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ラクロス女子インタビュー

明治大学ラクロス部女子「凡事徹底」で日本一を目指す

ピープル 2018/03/20

「今年の目標は?」「日本一です!」明治大学ラクロス部女子の主将・主務に今年も会いに行ってきた。「日本一だった時を知っているのは自分達の代だけになりました」時の経つのは早いものだ。「自分も日本一のチームでプレーをしたい」と入部した主将 江口菜々子さん(商学部商学科新4年)と主務 山口夏実さん(農学部食料環境政策学科新4年)に、ラクロスを通して成長したことを聞いた。

 

ラクロスとの出会い

江口さんも山口さんも高校ではバスケットボールをやっていた。
江口さんのバスケ部コーチは男子ラクロスの日本代表だったそうで、同期の仲間に誘われて初めて観に行ったラクロスの試合が明治大学VS立教大学だった。大学に入り、やるならガッツリ部活に取り組みたい江口さんにとって、ラクロス部の「日本一」という言葉は魅力だった。

付属高校出身の山口さんは、バスケ部の先輩が当時(2014年度)、ラクロス部の主将だったという。日本一決定戦に応援に行き、真に「日本一」になった舞台を自分の目で観ることになった。

ラクロスの魅力

今までやっていた部活の経験を活かせるところだと江口さんが教えてくれた。

例えばバスケットボールをやっていた人はディフェンスが上手い。ソフトボールをやっていた人はボールを投げたり拾ったりする技術が優れている。テニス経験者はクロスワークが上手く、バレーボール経験者はドローが得意といったイメージだ。

また、高校は帰宅部だった人でも身長の高さを活かして活躍しているメンバーもいるそうで、自分の努力次第で誰でも活躍のチャンスがあることが魅力のようだ。

 

山口さんもラクロスには色々な要素があることが魅力だと話す。

ラクロスを始めて、物事の考え方が変わった。シュートやパスひとつにも工夫の仕方があり、色々な考え方が混じり合うことで、さらにプレーの幅が広がる。プレーの仕方、戦略をあれこれ考え、それをみんなで実践していく楽しさもラクロスの魅力になっている。

「今、バスケをやったら私、上手いと思う」「私も思う」と2人顔を見合わせ笑っていた。

 

ポジションの魅力も教えて!

「相手が困っているのを追い込むのが好き」と笑うディフェンスの江口さん。

ディフェンスは相手のシュートを防ぐために全員が同じ理解の元にひとつの塊になって動くため、お互いのコミュニケーションが取れていないとできない。

相手からボールを奪う瞬間の一体感は、経験したものにしか味わえない魅力なのだそうだ。

 

江口さん個人的には、自分の目の前の相手に集中して動きを予測し、それが当たった時の面白さにはまっている。相手に抜かれないポジショニングで構えながら、相手を捕まえた時のやってやった感がたまらないらしい。

さらにディフェンスは攻撃の起点にもなる。仕掛けに行って、それが上手くいった時の爽快感など、ディフェンスならではの魅力を語りだしたら止まらなくなった。

 

ミッドフィルダーの山口さんは、ディフェンス寄りのポジションを務めることが多い。ミッドフィルダーはディフェンス、アタック双方の要素も多く、山口さんは攻守の切り替えが好きだと言う。グラボ(グランドボール)を取って駆け抜ける時、ドロー周りのボールを拾った時のやった感が魅力だと話す。

そんな山口さん、自分の中で「今日はグラボを何回拾ったか」を基準に据えていると教えてくれた。

 

 チームリーダーとして 

明治大学ラクロス部では3年生で副将を務め、主将の傍で1年間主将になるための学びの期間がある。江口さんは3年の時に副将に立候補した。江口さんにとって1年生の時の主将だった松本理沙さんは憧れの人。松本さんの様にチームを引っ張れる人になりたいと思ったと振り返る。

自分は相談するのが苦手で周りを頼るのが難しい性格だったという江口さんは、周りからどんな事でもいいから伝えて欲しいと言われたことがある。
1人でできることには限界があるので、周りを巻き込むことの大切さを知ったと話す。

山口さんはプレーヤーながら主務に立候補した。ラクロス部は体育会への昇格が近い。今まで以上に事務的な手続き等を含め、責任も重くなる。それでも自分でマネジメントをしてみたいという思いが強かった。周囲の信頼も厚く、マネージャ―の副務と共に1年間ラクロス部の運営面を担当する。

  

2018チームのスローガンは「凡事徹底」。目標はもちろん「日本一」。

そのために、当たり前のことをやり抜くというチームの共通認識を作った。幹部全員が細かいことまで一番に取り組む。挨拶や声出しなど、当たり前のことをしっかりやる姿勢を作る。4年生の雰囲気がそのままチームの雰囲気につながると考え、雰囲気作りのための話し合いをしている。

チームのメンバーとは、片付けの時などにチームのことやプレーのことなどを自然と話していると江口さん。

新入生が入ってくれば新2年生もより責任が大きくなる。「これから明治の中心になる子達なので、 お互いの成長のためにも、日頃から話をするようにしています」と山口さん。

 

ラクロスを通して成長したこと

成長したことは、「相手が何を考えているかを意識するようになったこと」という江口さん。
自分は頑固で自分の意見をしっかり持ち、ぶらさないことをよしとしていたためコーチに反発したこともあった。ある時、コーチの指摘が正しいことに気づき、上手くなるためには、人の意見に素直に耳を傾けることも大切だと知った。

そのうえで、何を言われても動じない人になりたいと言う。「この塩梅が難しいですね」と笑った。

2017年度22歳以下日本代表をキッカケに、他大学や外部のラクロスに触れる機会が多くなった。それを今後にも活かしていこうと思っている。

ディフェンスでも得点したいと言い、「リーグ戦で得点するのが目標です」と宣言した。

 

ひとつのことにとことん向き合う力が付いたと言う山口さん。人に対しても、問題意識を持って関わっていく術を身に着けつつあるようだ。1対1でコミュニケーションをとり、個人にアプローチできるスキルは、社会に出てもきっと役に立つと話す。

「へこたれないこと」を自分に課している山口さん。
へこたれずに頑張っている人の姿は、プレー中もプレー以外の時も、誰かに影響を与えていると思うと言い、目標を持って頑張る姿勢を見せることもチームを向上させるために必要だと話す。だから自分はへこたれずに頑張る姿を後輩達に見せて、勇気を与えられるようにするのだと教えてくれた。

山口さんは、リーグ戦に出てスタメンで活躍することを個人の目標に挙げる。まだリーグ戦に出たことはないが、自分の強みにしたい部分を磨き、目標を達成すると決意を語る。

「自分でやろうと思ったことは絶対にやります!」頼もしく宣言した。

 

明治大学ラクロス部女子の魅力

「日本一」を目指している人の集まりです。
いつも周りにいるのは本気でぶつかり合い、高め合える最高のチームメイトです。
自分の努力次第で、日本代表になるチャンス、可能性があります!
最後の学生生活をより濃いものにできる場です。

 

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