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お金にだまされない、お金は魔物?!(後半)

お金にだまされない、お金は魔物?!(後半)
キャリアアップ 2016/04/20

スポーツ女子のみなさん、こんにちは!
この4月から社会人になられた方は、いよいよ本格的に「お金とのつきあい」が始まったのではないかと思います。「お金にだまされない、お金は魔物?!(後半)」では、「お金とのつきあい方」について見ていきたいと思います。

 

★お金に振り回される人

私はファイナンシャル・プランナーとして、これまで約1000件もの家計相談を受けてきました。たくさんの方のお財布の中身を見ていると、「お金とのつきあい方」にも、賢く生きている人とそうでない人の違いが反映されていることをつくづく感じます。

お金に振り回されている3人の例をご紹介しましょう。

 

1.最初は、あり余るお金のある資産家の例です。

その方は外から侵入するドロボーと、家に出入りする使用人の盗み対策として、玄関前と家の中に、数台の防犯カメラを設置しています。家の中のクローゼットやタンスは、中の品物が盗まれていないかがすぐにわかるよう、透明のプラスチックにしています。

 

このように、富を築きあげると、今度は、盗まれたりトラブルに遭わないかと心配になり、お金と神経の2つを使わなくてはならないようです。

 

2.次は、バリバリ仕事をこなしているシングル女性の例です。

彼女は稼ぎも良いのですが、それを上回る「超」がつくド派手な生活を続けていました。ある晩、胸が苦しいと早く休んだのですが、翌朝、心筋梗塞でアッという間に亡くなってしまいました。身内が遺品を整理していると、年収1,000万円以上あったはずなのに、預貯金はゼロどころか700万円のカードローンが残っており、マイナスの財産の清算が大変だったそうです。

 

このように、お金持ちと思っていた方が、派手な生活水準を下げることができずに、実は多額の借金があることはよくあることです。

 

反対に、「お金がない、お金がない」と質実剛健に生活している方が、突然、都心に1億円の投資用マンションを購入して驚かされることがあります。

 

いずれも、一見しただけではお金のあるなしの本当の内情はわかりません。
しかし、生活や生き方がルーズかどうかを見ると、一目瞭然です。

 

3.最後は、心のストレスが高じると、お金を使わざるを得ない方の例です。

マネー相談では、「家族が買い物依存症で困っています。カード破産になりそうです」という相談を受けることが多々あります。

 

買い物は大きな楽しみですね。
物を選んだり購入したりする時は、ワクワクして、つかの間の喜びを得られます。
ところが、心のストレスが高じると、デパートに行って高額の買い物をしたり、ギャンブルで束の間の快楽を求め、心の癒しを得る方がいます

 

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女性は買い物症候群、男性は競馬や競輪などのギャンブル症候群になりやすいと言われています。そういえば、有名人の妻が寂しさから買い物グセが止まらずに、数億円の借金を作ってしまったことがありましたね。

 

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いずれも「お金という魔物」に振り回され、本人だけでなく周りの方も迷惑をする例です。

 

 

★「入るを量りて出ずるを制す」

この言葉は、中国の「礼記」にある言葉です。収入がどれくらいあるかを計算して、それにあった支出の計画を立てるという意味で、家計や財政の考え方の基本です。

 

「収入の範囲内で暮らす」と言うと、「分相応の暮らし方をすることですか?」とか、「身の丈にあった暮らし方をすることですか?」と聞かれることがあります。

 

「分相応の暮らし方」とか、「身の丈にあった暮らし方」というと、「自分の稼ぎではこのくらいの生活しかできない」と、生き方を抑えて生活をする、なにやら消極的な生き方のように感じてしまいます。

 

「こうしたい」という欲求を我慢して暮らしていると、いずれストレスが高じてしまいます。たとえば、痩せるダイエットをしたけれど、我慢できなくて食べてしまい、結局、リバウンドしてしまうのと同じです。我慢を続けていると、いずれ欲求不満になってしまうでしょう。

 

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★お金とのつきあい方

では、お金とどうつきあったらいいのでしょうか。

 

老子「道徳経」第33章に、「足るを知る者は富む」の有名な言葉があります。
「本当に富んでいる人」は、お金や地位があるのではなく、「心のあり方が富んでいる」という意味です。

 

家計相談をしていると、「上手に暮らしているなぁ・・・」「賢い人だなぁ・・・」という方に出会うことがあります。
決して高収入なのではありません。限られた収入の範囲内で、マイホームの買い方、教育費の貯め方、家計をやりくりなど、工夫して上手に暮らしている方です。

 

そんな方は、「将来どんなことが起こっても、解決できる方なのだろうなぁ・・・」と思います。そんな方に出会うと、その日はなんだか清々しい気分になります。

 

「お金があるだけでは幸せな人生は過ごせない」とはわかっていても、つい、「お金がもっとあったら・・・」と思いがちです。
しかし、それ以上に大切なことは、「賢くお金とつきあうその人の生きざまなんだと、家計相談を受けながらつくづく思います。

 

みなさんは、これから社会人になって、楽しいこと嬉しいこと以外に、辛いことや悲しいことも経験されることでしょう。
逆境の経験は強い人間をつくる磨き砂のようなものです。
どうぞいろいろな経験を活かして、素敵にキャリアアップされることを応援しています。

 

 

次回は、「恋愛について」お届けしたいと思います。

 

 

<講師紹介>

山本節子氏

山本 節子(やまもと せつこ)
(株)リスタート代表
http://www.restart-woman.com/

(株)リスタートは、女性として母として妻として、変わるあなたを応援する会社です。
慶應義塾大学国文学科卒。ファイナンシャル・プランナー(CFP®・FP技能士1級)
コーチング上級コース(Certified Proffessional Co-Active Coach)。個人の立場にたった個人相談業務、各講演・セミナー講師、書籍の執筆などの活動を続ける。

【著書】
「女ひとり、お金に困らない生き方」主婦の友社
「変わりたい!女性のための夢実現ノ-ト」テクスト社
「シングル女性、お金の貯め方・使い方」ブティック社
「月15万円の使い方と運用100のコツ」主婦の友社など

【モチベーションを上げる曲】ジャズスタンダード「When You’re Smiling」