映画『彼女が目覚めるその日まで』

ある日突然、人格を奪われ正気と狂気の間をさまよう病にかかったとしたら・・・
スザンナ・ キャハランはインターンシップを経て憧れの会社に入社、新聞記者として意気揚々と働いていた。24歳のある日、原因不明の神経疾患に罹り、人間性が崩壊したように変貌していった。復帰したスザンナが書いた闘病記「記憶から抜け落ちた謎と錯乱の一カ月」を元に映画『彼女が目覚めるその日まで』が制作された。プロデューサーはオスカー女優シャーリーズ・セロン。主演は『キック・アス』のクロエ・グレース・モレッツ。実在の主人公スザンナ・キャハランが共同プロデューサーとして全面協力した。
ニューヨーク・ポスト紙で働く、若手記者スザンナ・キャハラン。仕事にプライベートに、最高に充実した人生を送っていた彼女に突然悪夢のような悲劇が降りかかる。
発病から回復までの壮絶な日々を、患者本人がジャーナリストの手腕で手記を発表、2009年にニューヨーク・タイムズのベストセラー・ノンフィクション第1位に輝いた。
知られざる病の存在を世間に知らしめ、現代の医療システムの落とし穴を暴き、全米に衝撃を与えた闘病記「脳に棲む魔物」(KADOKAWA刊)を映画化。
よくある体調不良が突然、正気と狂気の境界線をさまよう原因不明の病になったなら――。
2007年に「抗NMDA受容体脳炎」と特定されたこの病は、映画『エクソシスト』のモデルになった実在の少年の臨床像そのものと指摘されている。
世界で217人目の患者となったスザンナ・キャハランの7ヵ月に渡る闘病生活と、彼女を支え最後まで生きる望みをあきらめなかった家族の勇気を描く衝撃の実話だ。
<STORY >
21 歳のスザンナ・キャハラン(クロエ・グレース・モレッツ)は、憧れのニューヨーク・ポスト紙で、まだ駆け出しだが記者として働き、いつか第 1 面を飾る記事を書くと希望にもえていた。
プライベートでも、プロのミュージシャンを目指すスティーヴン(トーマス・マン)と付き合い始め、会うたびに互いの想いを深めている。
スザンナの父(リチャード・アーミティッジ)と母(キャリー=アン・モス)は離婚こそしているが、娘を介して良好な関係にあり、スティーヴンも招いてスザンナのバースデーパーティを開く。
スザンナがケーキのキャンドルを吹き消そうとした時、周囲の声が遠のきめまいを感じる。
スザンナは、デスクのリチャード(タイラー・ペリー)からスキャンダルを抱えた上院議員のインタビューという大きな記事を任される。彼女の才能を認める先輩記者のマーゴ(ジェニー・スレイト)からの後押しもあっての大抜擢だった。
しかし、スザンナは上院議員のインタビューの席でとんでもない大失態を犯してしまう。リチャードから激しく叱責されるが、スザンナ自身なぜそのような行動をしたのかわからなかった。
突然、激しい痙攣をおこすようになり両親はスザンナに精密検査を受けさせるが、何度検査を受けても結果は「異状なし」。
医師たちは精神の病だと決めつけ、精神科への転院を宣告する。
両親は、必ず原因を追究すると決意。
スティーヴンも「絶対に治るから一緒に頑張ろう」と支え続ける。
やがてスザンナは全身が硬直し、口もきけなくなってしまった。
原題・英題 BRAIN ON FIRE
監督・脚本:ジェラルド・バレット
製作:AJ・ディクス、ベス・コノ、シャーリーズ・セロン、リンジー・マカダム、ロブ・メリリーズ
出演:クロエ・グレース・モレッツ、トーマス・マン、キャリー=アン・モス、リチャード・アーミティッジ、タイラー・ペリー、ジェニー・スレイト
原作:「脳に棲む魔物」スザンナ・キャハラン著・澁谷正子訳(KADOKAWA刊)
2016/カナダ・アイルランド/英語/カラー/5.1ch/スコープ/89分/G/字幕翻訳:松浦美奈
©2016 On Fire Productions Inc.
2017年12月16日(土)より角川シネマ有楽町他全国ロードショー
公式サイト http://kanojo-mezame.jp