TOPへ
ウクライナ侵略戦争を真正面から描いた2作品公開

ウクライナ映画『アトランティス』『リフレクション』

2022/05/14

戦禍のウクライナの真実を伝える名匠ヴァレンチン・ヴァシャノヴィチの2作品『アトランティス』(2019)と『リフレクション』(2021)が、6月25日(土)よりシアター・イメージフォーラム他にて全国順次公開される。

元兵士の“生”のはかなさと“愛”の尊さを描いた近未来のディストピア映画『アトランティス』で描かれるのは、“戦争終結後の2025年”。

敵の捕虜となった外科医の運命を、純真な少女の視点を交え、驚くべきショットの連続で凝視した『リフレクション』は、“戦争のはじまりの2014年”が描かれている。

これまでウクライナが辿ってきた過去と、これからのウクライナが辿るであろう未来を鮮明に映し出した珠玉の2作品だ。

監督のヴァレンチン・ヴァシャノヴィチは、ウクライナ映画史上屈指の傑作との評価を得た『ザ・トライブ』(14)に製作・撮影・撮影で参加するなど、ウクライナを代表する映画人として高く評価されている。
2月のロシア侵攻以降、ヴァシャノヴィチ監督はカメラを携え、戦禍の現実を撮影していると伝えられている。

 

『アトランティス』

<ストーリー>
ロシアとの戦争終結から1年後の2025年。戦争で家族を亡くし、唯一の友人も失った孤独な主人公セルヒーが、兵士の遺体発掘、回収作業に従事するボランティア団体の女性との出会いをきっかけに、自らが“生きる”意味と向き合っていく姿を描く。
死に覆いつくされた世界を漂流する生のはかなさと、そこに芽生えた愛の尊さをサーモグラフィー・カメラが鮮烈に映し出す。

<監督・脚本・撮影・編集・製作>ヴァレンチン・ヴァシャノヴィチ
<出演>アンドリー・ルィマルーク、リュドミラ・ビレカ、ワシール・アントニャック
2019年|ウクライナ映画|ウクライナ語|109分|シネスコ|デジタル5.1ch|
<原題>Атлантида|<英題>Atlantis|<日本語字幕>杉山緑
<字幕監修>梶山祐治|<字幕協力>:東京国際映画祭|<協力>ウクライナ映画人支援上映 有志の会
提供:ニューセレクト 配給:アルバトロス・フィルム
©Best Friend Forever

 

『リフレクション』

<ストーリー>
クリミア侵攻が始まった2014年。
従軍医師のセルヒーは、東部戦線で人民共和国軍の捕虜となり、悪夢のような非人道的行為を経験。
やがて首都キーウに帰還したセルヒーが、失われた日常を取り戻そうと苦闘する姿を、娘ポリーナとの触れ合いを軸に見すえていく。
戦争と平和、生と死、肉体と魂、そして贖罪。
深遠なる多義性に富んだ本作には、ヴァシャノヴィチ監督の並外れた才気が凝縮されている。

<監督・脚本・撮影・編集・製作>ヴァレンチン・ヴァシャノヴィチ
<出演>ロマン・ルーツキー、アンドリー・ルィマルーク、ニカ・ミスリツカ
2021年|ウクライナ映画|ウクライナ語・ロシア語|126分|シネスコ|デジタル5.1ch<原題>Відблиск|<英題>Reflection|<日本語字幕>額賀深雪
<字幕監修>梶山祐治|<協力>ウクライナ映画人支援上映 有志の会
提供:ニューセレクト 配給:アルバトロス・フィルム
©Arsenal Films, ForeFilms

公式サイト:Atlantis-reflection.com

RanRun Social

RanRunのソーシャルネットワークは、スポーツ女子インタビュー、大会取材やイベント風景、告知などの情報をリアルタイムでお届けします。