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大人の嗜み,  映画

母の愛は、時に奇跡を起こす。フランスで大ヒットした『ママと神さまとシルヴィ・バルタン』

母の愛は、ときに奇跡より強い。
フランスで150万人以上を動員し、13週間のロングランヒットを記録した『ママと神さまとシルヴィ・バルタン』が5月15日公開。
生まれつき内反足を抱えた息子と、決して希望を捨てない母が紡ぐ感動の実話を、ユーモアと音楽にのせて描いた話題作です。
シルヴィ・バルタンの名曲とともに、生きる力や家族の絆を見つめる一本を紹介します。

フランス中を魅了した、笑って泣ける感動の実話

1963年、パリ。6人兄弟の末っ子として誕生したロランは、生まれつき内反足だと診断される。
医師からは一人で歩くことができないと診断されるが、母エステルだけは決して希望を捨てなかった。「みんなと同じように歩き、素晴らしい人生を送らせてあげる」――。
そう誓った母は、家族を巻き込み、神に祈りを捧げ、息子が歩けるようになる日を信じて奔走する。
そんな日々のなか、アパートの一室で過ごすロランの心を鮮やかに救ったのは家族が愛したスター、シルヴィ・バルタンの歌声だった。

母の愛とシルヴィ・バルタンの歌が人生を変える

フレンチ・ポップスの女王、シルヴィ・バルタンによる名曲たちが本作を華やかに彩る。
「あなたのとりこ」、「アイドルを探せ」、「想い出のマリッツァ」、「二コラ」といったヒットナンバーが物語にさらなる魔法をかけ、シルヴィ本人の出演という嬉しいサプライズも。
時に強烈なまでの母の愛と、憧れの歌手が導いたいくつもの奇跡とはー。


笑いと涙で描く、ケン・スコット監督らしい人生讃歌

監督を務めるのは、2011年に『人生、ブラボー!』でトロント国際映画祭を始め数々の映画祭で観客賞を受賞し、世界を笑いと感動に包んだケン・スコット。
本作では、特別で普遍的な原作小説に一目惚れし、前作に続いて愛と驚きが溢れる人生をユーモアたっぷりに描く。
無条件の愛情と呆れるほどの生命力の持ち主・エステルを演じるのは、セザール賞主演女優賞に2度のノミネートを果たし、絶大な信頼感と圧倒的な存在感を持ち合わせるレイラ・ベクティ。
内反足で生まれ母からの愛を真っ向から受ける息子・ロランには、フランスで最も勢いのあるコメディ俳優のジョナタン・コエン。
過去に何度も共演しており、実生活では大親友の二人が見せる息の合った演技から目が離せない。
その他ジャンヌ・バリバール(『バルバラ ~セーヌの黒いバラ~』)やジョセフィーヌ・ジャピ(『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』)といった実力派俳優が集結。

人生は驚きと愛と魔法のような奇跡で満ちている。
時に強烈、時にお節介だけど、世界一パワフルな母の愛に巻き込まれて、あなたもきっと大切な(強烈な)あの人を思い出す。
フランス中が“とりこ”になった、笑って泣いて感動の実話がついに日本上陸!

<ストーリー>

1963年――。6人兄弟の末っ子として誕生したロランは、生まれつき内反足だと診断される。
3度の手術は失敗し、医師から歩行を助ける装具を勧められるが、母エステルは「着けたら一生治らない」と断固拒否し、自ら解決策を求めて奔走する。
ロランが成長する一方で、足は変わらぬまま、ついに医者からは「打つ手なし」と告げられてしまう。

エステルが次に救いを求めたのは神の力。
伝説の聖人たちに毎日祈りを捧げ、息子の足のことだけを真っ直ぐに願い続ける。
あまりに一途でパワフルな彼女の姿に、家族や周囲の人々はただ呆然と見守るしかなかった。
そして、ロランを守ろうとする彼女の愛は、次第にエスカレートしていく。
いじめを恐れるあまり、彼女は息子を学校から遠ざける。
閉ざされた日々の中、ロランの心を掴んだのは、姉たちが聴いていたシルヴィ・バルタンの歌だった。しかし、幸福な時間は長くは続かない。
読み書きもできないロランの教育を放棄しているとみなされ、児童福祉局から「このままでは里親に預ける」という非情な通告が下される。

