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映画プロデューサーVS現役大学生 やくざ映画『孤狼の血』ティーチイン!

2018/05/01

暴力団が犇めく時代、横暴で破天荒な刑事・大上(役所広司)の下で「本当の正義とは何か」と葛藤する若き刑事・日岡(松坂桃李)に学生たちは一番の共感を寄せたようで、大上の背中を見ながら奮闘し、成長していく日岡の姿に「とても良かった」「感動した」と満足の声が寄せられた。

 

役所広司、松坂桃李、真木よう子、江口洋介、竹野内豊、石橋蓮司など豪華キャストの共演が話題の映画『孤狼の血』の大学生限定試写会が4月27日、東映株式会社 第一試写室で開催された。

 

<ストーリー>

物語の舞台は、昭和63年、暴力団対策法成立直前の広島。所轄署に配属となった日岡秀一は、暴力団との癒着を噂される刑事・大上章吾とともに、金融会社社員失踪事件の捜査を担当する。常軌を逸した大上の捜査に戸惑う日岡。失踪事件を発端に、対立する暴力団組同士の抗争が激化し…。

 

『仁義なき戦い』のDNAを継承する東映が、コンプライアンス度外視で挑んだその暴力・バイオレンス描写が本作の魅力の一つとなっている。当日、東映本社の試写室に集まったのは、東京大学・早稲田大学・慶応義塾大学・上智大学・青山学院大学・聖心女子大学と、これからの日本を背負って立つ現役大学生30人。

 

コンプライアンスや自主規制が重視された昨今の風潮により、本作のような過激な世界をほとんど知らず、そしてもちろん「昭和の時代」を知らない学生たちは、興奮と不安の入り混じったような表情を浮かべながら試写室に集まった。

 

本編上映後、本作のプロデューサーを務めた天野和人氏が登場、本作の時代背景や概要を説明。その後、学生からの感想、質問を交えたトークセッションがスタートした。

勢いよく真っ先に挙手した女子学生は「学生闘争など、私たちの平成の時代にはない人々のぶつかり合いに一種の憧れを抱いていて、人々が何かに向かって熱くなっている時代というのを私たちはあまり体験したことがないゆとり世代なので、映画を観ていて私もこんな時代に生きていたかったなと思いました。また、最近のタブーなどで性や暴力を目にする機会がなくなってしまっているので、こういう映画を観て久しぶりにすごく興奮しました」と想いを伝えた。

 

天野プロデューサーは、「何故昔、やくざ映画がウケたかというと、“命が懸かっているから”です。生きるか死ぬかという状況で、嘘をついたり誤魔化したり騙したりしながらも、必死に生きようとするのがやくざ映画の面白さなので、そういう風に見てもらえるのは凄く嬉しい」とコメントし、あの時代を知らない、若年層の生の感想に喜びをみせた。

 

初めてやくざ映画を観たという女性は「こういうジャンルもあるんだ」と観終わってドキドキしました。広島弁が印象的で、役者さんたちの魂のぶつけ合いが広島弁の語気の強さや言い回しにより、さらに心に来たものがあった」と初めて見る世界を心から楽しんだ様子。

 

天野プロデューサーからは、原作から映像化するにあたっての製作秘話や、キャスティングの裏話・作品の豆知識などが語られ、親からも教わっていない初めて出会う昭和の仁義なき世界に、真剣な眼差しで身体を前のめりにする学生の熱に全身全霊で応え、『孤狼の血』の魅力を余すことなく伝えた。

昭和の熱き男の生き様が、ラブコメなどキラキラした映画が溢れた平成の時代の若者たちにも確かに響いたようだ。

 

<天野和人氏>

東映株式会社入社後、東映京都撮影所企画部に配属。『二代目はクリスチャン』(85)、『火宅の人』(86)の製作進行を経てプロデューサーに。『極道の妻たち』(86)や『夜汽車』(87)のアシスタントプロデューサーを務める。その後本社企画部に異動。時代劇から大作ドラマ、やくざもの、アート系まで幅広く手掛ける。主なプロデュース作品に『極道の妻たち』シリーズ(87・90・91・95)、『肉体の門』(88)、『継承盃』(92)、『わが愛の譜 滝廉太郎物語』(93)、『長崎ぶらぶら節』(00)、『GO』(01)、『魔界転生』『T.R.Y.』(03)、『北の零年』(04)、『同じ月を見ている』『フライ、ダディ、フライ』(05)、『カメレオン』(08)、『今度は愛妻家』(09)、『孤高のメス』(10)、『アゲイン 28年目の甲子園』(14)、『海難1890』(15)等がある。

 

映画『孤狼の血』

キャスト:役所広司   松坂桃李 真木よう子 音尾琢真 駿河太郎 中村倫也 阿部純子 /中村獅童 竹野内豊/滝藤賢一 矢島健一 田口トモロヲ ピエール 瀧

石橋蓮司 ・ 江口洋介

原作:柚月裕子(「孤狼の血」角川文庫刊)

監督:白石和彌

脚本:池上純哉

音楽:安川午朗

撮影:灰原隆裕

照明:川井稔

録音:浦田和治

美術:今村力

企画協力:株式会社KADOKAWA

製作:「孤狼の血」製作委員会

配給:東映

上映時間:126分

公式HP:www.korou.jp

5月12日 公開

©2018「孤狼の血」製作委員会

 

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