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【RanRun「働く」を考える】アクトインディ株式会社2

大切なのは自分の価値観を持つこと アクトインディ/ 下元敬道氏②

キャリアアップ 2018/09/21

日本の少子高齢化という課題に向き合い、子どもとお出かけ情報サイト『いこーよ』を展開するアクトインディ株式会社代表取締役社長の下元敬道氏へのインタビュー後半。

RanRun学生スタッフが経営者としての意識、リーダーシップ、企業の魅力、今後の目標、学生へのメッセージなどを伺いました。

 

―社員から経営者になり、意識の面で変わったこと

学生時代から経営者になろうと思っていたので、新卒で就職した時点から「自分がこの会社の社長だったらどうするか」とか、「自分がチームリーダーだったら、課長だったらどうするか」という意識をもって仕事をしていたという下元氏だが、実際に自分で経営をしてみると「想像とはこんなにも違うのか」と様々な面で感じたという。

 

―「いこーよ」という現在の事業に至るまでに失敗や、理想と現実のギャップ

事業自体はやってみなければわからないと思った下元氏。
アクトインディの社名にアクト(Act / 行動を起こす・実行する)と入れているのは、「やってみること」がとても大事だと考えているから。

「いこーよ」に辿り着くまでに2つの子育て支援事業で失敗していますが、ある意味想定内だった。
「やってみないと、何故うまくいかなかったのかを学ぶことができません」と言い、最初から「いこーよ」をやっていたら失敗していただろうと話す。
「いこーよ」の成功には、二度の失敗から学んだ反省が活きている。

 

―葬儀事業から子育てサポート事業へと展開

最初に事業をやるうえで、一過性の価値ではなく10年・20年と続く本質的で永続的な価値を生むことをしたいと思い、『葬儀サポートセンター』を作った。
「残るものは何か」を考えた時に、栄枯盛衰のなかで行きついたのが、人が亡くなるというタイミングだったそうだ。

自分の生きている意味を考え、死と向き合った時に「生」が輝く。
生死の問題はすごく難しく深いが、「葬儀」や人の「死」というものが、自分の中で普遍的な価値を残していくのによいテーマだと感じた。

インターネットが普及しビジネスがどんどん生まれる時代になっても、葬儀に関するインターネットを使ったビジネスや問題解決というものは、まだ誰もやっていなかったため、「これはいける」と参入を決めた。

葬儀に関わるようになり、「死」が穢れと思われていることに気づいたという。
祖父母が亡くなった時、親は子供たちに死顔を見せないようにする。
棺に入っている姿をちらっと見て「寝ているみたいだね」と言いながら、子供達を遠ざけようとする。

下元氏は、「(死を)見せるべきだと思うし、(亡くなった人は)触れると冷たいことを感じさせた方がいいと思っています」と話す。

「死ぬということ」「命には限りがあるということ」を幼い時から教えていくべきなのに、どんどん子供達が教えてもらえない社会になっていると感じている。

上の世代への感謝を次世代に引き継ぎ恩返しすることもやりたいと思い、葬儀やお墓のサービスをやりながら、出産や子育てのサービスも同時に立ち上げた。

 

―「アクトインディ株式会社」の魅力

アクトインディの社名は「act(行動する)」と「independence(独立)」と「individuality(個性)」の3語から取っている。
アクトインディは「社員ひとりひとりが個性をもって、独立した立場でアクトする」という会社。
多くの社員がそれを実践しているところが魅力だと話す。

例えば「いこーよ」の新企画をやるとして、誰かに指示されたから仕方なくやるのではなく、「本当に自分がやりたいことを仕事としてやる中で、判断をして実行しています」と言える社員たちがいる。

社員各人が、お互い個性や得意分野を尊重しあい、「あなたのおかげで自分の個性や特性がより活かされる」という感謝の想いを大事にしている。
こうした「おたがいさま」の企業文化が社員に浸透してきていて、「会社の文化に合った人達が集まっているのが弊社のいいところだと思います」とコメントした。

 

