舞台『ネバー・ザ・シナー -魅かれ合う狂気-』2021年秋上演

映画「グラディエイター」「ラストサムライ」などを手掛けたハリウッドの脚本家ジョン・ローガンが、1924年に世界中を震撼させて猟奇殺人事件「ローブとレオポルド事件」をベースに執筆した戯曲「ネバー・ザ・シナー」。
日本を代表する脚本家であり、映画監督の君塚良一が、『ネバー・ザ・シナー -魅かれ合う狂気-』で舞台の初演出に挑む。
「ローブとレオポルド事件」
裕福な家庭に生まれ、互いに同性愛関係にあり天才と呼ばれていたシカゴ大学に通うユダヤ人の大学生ローブとレオポルドが、同じく裕福なユダヤ人実業家の息子、ボビー・フランクスを誘拐して殺害し、終身刑プラス99年の懲役刑を受けた。
裕福な家庭に育つ大学生はなぜ猟奇的殺人事件を起こしたのか。
『ネバー・ザ・シナー』では法廷を舞台に事件を広い視野でとらえて物語が進む。
ローブとレオポルドの二人の容疑者をめぐり、お互いの信念をぶつけあう弁護士と検事の法廷での闘争も、物語の見どころだ。
演出は「ずっとあなたが好きだった」をはじめ、「踊る大捜査線」シリーズを世に送り出し、近年では「教場」「教場2」のヒットも記憶に新しい日本を代表する脚本家であり、映画監督の君塚良一が舞台の初演出に挑む。
物語の中心となるリチャード・ローブ役を、舞台のほか、TVなどへも活躍の場を広げる、ジャニーズ事務所の人気グループ「ふぉ~ゆ~」の辰巳雄大が主演。
恋人のネイサン・レオポルド役は、ジャニーズ事務所の後輩で、舞台を中心に活躍する林翔太。
もう一つの見どころとなる法廷闘争を担う弁護士と検事には、ロバート・クロウ(検事)役に姜暢雄、クラレンス・ダロウ(弁護士)役には磯部勉を迎え、白熱の論争を繰り広げる。
さらに荒木健太朗、前島亜美、山岸拓生といった個性派俳優たちが複数の登場人物を演じ分けて脇を固め、物語に膨らみを持たせる。
実際に起こった、歴史に残る猟奇的殺人事件。
ローブとレオポルドに何が起こったのか?
凶悪犯罪の裏に秘められた真実を君塚良一がどの様に魅せるのか?
期待が高まる。
<ストーリー>
1924年、夏―――。
アメリカ全土は、数年前に施行された禁酒法の最中にあり、混沌としていた。
そんな中、イリノイ州シカゴで全米が注目する、ある裁判が始まろうとしていた。
裕福な家庭に生まれ育ち、共にエリートと呼ばれたローブとレオポルドが起こした衝撃的な殺人事件。
それは当時の世論に「未成年によって行われた犯罪では史上最悪である」と言わしめたほどのものだった。
事件の数年前にシカゴ大学で運命的な出会いを果たした二人は、互いの才能に魅かれ合い信頼関係を深めていた。
犯罪小説にのめりこみ空想の中で<完全犯罪>の実行を夢見るようになっていたローブと愛鳥家でニーチェの<超人主義>に傾倒していたレオポルドは、共謀の末に遂に事件を引き起こす。
顔見知りの少年ボビー・フランクスを誘拐し、殺害。
身代金目的の誘拐を偽装しようと様々な工作を施すが、それは<完全犯罪>には程遠い、稚拙なものだった・・・。
警察の捜査の手が及び、やがて彼らは犯行を自白する。
明らかになる驚愕の動機、揺らいでいく二人の信頼関係。
二人の命運を握る名うての弁護士・ダロウは驚きの手法で情状酌量の判決を狙うべく奔走するが、厳格な検事・クロウは彼らに厳罰を下すべく毅然と立ちはだかる。
裁判で暴かれていく二人の秘密の関係、そして下される判決・・・。
犯した罪と向き合った時、二人の心に去来する思いとは―――。
リチャード・ローブ役:辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)コメント
今回、君塚さんに演出していただけるということで、非常に光栄ですし、今、僕にこのお話をいただけたということは、芝居の幅を広げられるチャンスだと思いました。
「ローブとレオポルド事件」は非常に凶悪な事件であるにも関わらず、不思議と興味深いところがあります。
「ネバー・ザ・シナー」は、ローブとレオポルドという役名が実名であることからもわかるように、いい意味で美化していない、人間のリアルな“粗(あら)”も描かれている作品です。観ている方に、犯罪者となってしまった2人の人間的な部分も感じていただけるように演じられたらと思います。
今回の作品はなんといっても僕の演劇史上、一番エロティックな役です。
必ずドキドキさせます!
