子育てと仕事の両立(2)マネープランとライフスタイル

スポーツ女子のみなさん、こんにちは!
秋も深まり、スポーツに!読書に!…最適の季節となりましたね。
「仕事と子育ての両立」2回目は、マネープランにスポットを当ててみたいと思います。
1.何のために働くの?
「あなたは何のために働くのですか?」
突然ですが、少し思い浮かべてみませんか…。
「自分の生活は自分で稼ぐのが当たり前だから」…「みんな働いているから」…「キャリアを積みたい」…「専門分野を磨きたい」…いろいろな答えが返ってきそうです。
以下は、20~59歳のビジネスパーソンに「何のために働いているの?」という質問に対する答えです。
上記の中に、あなたが思い浮かべた答えはありますか?
あてはまる箇所にマルをつけてみましょう。
上記のアンケートを見ると、「生活のため」、「お金を稼ぐため」が上位1~2の順位です。
どうやら、多くの方が「働く」と聞いて真っ先に思いうかぶことは、「お金」のようです。
まさに、お金がないと生活ができません。
それに、イヤなことがあっても、「お金のためだから…」と、少しくらいはがまんして働くこともできるでしょう。働く理由の「お金」は、やはり、キーポイントです。
では、将来、子育てをしながら仕事をする場合の収入と支出は、どうなのでしょうか。
お金の面から「子育てと仕事の収支」を見てみましょう。
2.「子育てと仕事の収支」はいくら?
子育てをしながら仕事をする場合、意外と経費がかかります。
まず、子どもを預ける保育料が必要です。
保育園は、大別して、認可保育園、認可外保育園、認証保育園があります。
いずれも公立と私立があり、保育園によっては所得に応じて保育料が変わる所、所得に関わらず一定の所、市区町村によって助成金のある所など様々です。
このように、どの種類の保育園を選ぶかによって保育料が変わるので、選定に悩むところです。もちろん保育料が安いところは競争率が激しく、待機児童が多いことは、よくメディアでも取り上げられていますね。
その他、給食費が別途必要なところもあります。仕事時間によっては延長保育費が必要でしょう。
ベビーシッターや保育ママに預ける場合もあるかもしれません。交通費、洋服代なども必要です。これらは、専業主婦であれば必要のない経費です。
1ヵ月の収入と支出は、いくらですか?
下記の収入欄(①)はあなたの収入、支出欄(②)には、「子どもを預ける費用」を予想して記入してみましょう。
1か月の収支はいくらになりましたか?
収支が大きくプラスになり、さらに(1)でマルをつけたやりがいが多いほど、元気に仕事をすることができるというものです。
3.10年間のキャッシュフロー表を作成しよう!
「キャッシュフロー表」をご存知ですか。
「キャッシュフロー表」とは、現状の収支を把握し、将来のライフイベントにもとづいて、将来のお金の収支状況や貯蓄残高を具体的に数値化することにより、将来のマネープランとライフスタイルを予測することができる表です。
Ran子さんの10年間のキャッシュフロー表を見てみましょう。
※表をクリックするとPDFで観覧できます。
Ran子さんのキャッシュフロー表には、22歳就職、28歳結婚、29歳第1子誕生、30歳仕事復帰、31歳第2子誕生…と、将来のライフイベントを予測し、それらのイベントにかかるお金を、各種データをもとに数値化して記載しています。
キャッシュフロー表を見る時1番大切な箇所は、貯蓄残高です。
将来の貯蓄残高がマイナスなら、マネープランの見直しが必要です。
これから働くスポーツ女子へ知っていただきたいことは、1ヵ月5000円でも1万円でも2万円でもいいので、貯蓄するクセをつけることです。これを「蓄財力」といいます。「財産を蓄える力」ですね。
まずは、目標100万円!
この蓄財力は、人によってさまざまです。年収1000万円以上の女性が、10年経っても貯蓄ゼロという話は、実際に良く見聞きします。実家暮らしの方は、家賃分が節約できるので、優位に貯蓄することができますね。
そして、将来「この人と結婚しようかな…」と、結婚式を決めるくらいの具体的な状況になったら、タイミングを見て、その方の貯蓄を聞いてみてはいかがでしょうか。大切なこととわかっていても、なかなか言い出しにくいのがお金です。しかし、聞くことにより、その方の生き方もわかります。
美味しいレストランで食事をしたり、素敵な場所に行くことも楽しいことですが、多額のローンだらけの方であれば、結婚対象としては論外です。
秋の夜長…「キャッシュフロー表(例)」を見ながら、あなた自身のキャッシュフロー表を作成してはいかがでしょうか。
意外とその通りの人生になることがあります。
<講師紹介>
山本 節子(やまもと せつこ)
(株)リスタート代表
http://www.restart-woman.com/
(株)リスタートは、女性として母として妻として、変わるあなたを応援する会社です。
慶應義塾大学国文学科卒。ファイナンシャル・プランナー
コーチング上級コース(Certified Proffessional Co-Active Coach)。個人の立場にたった個人相談業務、各講演・セミナー講師、書籍の執筆などの活動を続ける。
【著書】
「女ひとり、お金に困らない生き方」主婦の友社
「変わりたい!女性のための夢実現ノ-ト」テクスト社
「シングル女性、お金の貯め方・使い方」ブティック社
「月15万円の使い方と運用100のコツ」主婦の友社など
【モチベーションを上げる曲】ジャズスタンダード「When You’re Smiling」