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APARTMENT by Bunkamura LE CINÉMA

英国アカデミー賞8部門ノミネート 映画『ROCKS/ロックス』

2021/07/09

『ファーザー』『ミナリ』、そして『ノマドランド』……錚々たる話題作が肩を並べた2021年の英国アカデミー賞。
ノミネーション発表の段階で最大のサプライズとして迎えられたのが、本作『ROCKS/ロックス』だ。
ほぼすべてのキャストがプロの俳優ではなく無名、作品知名度の圧倒的な差にも拘らず、監督賞・主演/助演女優賞の主要部門、公募部門のライジング・スター賞を含め『ノマドランド』を上回る最多8部門ノミネートを果たし、主役のロックスを演じたバッキー・バックレイは見事ライジング・スター賞を受賞。
その快挙はオーディエンスに鮮烈な感動をもたらした。

 

<STORY>

15歳の少女ロックスは、いたずら好きな弟エマニュエル、そして母親とイースト・ロンドンの公営住宅で暮らしている。
メイクアップ・アーティストになることを夢見る彼女は、親友にも囲まれ学校では人気者。
しかしある日、母親が突如姿を消してしまう。
心配した隣人が福祉局に連絡するも、「見つかれば弟とはなればなれになってしまう」と恐れたロックスは、右も左も分からないままロンドンの街を漂流する。
やがてお金も尽き限界を迎えるロックス。
そんな彼女に助けの手を差し伸べたのは、これまでいつも支え合ってきた親友たちだった──。

 

 

「最もパワフルなシスターフッド」と評され、ガーディアン、エンパイア、テレグラフなど多くのメディアで最高評価の5つ星を記録、ロッテン・トマトでも97%フレッシュをキープする本作の監督は、20世紀初頭のロンドンで女性の参政権を求め闘う「サフラジェット」を描き絶賛された『未来を花束にして』のサラ・ガヴロン。
貧富も、人種も混じり合うロンドンの公営住宅=カウンシル・エステートを舞台に、社会問題と思春期の少女の心の動きを真摯な眼差しと力強い手触りでリンクさせる。

撮影には『17歳の瞳に映る世界』『幸福なラザロ』『Pina / ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』のエレーヌ・ルヴァール、前述の英国アカデミー賞を受賞したキャスティング担当には『アメリカン・ハニー』『フィッシュ・タンク』『アタック・ザ・ブロック』のルーシー・パーディーと、確かな腕を持つスタッフが集結。

さらに、ロンドンの演劇シーンでデビュー直後から注目を集めるテレサ・イココ、TVシリーズで高評価を得たクレア・ウィルソン、ふたりの新星が脚本に息吹を吹き込み、Ray Blk、Jorja Smith、Little Simzらの楽曲がサウンドトラックで映画を彩る。

誰かのことを強く想い、青い光をまばゆいストロボライツに変えてみせようとするロックスたちの声は、人を信じ身を預けることの困難と希望を、これ以上なく真摯に語りかける。

 

2019年/イギリス/英語/93分
監督:サラ・ガヴロン(『未来を花束にして』)
脚本:テレサ・イココ、クレア・ウィルソン
撮影:エレーヌ・ルヴァール(『17歳の瞳に映る世界』『幸福なラザロ』)
編集:マヤ・マフィオリ

キャスティング:ルーシー・パーディー

キャスト:バッキー・バックレイ、コーサル・アリ、ディアンジェロ・オセイ・キシェドゥ、シャネイヤ=モニク グレイソン、ルビー・ストークス、トヒーダ・ベガム、アナスタシア・ディミトロウ、アフィ・オケイジャ、サラ・ナイルズ

日本語字幕:上條葉月

 

タイトル:Rocks/ロックス

公開:2021年8月、APARTMENT by Bunkamura LE CINÉMAにて配信上映開始

コピーライト:© GIRL UNTITLED LIMITED

配給:Bunkamuraル・シネマ

 

 

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