そして、恋人として翔ちゃん(林)は“あり”です(笑)
ネイサン・レオポルド役:林翔太コメント
僕は台本を読んで初めて実話だと知り、衝撃を受けました。
この二人がいったいどのように考え、どのように行動し、どのようにできあがったのか、これから調べて、しっかり自分の中に落とし込んで役作りしていきたいです。
作品としてすごく面白いですし、僕は台本を読み終えた時、重たい後味が残ったわけではありませんでしたので、きっと観ていただいたら何かを感じ取っていただけると思います。
映像中心に活躍されている君塚さんに、演劇で、しかもこの作品で芝居をつけていただけること、さらに辰巳くんという心強い存在もいるので、早く稽古したいです。
そして、僕も辰巳くんには安心感しかないので、恋人として“めちゃくちゃあり”です(笑)
演出:君塚良一(脚本家・映画監督)コメント
台本を読んだら、とにかく面白かった。
おそらく歴史上初のサイコパス殺人という非常に大変な事件を扱っているのに、テンポがよくて、ちょっと爽やかでキラキラしている彼ら二人の青春物語のようなところもあり、さらに、LGBTQに関しての問いかけや、死刑の是非についても触れている。
きちんとテーマが問いかけられているので、非常に魅力的な物語だと僕は思います。
辰巳さんも林さんもお二人ともすごく勘が良く、舞台に対する思いも真摯(しんし)で、まぶしいくらいだったので、これは大丈夫だと感じました。
様々なテーマが詰まった、まさに息が詰まるほどかもしれませんが、濃密なお芝居を楽しんでいただけると思います。
<プロフィール>
東京都生まれ。日本大学芸術学部卒業後、萩本欽一に師事してバラエティ番組などに携わる。
初めての連続ドラマ『ずっとあなたが好きだった』(ʼ92)が大ヒットとなり、冬彦さんブームを巻き起こした。
連続ドラマ『踊る大捜査線』(ʼ97)は映画化され、日本映画史上に残る大ヒットを記録し、続編も実写映画の日本記録を更新した。
公演概要
タイトル:『ネバー・ザ・シナー -魅かれ合う狂気-』
作:ジョン・ローガン
演出:君塚良一
出演:
辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)
林 翔太
荒木健太朗
前島亜美
山岸拓生(拙者ムニエル)
姜 暢雄
磯部 勉
公式サイト:http://www.nts-stage.jp
公式 Twitter:@nts_stage ♯ネバシナ
<東京公演>
日程:2021 年 9 月 2 日(木)~12 日(日)
会場:品川プリンスホテル クラブ eX
チケット料金:9,900 円(全席指定・税込)
チケット販売:一般販売 2021 年 8 月 21 日(土)10:00~
<大阪公演>
日程: 2021 年 9 月 18 日(土)~19 日(日)
会場:COOL JAPAN PARK OSAKA TT ホール
チケット料金:9,900 円 (全席指定・税込)
チケット販売:一般販売 2021 年 8 月 21 日(土)10:00~
データ提供:PR TIMES