獨協大学舞踏研究会 競技ダンスで成長、人前で踊る度胸がついた

カップルで時にスタイリッシュに、時に優雅に、時にセクシーにカッコよく踊る競技ダンス。大学の学園祭でもデモンストレーションを間近で観る機会が多い。自身も競技ダンスに取り組む学生スタッフが、獨協大学舞踏研究会の幹部(3年生)に競技の魅力について話を聞いてきた。
獨協大学舞踏研究会は、現在74人(4年14人、3年16人、2年15人、1年29人)で活動している。
競技ダンスにはラテンとスタンダードの2種類があるが、1年生の時に両方を経験し、2年生でどちらを専攻するか決めるそうだ。
競技ダンスはリーダー(男性)とパートナー(女性)でカップルになって踊るのだが、同部では技術部長による面接で、固定のカップルが決められている。
練習は週2回+自主練習。春と夏に合宿を行い、他大学で行われる合宿にも参加している。
3年生女子に競技ダンスを始めた理由と専攻の魅力について話を聞いた。

(左から)中山さん・河本さん・佐藤さん・福田さん・花輪さん・植原さん・庄司さん・土方さん・千葉さん
元々は文化部に所属していた土方美沙希さんは、同部の4年生が踊る姿に憧れ入部した。
観た時からラテンに魅力を感じ、ラテンを専攻。
リーダーの影響もあり、種目の中では盛り上がりやすい花形種目のチャチャが好きだそうだ。
千葉美佳さんは、ドレスへの憧れと痩せることへの期待で競技ダンスを始めた。
ショートヘアでカッコよく踊っていた先輩に憧れてラテンを専攻。
ラテンは若いからこそできると思ったのだそうで、洋楽がとても馴染みやすく楽しいと話す。
花輪英李香さんは大学で部活に入るつもりはなかったものの、部活見学でドレスを着て踊る姿を見て憧れを抱き、入部した。
テンションの上がるラテンの曲が好きでラテンを専攻した。
音楽好きな庄司京子さんは吹奏楽部出身。
先輩が踊っているのを見て新歓に行ったところ、先輩達がとても優しく入部を決めた。
ラテンは種目ごとに自分を表現できることが魅力だと庄司さん。
ルンバという愛をテーマにした種目では、愛のダンスの世界観に入り込むことができる。
リーダーと話し合いながら作り上げていく過程も魅力だと教えてくれた。
バレエ経験のある埴原輝美さんは、大学に入ったらダンス系の部活に入ると決めていた。
競技ダンスはバレエと違い、2人で上を目指していく。そこに魅力を感じたそうだ。
ラテンを専攻したのは、スタンダードが二人で評価されるのに対し、個人で評価される点や表情が見えやすいことがよいと思ったから。
自由に動けることもラテンの魅力だと言う。
中山みずきさんと河本美穂さんは、同じ学科で同じクラスで友達になった。
新歓で同部のデモンストレーションを観に行き、その後のご飯会で先輩達が優しく対応してくれたことがきっかけとなり、入部を決めたそうだ。
初心者でも、運動が苦手でもできることに魅力を感じたという。
中山さんは初めはラテンを専攻しようと思っていたそうだが、制限された中できれいに踊ることに魅力を感じ、スタンダードを専攻することにした。
スタンダードは年を取っても長くできること、また誰とでも踊ることができることも魅力だと言う。
河本さんは、1年生の時にスタンダードとラテンの両方を経験した際、ラテンの激しい動活きが苦手だったためスタンダードを専攻した。
スタンダードは、ずっと組み続けているので、社交ダンスのイメージそのもの。2人の息があった時は凄く楽しいと話す。
福田さくらさんはフィギュアスケートをやっていたが、大学では新しいことを始めようと思い、姿勢の改善もかねて競技ダンスを始めることにした。
佐藤早苗さんは、新歓でスタンダードを踊る姿やドレスに憧れ、また先輩が優しかったこともあり入部した。
-幹部代として心がけていることや目標について話を聞いてみた-
部員の個性を殺さずに伸ばすためにはどうすればよいかを考えているという。
そのなかで、当たり前のこと(挨拶や遅刻をしないなど)を当たり前にできるよう習慣づけるため、先ずは上級生が手本となって後輩に示すようにしているそうだ。
1年生に対しては、まだダンスの目標が定まっていないメンバーもいるので、あまり難しいことは言わずに、ダンスを楽しいと思えるような工夫をしていると話す。
1人で踊る時も、2人で組んで踊る時も、自分をアピールすることを教えながらフロア慣れするようにしている。
競技ダンスを通し成長したことを尋ねると、人前で踊る度胸がついたこと、幹部として毎日部のマネジメントについて話しあいをすることで問題解決能力がついたことなどを挙げた。
現在、獨協大学は一部校のなかで2位。
目標は全国で一位を獲ることだ。
そのために、1年生の技術を上げ、部全体の技術の底上げを図る。