それでも諦めないエステルのもとに、一通の手紙が届く。
そこには、同じように足が不自由だった少女が完治したという話と、一人の医者の名が。
期待を胸に訪ねるが、彼はすでに他界していた。
しかし、エステルの熱意に打たれた彼の妻が、夫の遺志を継いで治療を引き受けることになる。
そして、コルセットと装具をつけて一日中ベッドで過ごす日々が始まった。
同時に、里親への委託を回避するため、読み書きを習得するための「バルタン学習法」がスタート。
シルヴィの歌に合わせ、兄たちがつきっきりで発音や単語を教えていくのだ。
1回目は歌詞を覚え、2回目は音を追い、3回目で単語を特定する――。
懸命な努力の末、ロランは読み書きをマスターするだけでなく、自らの力で立ち上がれるまでになった。
そして迎えた初登校の日、彼はエステルの願い通り、誰の助けも借りず自分の足で誇らしげに学校へ向かった。

時が流れても、エステルの過剰な愛は止まらない。
将来を案じるあまり学校のクラスに介入し、ダンサー活動を勧めたかと思うと、今度は弁護士の道を歩むよう促す。
やりすぎな行動の数々に、ロランは次第に辟易していく。
そんななか、筋金入りのバルタン・オタクとして有名だった彼に、ついに憧れのシルヴィ本人への取材チャンスが。
私生活では結婚し、弁護士としても順調にキャリアを積んでいくが、それでもエステルの干渉は収まらない。
我慢の限界を迎え、ついに母と距離を置くことを決意。
疎遠な日々が続くなか、ある日、ロランが知ることになった母の本当の願いとは――?

各界著名人からの『ママと神さまとシルヴィ・バルタン』コメント

※敬称略・50音順

夢見心地を味わわせ、気づきを与え、気持ちを奮い立たせ、連帯、団結を促し、傷ついた心を癒す――音楽を含む芸術が人々に愛され続ける理由に満ちた、人生の物語。
たんなる美談にまとめない真摯な姿勢がまたいい。
青野賢一(文筆家・選曲家)

「私の息子は倒れても起き上がる。」
ハンディキャップを抱えて生まれて来た息子に注ぐ凄まじい母の愛が、次から次へと起こす奇跡。
本気で猛烈で笑っちゃう狂気の母性が生み出す感動の人生。力付けられる。
愛に間違いなんかない。
秋吉久美子(女優・詩人・歌手)

人への深い愛がウィットに富んだ語りで
予想を裏切り続け人生を輝かせていくのだから
時間を忘れてエンドロール。
爽快なのに複雑で熱い母性に
抱きしめられる感覚を味わう映画だった。
ちなみに
愛の魔力を手にした女性の物語でもあるのだ。
伊藤さとり(映画評論家)

愛するわが子への献身。
それがお涙ちょうだいの自己犠牲の物語にならないのは、
耐え忍ぶのではなく、ときに怒りを爆発させながら、
臆面もなく周囲を巻きこみ爆進する母の明るさと強さゆえだ。
だからこそ見ていて爽快な気分になる。
こんなふうに愛されたらきっと大変。でもきっと幸せ。
小野正嗣(作家・仏文学者)

生まれつきの病気で立つことができないロランの人生を
ダイジェストのように描いている全く飽きさせない作品でした。
ちょっと過保護だけど奇跡を願うお母さんや家族の姿に感動しました。
尾上眞秀(歌舞伎役者)

健気に強い気持ちと底知れない愛情で末っ子ロランを死ぬまで守り続けたママに大感動!
あそこまで信念を曲げずに生きれば、奇跡は何度でも起こせるんですね!
フレンチポップの大スター、シルヴィ・バルタンの出演にも号泣。いや最後はずっと泣きっぱなしでした。
60’sや70’sのポップでキュートなファッションも必見です!
カジヒデキ(ミュージシャン)

オシャレなフランスは、メチャ人間臭い国でもある!
かけがえのない息子の苦難に奇跡を起こす、母親のヤバすぎるほどの愛情物語が、じつは実話ベースなのは驚き!
今どきないストレートな感動が貴方に訪れる!シルヴィ・バルタンも最高です。
サエキけんぞう(パール兄弟)

燦々と輝く太陽のように母が愛を注いだのは、息子の人生のどこにも日陰を作りたくなかったから。
しかし、与える愛は時に奪う愛にも姿を変える。
母の愛に応えること、シルヴィという存在を愛し続けること。
愛って本当に厄介。でも、絶対に必要。
ジェーン・スー(コラムニスト・ラジオパーソナリティ)

これが実話!?と驚愕し、これぞ実話…と共感した。
表層的な感動作とは根本から異なる。愛が、重い。
この執着こそが親の本心で、忌避こそ子の本音だ。
生の感情だけで出来た映画。響かないわけがない。
SYO(物書き)

とてもキュートな作品でした。監督の切り取り方のセンスが素敵で、素晴らしい役者が揃っていました。
楽しくも悲しい⋯⋯笑いあり涙ありの作品で、色々な感情がこの映画と共に共有できました。
隣で見た息子は何を感じたのか。興味があります。
寺島しのぶ(女優)

