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130年前の問いはいまも色褪せない NTLive『ウォレン夫人の職業』が突きつける、女性の「働く」とは何か

130年以上前に書かれた戯曲が、いまを生きる私たちに鋭く問いかけてくる。
1月23日(金)より劇場公開されるNTLive『ウォレン夫人の職業』は、ノーベル文学賞作家バーナード・ショーによる問題作です。
主演のイメルダ・スタウントンとベッシー・カーターという“実の母娘”による共演、そして日本バーナード・ショー協会による重厚なコメントを通して、本作が現代社会に投げかけるメッセージを読み解きます。

実の母娘が演じる、母と娘の対立

『ウォレン夫人の職業』でウォレン夫人を演じるイメルダ・スタウントンと、娘ヴィヴィを演じるベッシー・カーターは実生活でも母娘で、本作が初共演となり、英国上演時から大きな話題を集めました。
息の合った掛け合いと、緊張感あふれる母娘の対決は、本作最大の見どころの一つです。

スタウントンは映画『ヴェラ・ドレイク』の演技で英国アカデミー賞主演女優賞とヴェネツィア国際映画祭女優賞を受賞し、演劇界ではストレイトプレイからミュージカルまでこなし、ローレンス・オリヴィエ賞5度受賞という輝かしい経歴を持つ実力派俳優です。

NTLive『ウォレン夫人の職業』 Photo by Johan Persson

娘のベッシーはギルドホール音楽演劇学校を卒業し、映画や舞台、テレビと幅広く活躍する中で2021年にドラマ『ブリジャートン家』では全米映画俳優組合賞アンサンブル賞ドラマシリーズ部門にノミネートされるなど、若手実力派として注目されています。


NTLive『ウォレン夫人の職業』 Photo by Johan Persson


上演禁止の歴史をもつ問題作

『ウォレン夫人の職業』はノーベル文学賞を受賞した劇作家バーナード・ショーにより1893年に書かれた戯曲で、社会問題を鋭く指摘した内容でありながら、社会的な論争を巻き起こし上演禁止になった過去があります。
初めて劇場公演が許されたのは1925年。
それから約100年が経ったいまも、この作品が投げかける問いは決して古びていません。

女性の職業選択が著しく制限されていた時代。
好きな仕事に就く娘ヴィヴィと、生き抜くために限られた選択肢を選ばざるを得なかった母ウォレン夫人。
社会格差を背景に、相反する生き方を選ばざるを得なかった母娘の葛藤が描かれます。

NTLive『ウォレン夫人の職業』 Photo by Johan Persson

日本バーナード・ショー協会が語る作品の核心

日本バーナード・ショー協会前会長・森川寿氏コメント
『ウォレン夫人の職業』は1893年に書かれたが、英本国では長らく検閲により上演できず、禁止が解かれて初めて劇場公演されたのは1925年だった。
それから100年たっても、この作品はいまだに社会的にも人間的にも古くて新しい問題を提起する。
ウォレン夫人と娘のヴィヴィは二人とも働くことが大好きだが、娘が好きな仕事に就くのに対して母が選べる職業は限られていた。
社会格差を背景として、相反する生き方を選ばざるを得なかった母と娘の葛藤は観客に厳しい判断を迫る。
実の母娘であるイメルダ・スタウントンとベッシー・カーターが演じる手に汗握る対決は、最大の見どころの一つである。

日本バーナード・ショー協会会長・大浦龍一氏コメント
ヴィクトリア朝のシングルマザー、ウォレン夫人。
彼女の職業は? それは口に出すのがはばかられるもの。
彼女の娘ヴィヴィは苦労知らずのクールな「新しい女」。
母娘が対立するとどうしても母親に同情したくなる。
しかし、彼女は単なる哀れな女性ではなく、今やその世界で成功し、搾取する側に回っている。
いくら他よりはましでも、女性の貧困の前に他に選択肢がなかったという大前提が問題なのである。
また、活力に満ちた母娘に比べて、彼女たちの周りで蠅のように飛び回る男たちがちっぽけに見える。

いま観る意味のある舞台映像

『ウォレン夫人の職業』は、歴史劇でも、過去の社会告発でもありません。
130年以上前に書かれたにもかかわらず、現代の私たちに強く響くテーマを内包しています。
主演二人からのメッセージ動画も公開され、作品への理解をより深めることができます。
劇場公開は1月23日(金)より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国で順次上映。

NTLive『ウォレン夫人の職業』

【作品概要】
作:バーナード・ショー/演出:ドミニク・クック
上映時間:約1時間52分
出演:イメルダ・スタウントン(『ヴェラ・ドレイク』『ダウントン・アビー』『ザ・クラウン』)、ベッシー・カーター(『ブリジャートン家』『ハワーズ・エンド』)、ケヴィン・ドイル(『ダウントン・アビー』)、ロバート・グレニスター(NTLive『かもめ』)

ストーリー:時代を先取りするような思考を持つ若き女性ヴィヴィ・ウォレン。
しかし、彼女の母親ウォレン夫人は旧来の家父長制度の社会の中で生き抜くためにあるビジネスをしていた。ヴィヴィとウォレン夫人の思考、価値観には隔たりがあり、それが事件へと発展していく―。
HP: https://www.ntlive.jp/mrswarren

1/23(金)公開劇場
TOHOシネマズ 日比谷
池袋シネ・リーブル
TOHOシネマズ ららぽーと横浜
ミッドランドスクエア シネマ
大阪ステーションシティシネマ
札幌シネマフロンティア
熊本ピカデリー

NTLive『ウォレン夫人の職業』

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