―リーダーとして心がけていること

なるべく口を出さないようにしているという下元氏。
「もっとこうしたら」と言いたくなっても、言ってしまうと謙虚な社員は自分なんかより社長の方が正しいという先入観ができてしまう。
「失敗の経験は大事です。経験をしておかないと、どこかでもっと大きな失敗につながるような気がします」と言い、「口を出したくても出さないようにすることが、今一番心がけていること」と語った。

 

―今後のアクトインディについて

会社のオフィシャルサイトに「未来図」というのがある。
未来図を更新しようというプロジェクトが立ち上がり、参加したい人が15人くらい手を挙げた。
最終的な判断基準として決めたことは「ワクワクするかどうか」。
無限に可能性があるなかで、「ワクワクするものを作っていく未来」が社内の共通見解であり、一過性の流行を作っても消えてしまうので、「将来的に邪魔になるものを作ってもワクワクしないよね」などと議論が進んでいる。

 

 

―未来図を作り始めたのはいつから?

オフィシャルサイトを作る時に他社のサイトを参照していて、「沿革」というのはあるけれど「なんで未来を語らないのだろう」と思い、それで未来図を作ることにした。
どんどん年数を更新していて、その都度、「どんな未来にしようか」と面白楽しくなるように未来図を掲げてきた。
根底に流れているのは「今の教育がこのままでいいのか」ということ。
大人が決めた道の上を歩くのではなく、「子供達がもっと個性を発揮するためにはどうすればいいか」を考えている人が多い。

(今の未来図には)2030年に「学校法人設立から10年、新しい教育が世に広まり始める」と書いてあり、「2020年に学校法人設立するのですか?」と周りから訊かれと、下元氏は「そうみたいですね」と笑っているそうだ。

「アクトインディが作った新しいコンセプトの図書館が世界の子供達に人気」とあれば、「どんな図書館を作るか」を考える方向付けをしたりして、面白おかしく書きながら社員達も愉しんでいる。


―これから社会人になる(女子)学生へのメッセージ

 アクトインディは、「従業員とその家族、取引先、お客様、その他かかわりを持つ心のある人々に幸せを提供できる会社であること」をミッションとして掲げています。
今の世の中、「成功」「勝ち組」といった単語で定義が作られていて、その定義にみんな惑わされていると感じています。
女性の場合、例えば「将来、結婚して子供を持ちたい」と思っている人がそれを実現したら素晴らしいことです。
逆に、ビジネスの世界で男性に負けないくらいバリバリやっていて、「今のところ結婚には興味ないです」という女性ももちろんいます。

周りから何か言われたとしてもそれは周りの価値観なので、それに惑わされず、「自分の価値観」を持って「自分の幸せ」や「未来」を描いていって欲しいですね。
誰に何を言われようと、「自分がどういう信念・価値観を持ち、何を大事に生きていくか」ということを大切にして欲しいです。

 

「ワクワクすること」や「普遍的な価値」を大切にした取り組み、また社員ひとりひとりの個性を活かす社風など、一般的な就職活動では伺うことのできない会社の内側を知ることができました。

とても楽しく、大きな気づきを与えていただいた素敵な時間をありがとうございました。

東京女子大学3年 原慧理加

<下元敬道氏プロフィール>
下元 敬道(しももと たかみち)41歳
1976年12月、高知県生まれ。
青山学院大学経営学部卒業。
商社、ネット広告企業を経て2003年に26歳で独立し、アクトインディ株式会社を設立。 独立の思いは「ネットを使って世の中に価値を発信し、課題解決をしたい」。
当時、情報不足が問題となっていた葬儀業界の課題を解決したいと考え、ネットを活用して優良な葬儀社を紹介するサービスを日本に定着させた。
この事業を経験して「情報の活性化が、業界と利用者双方から喜ばれる」ことを確信。
その思いを持って子育て層・子ども向けサービスに着手し、2008年に「子どもとお出かけ情報サイト『いこーよ』」をスタート。
現在、「いこーよ」は子育て層の8割が利用するサービスに成長している。

アクトインディ株式会社 概要

 

 

 

 

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