フランスという国が持つ多層的な体温と理屈をなぎ倒すほどに強い家族の絆。
共に音楽を楽しみ食卓を囲み喜びを分かち合う。
そんな何気ない日常が人生において最も輝く「宝」だとこの映画は教えてくれる。
土井光(料理家)

母親である事、母親の子供である事、
臍の緒が繋がっている同士、
人生の大波を共に乗り越えていき
子供を全力で愛しきりたいと思う。
母になって、この立場、とてもよく分かる。。
美波(女優・アーティスト)

母の愛は強い!うざい!でもその一生懸命さがチャーミングでいつの間にかとりこに。
人生はどうしようもないことが起こる一方で、諦めなければ叶う奇跡もある。
テンポ良い展開とシルヴィ・バルタンの劇中歌で全く飽きない102分。
母を誘って劇場まで行こうと思います。
安井達郎(モデル・映像作家)収まらない。

<キャスト>

レイラ・ベクティ| エステル
1984年、フランス・イッシー=レ=ムリノー生まれ。『変人村』(06)で俳優デビューを果たし、『パリ、ジュテーム』(06)や『預言者』(09)など話題作への出演が続き注目される。2010年に『Tout ce qui brille(原題)』で第36回セザール賞有望若手女優賞に輝く。2011年からはロレアルパリのアンバサダーとしても活躍。その他の主な作品に、『よりよき人生』(11)、『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』(18)、『マリア・モンテッソーリ 愛と創造のメソッド』(23)など。

ジョナタン・コエン| ロラン
1980年、フランス・パリ生まれ。俳優、監督、脚本家、コメディアンなど幅広く活動する。『奥様は妊娠中』(19)で第46回セザール賞主演男優賞ノミネートを果たす。その他の主な作品に、『バツイチは恋のはじまり』(12)、『アマンダと僕』(18)、『ダリ!!!!!!』(23)、『メイキング』(23)など。

ジョセフィーヌ・ジャピ | リジー
1994年、フランス・パリ生まれ。2005年に『Les Âmes grises (原題)』で映画デビューを果たす。2014年に『呼吸 – 友情と破壊』で第40回セザール賞有望若手女優賞にノミネートされる。その他の主な作品に、『マンク ~破戒僧~』(11)、『最後のマイ・ウェイ』(12)、『欲しがる女』(16) 、『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』(19)など。

ジャンヌ・バリバール| フルーリー
1968年、フランス・パリ生まれ。1992年に『魂を救え!』で映画デビューを果たす。2017年に『バルバラ ~セーヌの黒いバラ~』(17)で第43回セザール賞主演女優賞を受賞した。その他の主な作品に、『8月の終わり、9月の初め』(98)、『クリーン』(04)、『サガン -悲しみよ こんにちは-』(08)、『COLD WAR あの歌、2つの心』(18)、『レ・ミゼラブル』(19)、『ボレロ 永遠の旋律』(23)など。

リオネル・ドレー| マクロフ
主な作品に、『パリ、ジュテーム』(06)、『未来よ こんにちは』(16)、『冬時間のパリ』(18)など。

シルヴィ・バルタン|
1944年、ブルガリア生まれ。8歳でフランス・パリへ移住し、1961年に「恋のハプニング」でデビュー。出演と主題歌を務めた『アイドルを探せ』(63)をきっかけに世界中で爆発的な人気を獲得する。1964年の「アイドルを探せ」や1968年の「あなたのとりこ」などの大ヒットを経て、フレンチ・ポップスの女王として君臨。フランス最高勲章であるレジオン・ドヌール勲章を始め、数々の名誉賞に輝く。2024年より引退ツアーを開催し、2026年1月、パリでの公演を最後に惜しまれつつステージを引退した。

<作品概要>
タイトル:『ママと神さまとシルヴィ・バルタン』  
公開:2026年5月15日(金)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー
配給 : クロックワークス

監督・脚本:ケン・スコット『人生、ブラボー!』
原作:ロラン・ペレーズ
撮影:ギヨーム・シフマン『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』 
音楽:二コラ・エレラ『シャドウズ・エッジ』

出演:レイラ・ベクティ、ジョナタン・コエン、ジョセフィーヌ・ジャピ、シルヴィ・バルタン

2024年|フランス・カナダ|フランス語|102分|シネマスコープ|5.1ch|字幕翻訳:原田 りえ|PG12

原題:Ma mère, Dieu et Sylvie Vartan|配給:クロックワークス|特別協力:ユニフランス

© 2024 GAUMONT – EGÉRIE PRODUCTIONS – 9492-2663 QUÉBEC INC. (FILIALE DE CHRISTAL FILMS PRODUCTIONS INC.) – AMAZON MGM STUDIOS

公式HP:https://klockworx.com/mamakami_movie 公式X:@ mamakami_movie

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