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運動しなくても“消費”はできる?冬のおうち時間に注目したい「安静時エネルギー消費」という新発想

活動量が落ちがちな冬こそ知っておきたい、「太りにくいカラダづくり」を支える腸内環境とエネルギー消費の関係

寒さで外出の機会が減り、忘年会や年末年始の食事が続く冬。
「運動しなきゃ」と思いつつ、なかなか時間が取れない——そんな人も多いのではないでしょうか。

江崎グリコが実施した「ビフィズス菌GCL2505株<BifiX>の機能性」プレスセミナーでは、「太りにくいカラダづくり」の新視点として、自宅でくつろぐ時間でもエネルギー消費量を高めることにつながる「安静時エネルギー消費量の向上」について紹介されました。
セミナーでは、Glicoが注力するビフィズス菌研究の成果として、Glicoのビフィズス菌(Bifidobacterium animalis subsp. lactis GCL2505(以下、GCL2505株))<BifiX>と食物繊維の摂取によって、「安静時エネルギー消費量が向上する」「体脂肪が低減する」 ことを示した研究成果についても紹介がありました。

冬は「動かない時間」が増える季節

寒さによる外出控えや在宅時間の増加により、冬は活動量が低下しやすい時期です。
自宅で行うヘルスケア・セルフケアの領域では、各社の参入が相次ぐリカバリーウェア、睡眠を計測するウェアラブル端末、省エネ志向も反映したパーソナル温活グッズなどの新たなトレンドやその定着も見られ、すこやかな毎日を送るための「おうちヘルスケア」への関心が高まっていると考えられます。

実はエネルギー消費の約6割は「安静時」

<1日に体が使うエネルギー消費の内訳>
1. 安静時エネルギー消費:約60%
呼吸や内臓の活動で使われるエネルギー、基礎代謝がここに含まれる
2. 身体活動エネルギー消費:約30%
運動、歩行、家事などの動作で使われるエネルギー
3. 食事誘発性熱産:約10%
消化、吸収、代謝などの食事に伴って使われるエネルギー

呼吸や内臓の働きなど、何気ない時間に使われるエネルギーが最も多いことは、意外と知られていません。

「身体活動エネルギー」より「安静時エネルギー消費」が多いことを知っているのはわずか3割程度!

2025年に江崎グリコが行った全国の20代~50代男女400名を対象とした「ダイエットに関する意識調査」では、「安静時エネルギー消費量の方が、運動時のエネルギー消費量よりも多い」と知っていたのは約3割(28.8%)に留まっています。
自宅でくつろいで過ごす時間が増えるこの冬こそ、新しい「おうちヘルスケア」のひとつとして、「安静時エネルギー消費」に着目してみませんか。

【研究成果】Glicoのビフィズス菌GCL2505株とイヌリンの摂取が安静時エネルギー消費量を向上、体脂肪を低減させて、腸から「太りにくいカラダづくり」をサポート

■Glicoのビフィズス菌GCL2505株とイヌリンの継続摂取が、「安静時エネルギー消費」を向上

Glicoでは、「腸からの健康寿命延伸」をテーマに、Glico独自のビフィズス菌(Bifidobacterium animalis subsp. lactis GCL2505(以下、GCL2505株)の研究を行っています。
その研究成果のひとつが、GCL2505株と、食物繊維のひとつであるイヌリンを4週間以上継続摂取することによって、「安静時エネルギー消費量の向上」が認められたというものです(※1)。

【試験概要と結果】
BMIが高め(25以上30未満)の健常な成人男女40名を対象にしたヒト試験の結果、GCL2505株とイヌリンを4週間摂取した群は、プラセボ群と比較して、腸内のビフィズス菌が増え、安静時エネルギー消費量が増加した。
右図)安静時エネルギー消費量の測定結果
0週目は平均値とその標準誤差、2週目、4週目は推定周辺平均の値とその標準誤差より作図*:群間で有意な差が認められた(p<0.05)

この研究では、GCL2505株とイヌリンを継続摂取した群は、プラセボ群と比較すると、2週目で一日あたり101.8kcal、4週目で一日あたり84.4kcalの安静時エネルギー消費量の向上が見られました。
84kcal~101kcalというのは、運動に換算すると1800歩から3300歩に相当(※2)します。

