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RanRunマナー講座 知って得する就活のコツ

言葉遣いで丁寧さをアピール「クッション言葉+依頼形」

キャリアアップ 2017/02/27

三寒四温…寒い日もあるけれど、少しずつ春が近づいていることが実感できるこの頃、私はテンションが上がってきます。皆さんはどうですか?

 

●報・連・相が大事!

「報・連・相」とは、「報告・連絡・相談」のことですね。

会社というチームで仕事をする組織では、とても大切なことだとされています。

言葉の意味は…

報告とは、仕事の実行後、上司や先輩などその仕事の指示者に進捗状況や結果などを知らせる事。

連絡とは、遅刻や仕事上でのミスなど、自分自身や仕事内容、職場環境について、必要な情報をその関係者全てに知らせる事。

相談とは、個人的に判断に迷ったり解決できない際に、上司や先輩、同僚など関係者に意見を求める事。
それと同時に、自分なりにどう考えているのか、またそれに対する解決法、新たなアイデアの提案など自分の考えを述べる事も重要…という事です。

 

相談の大切さ

この「報・連・相」の中でも、最近私が注目しているのは「相」です。
特に、上記の下線の部分「自分なりの考え、解決法、提案を述べること」という部分です。

当初の予定通りに進まないことがわかった時、「〇〇ができないんですけど…」「△△には行けそうにないんですけど…」と言うだけでなく、では自分はどうしたいのかを伝え、そうできるか相談することが大切だと感じています。

聞いたところによると、最近の若い人は、この「相談」がとても苦手だとか。例えば、アルバイト先で…他に大事な予定が入ってどうしても休みたい時、理由を説明した上で、「〇〇していただけませんか?」と自分の要望や代替案を伝え、相談することができない。
言い出せないで、本当は嫌なんだけど、仕方なくそのままバイトを続ける、または、相談しないで、突然バイト先に行かなくなってしまう、このどちらかが多いというのです。
どうでしょうか?

確かに、社会人になって〇十年になる私でも、この「相談」は難しいと感じています。

相談をするには、「できない」「困った」と思っているだけでなく、この状況を解決するために、自分はどうしたいのか、会社には何をしてほしいのかを考え、明確にしないといけないからです。

しかし、このように相談をしないと、他人は何も動いてくれません。
こちらから「〇〇してほしい」と伝えて、状況が許せば、皆さんの要望は聞き入れてもらえるでしょう。

無理であれば、皆さんは次の提案なり行動を考えないといけません。

簡単ではありませんが、自分の意見(要望)を明確にして、交渉していく能力は、社会人としてとても大切だと思います。

 

2月のテーマは、「クッション言葉+依頼形で丁寧さをアピール」

さて、マナー講座1~3月は「意識して実践すると、好感度がぐっとアップする言葉遣いのポイント」をお話ししています。
2月のテーマは「クッション言葉+依頼形で丁寧さをアピール」です。

「クッション言葉」とは、相手に何かをお願いをしたり、お断りをしたりする時に、言葉の始めに添える言葉です。

例えば
「恐れ入りますが」
「申し訳ございませんが」
「失礼ですが」
「あいにくですが」
「差し支えなければ」
「お手数をおかけしますが」
「もしよろしければ」
等です。

「依頼形」とは、「~していただけますか?」と語尾を柔らかい言葉にして相手に依頼する話し方です。

「~していただけますでしょうか?」
「~していただいてもよろしでしょうか?」
等の言い方をする場合もあります。

「相談」で自分の要望を伝える際にも、「クッション言葉」と「依頼形」をセットにして使っていくと効果的だと思います。

 

では、普通に話した時と、「クッション言葉+依頼形」を使って話した時では、どのように印象が違うでしょうか?

まず、動画をご覧下さい

 

 

いかがでしたか?

「クッション言葉+依頼形」で話した方が、柔らかく伝わり、丁寧で礼儀正しい印象を与えられると思います。
また相手からも受け入れられやすいと言われています。

  • 面接会場はどこですか?
    恐れ入りますが、面接会場を教えていただけますか?
  • 会社案内の資料を送ってもらいたいんですけど…
    お手数ですが、会社案内の資料を送っていただけますか?
  • 名前聞いてもいいですか?
    失礼ですが、お名前を教えていただけますか?
  • すいません、会社説明会の参加日を変更したいんですけど…
    申し訳ございませんが、会社説明会の参加日を変更していただけますか?

なお、「すいません」は適切なクッション言葉ではありません。
ビジネスの場面では「すいません」ではなく、「申し訳ございません」等の言葉を使っていきましょう。

 

●直接話す時はもちろん、電話やe-mailでも大活躍!

この「クッション言葉+依頼形」の言い方は、直接話す時はもちろんですが、電話や、e-mail等文章を書く時も、同じように活用できます。

私も意識して使っています。他人と上手くコミュニケーションを取るための必須アイテムです。

 

●気持ちを込めて言うことも、とても大事!

さらに、感じの良さをアピールするために使うのですから、気持ちを込めて、丁寧に言うことも大切ですね。

 

さて3月のマナー講座のテーマは、「ハイ+ひと言の感じ良さ」です。
人から何か言われた時、「ハイ」という返事が必要なことはもちろんですが、それにもうひと言プラスすることにより、ぐっと印象が良くなります。

就活中も、社会人になってからも、知っていると役立つコミュニケーションのコツです。

 

<講師紹介>

原 律子

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フリーアナウンサー/日本女子大学文学部国文学科卒

学生時代は、山登りに熱中したスポーツ女子

テレビ、ラジオの局アナ、シンガポール日本語放送局DJを経て、

現在、企業研修講師、イベントMCなど

♪モチベーションを上げる曲は、ルイ・アームストロング/ What a wonderful world

 

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