夫婦って?映画『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』

予測不能「ぶっとび妻」×超フツー「冷静夫」 結婚3年目、凸凹夫婦のちょっと変わった日常を描く、新しい愛のカタチ 。
「結婚はしたい、けど夫婦って何だろう」
20歳の私は、そんなささやかな疑問を持っていた。
この映画はまさにそのヒントを与えてくれる作品だ。
タイトルから察するに、「妻は夫にかまってほしい、寂しいのでは?」と思っている方も多いことだろう。
私も実際その1人であった。
しかし、本当の答えはもっと深いところにある。
榮倉奈々さん演じる主人公のちえは、チャーミングでどこかぬけている奥さん。
もう一方でバツイチながら懸命に仕事をする安田顕さん演じる夫のじゅんさん。
そんな2人が繰り広げる面白おかしな会話、ちえさんの細部にまでこだわった“死んだふり”に是非注目して欲しい。
この映画に興味を持つ方は女性が多いと思うが、私は是非とも男性、そして長年歩み寄ってきた夫婦2人で見ていただきたい。
長い時間を共にしていると、相手の気持ちを思いやることも、何を考えているかを察することも、面倒くさくなりがちだろう。
良い意味で言えば気を遣わない仲かもしれないが、生涯一生を共にするパートナーでありながらそんな生活を続けるのはどこか悲しい気もする。
主人公2人の大きな壁を乗り越えた姿を見たとき、きっと何か気づかされるものがあるだろう。
その感動を是非劇場で味わっていただきたい。
法政大学ボート部 平柳杏奈
<ストーリー>
サラリーマンのじゅんが仕事を終えて帰宅すると、玄関で妻のちえが口から血を流して倒れていた!
動転するじゅんだが、「ククク ……」と笑うちえの傍らにはケチャップ。
ちえは、死んだふりをしていたのだ。
それからというもの家に帰るとちえは、必ず死んだふりをするよ うになった。
ある時はワニに喰われ、ある時は銃で撃たれ、またある時は頭を矢で射抜かれ…次第にエスカレートしてゆく“死んだふり”。
最初は呆れるだけのじゅんだったが、何を聞いても「月が綺麗ですね」と笑うだけのちえにだんだん不安を覚え始める。
寂しいだけなの か、何かのSOSのサインなのか―。
ちえの謎の行動には、“秘密”があった。
<作品紹介>
「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。どういうことなのでしょうか?」
2010年、「Yahoo!知恵袋」に投稿された質問はたちまち話題を呼び、内容にインスパイアされた「ほぼ日P」がボーカロイド・初音ミクで作った同名オリジナル楽曲を発表。
そのミュージック動画はニコニコ動画で再生回数1位を獲得し、現在200万回以上の再生を記録、さらに翌年にはコミックエッセイ化もされた。
現在410万以上の閲覧、1700以上の回答が寄せられている一大ブームを創り上げた伝説の投稿が、この度同名タイトルで実写映画化!
主演をつとめるのは、「余命1ヶ月の花嫁」「図書館戦争」などラブストーリーからアクション作品まで幅広くこなす榮倉奈々。
不思議な行動を繰り返すぶっとびキャラの妻・ちえを演じる。
一方、超フツーで冷静なちえの夫・じゅん役には、演劇ユニット「TEAM NACS」のメンバーで、硬派な役から個性的な役まで幅広く演じる安田顕。
コミカルな演技にも定評のある榮倉と安田が見せる化学反応と、2人が演じるちえとじゅんの、ミスマッチだけれども共感を生む新しい夫婦のカタチに期待がかかる。
さらに共演には、韓国でキャリアをスタートさせ数々の映画やドラマに出演、国内外で絶大な人気を誇るとともに、最近では大ヒットTVドラマTBS系「逃げるは恥だが役に立つ」、「奪い愛、冬」(2017/テレビ朝日)での好演も記憶に新しい大谷亮平と、宝塚歌劇団所属時「演技が優れたトップ娘役」と評され舞台やドラマで活躍する野々すみ花。
メガホンをとったのは、コメディの鬼才・李闘士男監督。
本作でその手腕を発揮し、ちょっと変わった夫婦の日常エピソードを愛おしくチャーミングに描き、見た後にはほっこり幸せな気分になれる“ハートフル・コメディ”が誕生した。
<原題・英題>
『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』
<出演>
榮倉奈々 安田顕
大谷亮平 野々すみ花
原作:『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』(作:K.Kajunsky、漫画:ichida/PHP研究所刊)
監督:李闘士男
脚本:坪田文
主題歌:チャットモンチー「I Laugh You」(キューンミュージック)
配給:KADOKAWA
©「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」製作委員会
<公開>2018年6月8日(金)全国ロードショー
<公式サイト>tsumafuri.jp