プレスセミナーでは、エネルギー消費について実感できるよう、ランニングマシンで1分間走った場合のエネルギー消費量を測定するコーナーが設けられました。
身体活動によるエネルギー消費量は運動強度により変わり、また個人差がありますが、デモンストレーションとして1分間ランニングに挑戦したGlicoの男性社員は、約6kcalのエネルギー消費という結果に。GCL2505株とイヌリンを継続摂取によって1日あたりに向上した84kcal~101kcal/dayに満たないエネルギー消費量でした。
何もしていない時間を含む1日のエネルギー消費量が、意外に苦しい1分間のランニングの14~16倍も向上するのは嬉しいですね。

■「内臓脂肪・体脂肪の低減」の研究成果も
Glicoの別の研究では、GCL2505株とイヌリンを継続摂取した群において、「内臓脂肪・体脂肪の低減」が見られました(※3)。
GCL2505株とイヌリンを摂取することは、安静時エネルギー消費量を高めるだけではなく、体脂肪や内臓脂肪にも働きかけるため、太りにくいカラダづくりにWでアプローチできると言えます。

■ポイントは、GCL2505株とイヌリンの摂取によって生まれる「短鎖脂肪酸」
 「安静時エネルギー消費量の向上」及び「内臓脂肪・体脂肪の低減」は、GCL2505株とイヌリンの摂取によって産生された「短鎖脂肪酸」の働きによるものだと推察されます。
「スーパー物質」とも呼ばれ、ますます注目度が高まっている短鎖脂肪酸は、ビフィズス菌などの腸内細菌が、食物繊維やオリゴ糖などをエサにして腸内で生み出す代謝物質のことで、酢酸や酪酸、プロピオン酸などの総称です。短鎖脂肪酸を腸内で増やすためには、腸内細菌とそのエサ、その両方を摂取することが大切とされています。
 Glicoの研究では、GCL2505株と、イヌリンの継続摂取を行うことで、腸内のビフィズス菌が増えて腸内細菌叢全体の構成が変化し、短鎖脂肪酸が産生されることが明らかになっています(※4)。

※1:Baba Y et al. Nutrients. 2024, 16, 2345.
※2:健康日本21(第2次)の推進に関する参考資料より
※3:Baba Y et al. Nutrients. 2023, 15, 5025.
※4:Baba Y et al. Biosci Biotechnol Biochem. 2025, 89, 1191-1202.

江崎グリコ株式会社 乳業事業部 商品開発部 馬場悠平さん

Glicoの腸内細菌研究
 江崎グリコ株式会社 乳業事業部 商品開発部 馬場悠平氏コメント
Glicoの腸内細菌研究は、“素材とモノ作りへのこだわり”を起点とする、ヨーグルトの研究開発と共に歩んできたと言えます。
創業当時から発酵技術に着目してきたGlicoは、1970年代より乳酸菌を軸としながら、時代や求められる商品ニーズに合わせた研究開発に取り組んでまいりました。
2000年代にスタートした整腸作用の研究が、大腸ではたらくビフィズス菌を中心とした腸内細菌・プロバイオティクスの研究に発展してきたことで、2008年以降では、ビフィズス菌GCL2505株の健康機能研究に特に注力、さらに近年では、小腸での乳酸菌の働きにも研究の幅を広げています。 

GCL2505株は、Glicoが約1万種類の菌株から見つけ出した、胃酸などに耐えて生きて腸まで届き、おなかで増える特徴を持つ強いビフィズス菌です。
研究を続ける中で、研究対象は、菌単体のみならず、GCL2505株が生み出す短鎖脂肪酸や腸内環境、そして短鎖脂肪酸のもたらす健康効果にまで及び、進化してきました。
GCL2505株と食物繊維の摂取に関しては、本日取り上げたBMIが高めの方の「安静時エネルギー消費量向上と体脂肪低減」をサポートする機能に加えて、認知機能の改善や、血管の柔軟性改善などを実証し、健康寿命の延伸に繋げるよう、さらなる研究を続けています。
そして、おいしく手軽に取り入れられる食品を通じて、すこやかな毎日を腸からサポートすることを目指しています。

忙しい毎日の中で、運動量を増やすことが難しい人も少なくありません。
そんな中、「動いていない時間」も含めたエネルギー消費に目を向けることは、無理のないコンディショニングのヒントになりそうです。
冬のおうち時間を、ただの“休む時間”ではなく、カラダを整える時間として見直してみる——
そんな新しい選択肢が、少しずつ広がっています。

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