• 木. 4月 25th, 2024

専門家に聞きました「赤羽セミナー」①ーFPが教えてくれた「賢い貯金の方法」

飯村久美先生

キャリアデザインやライフデザインを考える時、マネープランについても考えていますか?「お金」は生きていくために必要なアイテムです。
自分が描く将来の生活を手にするために、お金は「どれくらい」必要なのかを知っておくことが大切です。
暮らしや身の回りの悩みごとを地元の専門家に相談して解決することを目的とした「赤羽セミナー」(主催:赤羽セミナー実行委員会)が2022年9月10日、赤羽会館(東京都北区)で開催されました。
RanRun編集部では、学生を対象に実施したアンケートから、「お金に関する不安ごと」をピックアップ、専門家の話を伺いに、赤羽セミナーに参加してきました。
今回のセミナーは、子育て世代を対象にした教育資金がテーマの中心でしたが、学生のうちから知っておくとよい情報も多くありました。
専門家からのアドバイスとともに、ご紹介します。

専門家が教える賢い貯金の方法
学生のアンケートに多かったのが、「貯金が苦手」ということ。
赤羽セミナーに登壇されたFP事務所アイプランニング代表の飯村久美先生に、賢い貯金の方法を教えていただきました。

【先取り貯金】
名前の通り、給料が入った時点で予め決めておいた金額を貯金に回す方法です。
飯村先生から、「先取り貯金専用の銀行口座を作るとよいですよ」とアドバイスをいただきました。
生活費で使う口座とは別に、『貯める口座』を作ります。
お給料が入ったら、そのうちの10%は貯める口座に移します。
貯める口座からは、なるべく引き出しをしないようにすると、貯金はどんどん増えていきます。
たまに通帳でその様子を確認すると、貯金のモチベーションもあがりますね。

また、お給料が入ったら、一度、全部現金で引き出し、食費、光熱費、交通費など費目ごとに予算を決めて仕分けておくと、使いすぎ対策にもなります。
「好きなだけ使って、余った分を貯金に回そうという考えでは貯金は増えません」と飯村先生。
クレジットカードや電子決済などの普及により、現金を手にすることが減ったため、『お金の重み』を忘れがちです。
実際、アルバイトのお給料を全部現金で引き出してみると、『お金の重み』を感じることができました。
貯金が苦手な方は、一度、『お金の重み』を感じることをお勧めします。

新社会人の理想的な支出割合
飯村先生から新社会人の理想的な支出割合を教えていただきました。
生活費の予算を立てる際の参考にするとよいですね。

ライフイベント夢シート
自分の描くライフデザインを実現するコツとして、具体的な目標を立て、いつまでにいくら必要なのかを明確にすることと飯村先生は話します。
イメージを可視化する方法として、「ライフイベント夢シート」をご紹介いただきました。
ぜひ参考にしてみてください。

<講師プロフィール>
飯村 久美(いいむら くみ)
FP事務所アイプランニング代表
金融機関勤務を経て、2006年FPとして独立。
これまでの家計診断は1000世帯。
「日本の家計を元気に」をモットーに活動中。
NHK「あさいち」日本テレビ「ヒルナンデス!」などメディア出演多数。

著書
「お金の先生!できるだけ簡単にお金が増える方法を教えてください。」(アスコム)
「子どもを持ったら知っておきたいお金の話」(中経出版)他

取材 RanRun学生スタッフ MIKA(昭和女子大学3年)