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女性の生き方を考える 映画『天才作家の妻 -40年目の真実-』

2019/01/07

新年最初の映画鑑賞は、上質の心理サスペンスはいかがだろうか。ノーベル文学賞を受賞することになった偉大な作家と彼を支え続けた妻の秘密とは。映画『天才作家の妻 40年目の真実』は、結婚、仕事、家族、生き方などを考える作品でもある。

本作でノーベル賞を受賞した世界的作家の夫を慎まし く支える完璧な妻を演じたグレン・クローズが、第76回 ゴールデン・グローブ賞 主演女優賞(ドラマ部門)を見事受賞した。アカデミー賞®6度ノミネートの実績を誇る大女優がオスカー受賞に王手をかける!

 

<ストーリー>

「今年のノーベル文学賞はあなたに決まりました」

米コネチカット州。とある早朝、現代文学の巨匠として名高いジョゼフ・キャッスルマン(ジョナサン・プライス)と妻ジョーン(グレン・クローズ)のもとに、スウェーデンから国際電話がかかってきた。

その待ちに待った吉報を受け、ジョゼフは喜びを隠せない。
「ジョーンは人生の宝だ。彼女なくして、私はいない」

友人や教え子らを自宅に招いた彼は、スピーチで最愛の妻に感謝の言葉を告げる。
満面の笑みを浮かべ寄り添うふたりは、誰の目にも理想的なおしどり夫婦に見えた。

 

授賞式に出席するため、夫妻はスウェーデンのストックホルムを訪れる。

旅に同行した息子デビッド(マックス・アイアンズ)は駆け出しの作家。
偉大な父親への劣等感を抱いている。

ジョーンも夫の有頂天ぶりに辟易するが、それでも一家は慌ただしいスケジュールをこなしていく。

無遠慮な言動を繰り返す夫の世話に疲れ、ひとりホテルのロビーに出たジョーンは記者のナサニエル(クリスチャン・スレーター)に声をかけられる。

ジョゼフの伝記本を書こうとしているナサニエルは、夫妻の過去を事細かに調べ上げていた。

ふたりが大学で教授と学生という関係で出会い、情熱的な恋に落ちたこと。
すでに妻子がいたジョゼフを、ジョーンが奪い取る形で結ばれたこと。
作家としては二流だったジョゼフが、ジョーンとの結婚後に次々と傑作を世に送り出してきたこと……。

「あなたはジョゼフにうんざりしているのでは?“影”として彼の伝説作りをすることに」
ナサニエルは、自信ありげに核心に迫る質問を投げかけてきた。

若い頃から文学の才能に恵まれていたジョーンには、出版業界に根づいた女性蔑視の風潮に失望し作家になる夢を諦めた過去があった。

ジョゼフとの結婚後、ジョーンは彼の“影”として自らの才能を捧げ、世界的な作家の成功を支え続けてきた。

「父さんは母さんを、ずっと奴隷のように使ってきたのか!?」
ナサニエルから両親の秘密について吹き込まれたデビッドがふたりに詰め寄る。

息子をなだめながらも、ジョーンはずっと心の奥底に押しとどめてきた耐えがたい怒りが沸き起こるのを抑えようがない。

複雑な感情をひた隠し、華やかに正装した夫妻は人生最高の晴れ舞台が待ち受けるノーベル賞授賞式の会場へと向かった。

はたしてジョーンは夫がスポットライトを浴びる陰で、いつものように慎ましく完璧な“天才作家の妻”を装うのか。

それとも本当の人生を取り戻すために、衝撃的な“真実”を世に知らしめるのか……。

 

<作品紹介>

世界最高の権威を誇るノーベル賞授賞式を背景に、人生の晩年に差しかかった夫婦の危機を見つめた『天才作家の妻 40年目の真実』は、男女間の心の機微をリアルかつ残酷にあぶり出す心理サスペンスだ。

常に控え目に寄り添いながら夫のキャリアを後押ししてきた妻は、皮肉にも夫の受賞をきっかけに耐えがたい怒りに駆られていく。

愛と憎しみの狭間で引き裂かれ、じわじわと壊れゆく夫婦の姿を映し出す本作は、結婚や人生の意味を問いかけるとともに、男女の社会的地位の格差というテーマにも切り込む。

まさに大人のための上質にしてスリリングな本格派のドラマである。
ノーベル賞授賞式の知られざる舞台裏が細やかに再現されている点も見逃せない。

ジョーンに扮するのは、『危険な情事』『アルバート氏の人生』などでアカデミー賞に6度ノミネートの実績を誇る大女優グレン・クローズ。
“天才作家の妻”の内なる激しい葛藤を、このうえなく繊細に、時に凄みをみなぎらせて表現した演技には、すでに本年度オスカー最有力との声が高まっている。

ジョーンを愛しながらも男のエゴをさらけ出すジョゼフを絶妙の味わいで演じるのは、『未来世紀ブラジル』『キャリントン』の名優ジョナサン・プライス。
さらにクリスチャン・スレーターが夫婦の秘密を探る記者役で曲者ぶりを披露。
クローズの実の娘アニー・スタークが若き日のジョーンに扮し、母子の本格映画初共演が実現したことも話題である。

卓越した心理描写で観る者を釘付けにするビョルン・ルンゲ監督は、映画のみならず演劇の分野でも活躍してきたスウェーデンのベテラン。
2003年の『Daybreak』がベルリン国際映画祭銀熊賞に輝いた実力者である。

 

グレン・クローズ 受賞コメント

ハリウッド外国人映画記者協会の皆さん、本当にありがとうござい ます。
この作品を造り上げるのに、14年かかりました。
「The Wife」(妻)というタイトルだから、そんなにかかったんだと思うわ (笑)。
私は今、母のことを思っています。母は父のために、彼女の人生の 総てを捧げていました。
そして母は80歳の時、私に「私は何も達成していない気がするの」と言いました。
でもそれは間違っている。 女性は子供を産み、良い伴侶を得ることを期待されるけれども、私達女性は、自分たちで満足できる人生を見つける必要がある。 夢を追いかけるべきです。
私達には、それができると言うべきです。

 

 

<キャスト>

グレン・クローズ Glenn Close
ジョナサン・プライス Jonathan Pryce
クリスチャン・スレーター Christian Slater
マックス・アイアンズ Max Irons
ハリー・ロイド Harry Lloyd
アニー・スターク Annie Starke
エリザベス・マクガヴァン Elizabeth Mcgovern

<スタッフ>

監督:ビョルン・ルンゲ Björn Runge
原作:メグ・ウォリッツァー  Meg Wolitzer
脚本:ジェーン・アンダーソン Jane Anderson
撮影:ウルフ・ブラントース  Ulf Brantås
プロダクション・デザイン:マーク・リーズ Mark Leese
衣裳デザイン:トリシャ・ビガー Trisha Biggar
音楽:ジョスリン・プーク Jocelyn Pook

 

原題:THE WIFE
2017年/スウェーデン、アメリカ、イギリス合作/英語/101分/シネスコ/カラー

日本語字幕:牧野琴子

後援:スウェーデン大使館

配給:松竹 ten-tsuma.jp

©META FILM LONDON LIMITED 2017

 

2019.1.26(土)新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開

 

公式サイト http://ten-tsuma.jp/

 

 

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