アクトインディ 鎮目美代子氏①ワクワクする直感を大切にする

日本の少子高齢化という課題に向き合い、情報サービス事業を展開する「アクトインディ株式会社」の事業推進部門で女性管理職として活躍されている鎮目美代子氏に、学生時代のこと、仕事への向き合い方などを伺いました。
-大学の学びが現在につながっている
大学生くらいまでは割とおとなしい性格で、リーダーシップを取ってガンガン行くタイプではなかったという鎮目氏。
大学に入り社会学を専攻、「社会学はテーマが政治や家族、心理など学問の範囲が広くて、自分でテーマを選んで学ぶことができるので、勉強が凄く楽しくなりましたね」と話す。
ゼミの先生が「女性は結婚しても仕事は続けなければダメよ」といつも言っている先生だったため、ゼミ仲間みんなで影響を受けたそうだ。
生徒間で自分の意見を出し合ったり、先生とやりとりをしたりしながら、すごく成長したと振り返る。
社会調査の授業でアンケートを作ってインタビューをしたり分析したりすることが面白く、「自分にすごく合っている」と思ったことも新しい発見になった。
将来の仕事にしたいと思うようになり、マーケットリサーチ(市場調査)の企業を対象に就職活動をした。
大学の社会調査や授業で学んだことが、今の仕事のベースになっている。
「何度か転職をしていますが、リサーチは好きなので今でも自分のキャリアを積むうえでのひとつの軸になっています」と話す。
現在は事業推進の部署で仕事をする鎮目氏は、「ユーザーのニーズや市場全体の動向を知るにもリサーチを含むマーケティングは重要なことです。マーケティングをやってきてよかったと思います」と続けた。
-転職を経験し、アクトインディを選んだ経緯
最初は新聞社系のリサーチ会社で10年くらい仕事をした後、新しいことに挑戦したいと思ったタイミングで米国に本社がある外資系のIT企業から声がかかり、そこで15年ほど仕事をした。
日本の企業、外資のグローバル企業と経験をして、次に全く新しいことをするならなんだろうと考えた時に、ベンチャー企業という選択肢があったという。
アクトインディを選んだのは、純粋に「面白そうだな」と思ったことと、子育てをしながら仕事をしているのでその経験を活かせると思ったことと説明する。
「それに会社のWebサイトに温かみがあって洗練されていない感じが逆に"いいな”と思ったことですね(笑)」
さらに「いいひと達がいっぱいいる」ことに惹かれたそうだ。
「誰かのために何かやりたいという純粋な気持ちを持った人の集まりで、熱い人が多い社風に魅力を感じました」と会社の魅力を話してくれた。
真摯に「子供の未来」や「家族」のためにサービスを提供することに向き合っている社風は、自分もワクワクしながら新しいことに取り組めるように感じたという。
-新しいことに取り組むコツ
今まで自分がやったことのないことであっても、今までにチャレンジして乗り越えてきたことによる自信や自分の軸があることで、「できる」と感じられるようになってくる。
初めは大変でも、覚悟の決め方次第だと鎮目氏。
軸の見つけ方を尋ねると、「目の前の仕事を一生懸命にやり続けていくと、ふっと息継ぎができる、息ができる瞬間があります。その繰り返しで自分の軸を見つけていく」と言い、「それは業種や事業に関わらず、どの仕事でも共通していることだと思います」と語った。
現在の事業推進のキャリアはまだ1年くらいだが、「マーケティングをやってきた"経験値”があるから違和感はない」という言葉は説得力がある。
アクトインディは現在0歳~9歳までを対象にした事業を行っている。
鎮目氏は上の子供がその年齢を過ぎているが、「過ぎているからこそ、その子育ての経験を活かして何かできるのではないか」と考えている。
アクトインディのサービスを活用したことで、「その子供がどう変わっていくのかを考えていくこともそうですし、その先の年齢の子供を対象にした事業展開をすることがあれば、それを考える時に私の経験が活きると思っています」と今後の可能性に触れる。
「迷ったらワクワクザワザワする直感を大切にする」という鎮目氏の言葉が印象的でした。
新しいことに挑戦することを楽しんでいる姿勢にとても憧れを抱きました。
チャレンジングな精神は年代問わず大切であると強く感じました。
後半は、管理職の仕事、子育てとの両立、学生へのメッセージをお伺いしました。
昭和女子大学4年 峯尾陽香