TOPへ

子育てと仕事の両立(1)働き方の選択肢は人それぞれ

仕事と子育ての両立(1)働き方の選択肢
キャリアアップ 2016/09/21

スポーツ女子のみなさん、こんにちは!
9月も後半となり、すっかり秋模様となりました。

 

これから就職活動も、本格的な季節ですね。

 

みなさんがそうであるように、大学卒業後に、女性が働くのはあたり前の時代になりました。
そして、結婚後の共働きもあたり前の時代になりました。
さらに、出産後も働き続ける女性は多くなっています。

 

国も、少子高齢化による労働力人口の減少に歯止めをかけようと、働く女性の就労支援に力を入れています。その一環として、出産後も働き続けやすいように育児休業の充実、保育所の増設、保育士の待遇改善などの話題は、よくマスコミに取り上げられていますね。

 

そんな記事を見ながら・・・
「就職後、結婚して子どもができたら、仕事と子育ての両立はできるだろうか・・・」
「保育園や学童保育に預けて、子どもは淋しい思いをしないだろうか・・・」
遠い将来ですが、不安や心配になる方はいらっしゃいませんか?

 

skillup_lifestyle_160921-01-min

 

実際、出産後の働き方について悩んでいる先輩女性は、多くいらっしゃいます。
「これまで築いてきたキャリアを、子育て中どのように両立したらいいのだろう・・・」
「学校の授業で、キャリア形成について学ぶ機会はあったけれど、子育てについては学んでいない。これから仕事と子育ての両立はできるのだろうか・・・」
「育児で仕事を中断してしまうと、同じ時期に入社した男性とキャリアの差がつかないだろうか・・・」
などの不安や心配の声があります。

 

たしかに、就職後の数年間にひと通りの仕事を覚えて、「さぁ、これから本格的に会社の戦力としてバリバリ働ける」という年齢と、結婚をして妊娠~第1子出産~第2子の出産時期は、ドンピシャリと時期が重なります。

 

これから就職活動をするみなさんにとって、不安や心配になるのも無理もないことです。

 

そこで、RanRun「ライスタイル」編では、9月~11月の3回にわけて「仕事と子育ての両立」を取り上げたいと思います。

 

まず1回目は、仕事と育児の両立を考えるとき、「出産後の働き方にどのような選択肢があるのか」を見ていきたいと思います。

 

【働き方のいろいろな選択肢】

働き方のいろいろな選択肢】

 

上記①~⑤は、一般的な働き方の選択肢です。
1つずつ見てみましょう。

 

①:産休・育休後は、今まで通りフルタイムで会社で働くパターンです。子どもの預け先は、小学校就業前までずっと保育園に預ける。あるいは、幼児期になると延長保育のある幼稚園(2年保育or3年保育)に預けるパターンがあります。

 

メリットは、正社員の場合、健康保険や年金制度などの会社の福利厚生などを継続的に利用できます。将来、女性管理職も可能です。夫婦2馬力で働くことができます。

 

デメリットは、希望する保育園に入れるのか、3歳以上になっても、そのままずっと同じ保育園に預けるのか。あるいは幼稚園に転園するのか、その場合、2年と3年のどちらにするのかなど、預け先探しに迷ったり奔走することもあるでしょう。小学受験や中学受験を考えている人は、塾やお稽古事などのそれなりの対策が必要な場合もあります。

 

② ③:産休・育休後は、時間短縮で働いたり、出勤回数を週2~3回にするなど勤務時間を減らすパターンです。子どもの成長に応じて、徐々に勤務時間を増やすことができます。

 

メリットは、子どもと一緒にいる時間が多くなることです。あるいは、仕事が子育ての気分転換になるかもしれませんね。

 

デメリットは、会社に時短などの制度があるのか、あるいは、検討の余地があるのかによります。もし会社に時短制度がない場合は、別の会社を探すことになります。さらに、就労形態が正社員から非正規社員になるかもしれません。その場合、夫婦の世帯収入が少なくなります。

 

④:一般的に仕事の分量や時間を自分で調整できるため、育児と仕事の両立が可能になります。
メリットは、子どもと一緒に過ごす時間が多いので、子どもの面倒をしっかり見ることができます。
デメリットは、職種によって収入が安定しなかったり、大幅な収入ダウンのおそれがあります。

 

⑤:専業主婦のため、しっかり子育てに専念することができます。
デメリットは、夫の収入のみになるため、節約など家計のやりくりが必要です。

 

その他の働き方として、会社によっては社内保育園の設置、在宅勤務が可能など、いろいろなフレキシブルな働き方の選択もあるでしょう。

 

①から⑤のいずれにせよ、中学校に進学すると、子どもは自分で自己形成をする時期になります。その時期になると、「飯・掃除・洗濯」くらいで、親の直接的な関わりは終わりです。ですから、その後は思いっ切り働くことができます。

 

このように、出産後から中学生になる以前の働き方には、多くの選択肢があります。

 

結婚をする前から、これらをまるで青写真を描くように計画を立てることは不可能といっていいでしょう。

 

ただ、就職して結婚して出産後には、再度、働き方の選択を迫られ、ライフスタイルが変わる可能性があることは覚えておきましょう。

 

<講師紹介>

山本節子氏

山本 節子(やまもと せつこ)
(株)リスタート代表
http://www.restart-woman.com/

(株)リスタートは、女性として母として妻として、変わるあなたを応援する会社です。
慶應義塾大学国文学科卒。ファイナンシャル・プランナー
コーチング上級コース(Certified Proffessional Co-Active Coach)。個人の立場にたった個人相談業務、各講演・セミナー講師、書籍の執筆などの活動を続ける。

【著書】
「女ひとり、お金に困らない生き方」主婦の友社
「変わりたい!女性のための夢実現ノ-ト」テクスト社
「シングル女性、お金の貯め方・使い方」ブティック社
「月15万円の使い方と運用100のコツ」主婦の友社など

【モチベーションを上げる曲】ジャズスタンダード「When You’re Smiling」

 

RanRun Social

RanRunのソーシャルネットワークは、スポーツ女子インタビュー、大会取材やイベント風景、告知などの情報をリアルタイムでお届けします。