を止めないことを個人目標と掲げる坂本さんは、「挑戦するプレーを続けていきたい」と話す。昨年はディフェンスだったが、アタックもできるようにプレーの幅を広げ、ミッドフィルターとして活躍できるようにしたいと意気込む。

中尾さんは、シュートを決められるようになることを個人目標とする。アタックとして機能できるプレーヤーになって「試合に出たい」と語った。

 

 

 

大学ラクロス部をおススメ

学年問わず仲がよいアットホームな部活です。OGとのつながりも強く、ラクロスのことだけでなく、就活や教職のアドバイスなども聞く機会が多いです。ステキに頑張っているOGから仕事の話を聞く機会が多く、そんな先輩達を見て受け継いでいきたいと出てきた思いが「女前計画」です。

「ラクロスを通して、人間として、社会人として自立した女性に成長していこう」という部訓ができました。一緒に、ステキな女性に成長していきましょう!!

 

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