ホイッスル三好で女子トーク 「ありがとう」を集める

『ありがとう』を日本一集めるブランド作りをポリシーに掲げる株式会社ホイッスル三好。「働くということ」をテーマに、株式会社ホイッスル三好(東京都杉並区)衛生管理・お客様相談窓口オペレーションスタッフ課長・丹野恵氏、オペレーションラインスタッフ・匝瑳幸子氏、人事・田中佐知氏とRanRun学生スタッフ3名による座談会の後編を紹介する。後半は、代表取締役・三好一太郎氏にもご参加いただいた。
(前編)
-「ありがとう」を日本一集めるためにしていること
丹野:
「本部にいるからこそお客様のことを常に考えています」
店舗と違い、本部にいると直接顧客と接することがないため、意識して顧客のことを考えるよう努めているという丹野氏。
ホイッスル三好では、顧客からのクレームを「お客様の痛み」と呼んでいる。
「自分のやっていることは本当に正しいのか、お客様のためになるのか振り返るようにしています」
店舗にいる時は「お客様の痛み」を見落とすことが無かった丹野氏。
「お客様が自分の中にいるか常に意識して仕事しています」
匝瑳:
「自分のしていることはすべてお客様につながると考えています」
自宅に来客があったらどうするか、例えば客が座ろうとしたときに椅子を引くなどの気遣いを店舗でも同様に実行する。
店舗の1日はめまぐるしい。
お昼時になれば店内は混み、少し経てば客足が引き、また夕飯時になると混んできて、決まった業務を必死にこなしてあっという間に1日が過ぎていく。
しかし本部では、決まったスケジュールは無く、すべて自分で決めることになる。
「お客様がいるから仕事ができることを忘れず、本部に来たからこそお客様に何ができるのかということを考えています」
田中:
「『ありがとう』をもらうためというよりも、何かした結果に『ありがとう』という言葉がもらえるのだと思っています」
田中氏は、会社のホームページに掲載するインタビューのために店舗に行くことはあるが、実際に店舗で働いた経験はない。
そのため、自分にできることはスタッフを後ろから支えることと話す。
例えば、お店の混雑がピーク時には慌ててしまって手に負えないことも出てくるだろうなど、自分が店舗で働いている姿を想像し、手助けできることを考える。
「お客様アンケートにお褒めの言葉が書かれていると、やはり嬉しくなります」
-仕事をするうえで、女性ならではの苦労と魅力は?
丹野:
「女性だから上に上がれないということが無いことだと思っています」
男女の差別なく、自分の能力を信じて仕事を任せてくれる。
それは、魅力でもあり苦労でもあると丹野氏は言う。
男性と同じ量の仕事量が求められ、責任も大きい。
「時間をどう使うかの苦労はありますが、やりがいがあります」
匝瑳:
「大変なことと言ったら、いっぱいあって数え切れません」
3人の子供を育てる匝瑳氏が社員として働き始めたのは、子供達が全員小学校に上がったタイミングだ。
土日の休日に、子供達と向き合う時間を作るようにしている。
「平日は仕事に勤しみ、とにかくお客様のために前を向こうと思っています」
田中:
「ゴマすり感覚が無く働けるのが良いと思っています」
以前働いていた会社では、女性社員はニコニコしながらお茶を注いでいれば良いような「マスコット的存在」だった。
しかし、ホイッスル三好ではそういったことは一切通用しない。
「やるべきことはしっかりやる!仕事をこなして成果を残さなければなりません」
-学生のうちにやっておくべきこと、アドバイス
丹野:
「健全によく遊ぶことだと思います」
学生のうちは、サークル活動をしたり、旅行に行ったり好きなことをしたらいい。
外に足を伸ばし、社会とのつながりをたくさん経験しておくことを勧める。
「私も学生時代はたくさん遊んでいましたが、これが、社会に出たらもっと自分を高めていこうという良い切り替えになりました」
学生の中にも、自分のやりたいことが見えている人と見えていない人がいると思うが、見えている人はそこに向けて準備をしていけばいいと話す。
「ただし、凝り固まらずに、自分のやりたいことが本当は違うかもしれないという考えも持っておいてよいと思います」

代表取締役・三好一太郎(みよしいちたろう)氏
三好:
「やりたいと思うことは全部やれば良いと思います」
三好氏自身、アフロヘアだった時期も、金髪だった時期もあるそうだ。
大学時代に、イタリア旅行に行きシャツを買ってきたエピソードを披露する。
デザインが気に入り何枚も買ってきたそうだが、残念ながら日本ではそのブランドを扱っている店がなかった。
すると、父親に「そんなに気に入ったのなら、自分が日本に店を持ってくればいいじゃないか」と言われた。
やったことが無いからできないということはない。
もう一度イタリアに日本出店の交渉に行った。
オペレーターも自分で探し段取りをつけてもらったが、学生であると知り驚かれたという。
交渉は上手くいき、口約束でOKをもらうところまで漕ぎつけたが、ファッションの専門家に日本で流行るデザインではないとアドバイスされ、断念した。
「なかなか無い、貴重な体験でした」
この経験で三好氏が得たものは大きい。
「今でも冒険心は忘れず、バンジージャンプとか挑戦したいなって思っています」と笑う。
「やったことがないからやってみる」というのは大切なことで、単純に面白いし、世界が広がると三好氏。
「この精神がお客様を楽しませるということにつながると思います」
-5年、10年後のビジョンや今後の目標
丹野:
「私は、働ける限りこの会社で働きたいと思っています。ゆくゆくは、社長・会長を支える幹部を目指しています」
「人として礼節は守ること、素直に何でもやってみるということを忘れずにいたいと思います」
匝瑳:
「人と関わることが好きで、興味があるので勉強を続け、私が始めた企画(スポーツサークル)をまずは成功させたいです。5年後、10年後もここで働いていたいと思っています」
「まだまだですけど、丹野さんを超えたいですね!もっと大きな責任ある仕事をしたいですし、丹野さんと同じ土俵に立って仕事がしたいです」
田中:
「皆さんと楽しいコミュニケーションをとっていきたいです。係長を煽ったり、社長の前で変なポーズをしてみたり、とにかく面白いことを追究しています」
「笑いが絶えない職場であってほしいです」
三好:
「称賛されるような会社、アドマイヤードカンパニーでありたいと思っています。社会に必要とされる会社でありたいです」
「今後の目標は、会社を経営していくには年間の予定や予算など様々ありますが、1年間の計画を120%の力でやることですね」
最後に、「ホイッスル三好が求める人は『ありがとう』と言われることに喜びを感じられる人、元気でハキハキした人、これだけです」とコメントをくださいました。
1人1人がお客様のためを思い、楽しんで仕事をしている様子がうかがえました。
明るく快活な方ばかりで、元気をもらえる会社でした。
東京女子大学3年 池澤実幸