スポーツ女子のデュアルキャリアを考えよう!

皆さんはデュアルキャリアという言葉を知っていますか?スポーツ女子の皆さんに、とっても深い関わりのある言葉です。デュアルキャリアを意識してこれからの学生生活を過ごすことが、夢の実現への近道といっても過言ではないかもしれません。デュアルキャリアは、皆さんが社会で活躍するためのキーワードです。
「ATHLETE CAREER TALKS JAPAN(ACT) 2017」(平成28年度スポーツ庁委託事業「スポーツキャリアサポート推進事業」 企画・運営 独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC))が2017年2月2日、霞が関のイイノホールで開催されました。
オープニングセッションとして「スポーツキャリアサポートコンソーシアム創設式」が行われ、鈴木大地スポーツ庁長官と安西祐一郎全国大学体育連合会長による署名式がありました。
体育会やスポーツ系サークルで活動している人は、「自分に関係あるかも」と感じてくれましたか?スポーツ立国を目指す国の政策として、学生アスリートのキャリアサポートに取り組むための関連団体の連携組織が誕生しました。
ACT2017におけるアスリートの定義づけは、「ハイパフォーマンススポーツにおいて自己実現を目指すもの」と説明がありました。ハイパフォーマンスとは、競技者として頂上を目指すということです。言い替えれば、世界で戦うトップアスリートの育成ということになりますが、競技としてスポーツに取り組む皆さんも、勝って頂上を目指している1人ではありませんか?
デュアルキャリアの必要性
アスリートの育成には「アスリートとしてのキャリア形成」と「人としてのキャリア形成」の2つを同時に行うことが必要だという方針が打ち出されました。それは、アスリートが競技だけでなく社会で活躍することを期待しているからです。
次世代アスリートの育成や指導することもそうですし、スポーツで培った力を他の分野で発揮することも含まれます。つまり企業や自治体などで活躍することもそうです。専門家として新たな資格を取得し活躍する、新たな事業を起こすこともあるでしょう。
タレント活動や講演活動などで活躍されている元トップアスリートもたくさんいらっしゃいますね。競技だけでなく、コミュニケーションスキルが磨かれているからこそできることです。
「競技を引退したらなにもできることがなかった」そんなことにならないように、アスリートのうちから、人としてのキャリアも磨きましょうというのが、デュアルキャリアです。
大学におけるデュアルキャリア
RanRunが応援するスポーツ女子の定義は、「学業とスポーツを両立して頑張る女子」です。
つまり、皆さんは既にデュアルキャリアを実践している人達ということになります。
授業と練習の毎日が、時には「辛いな」と感じる時もあるかもしれません。レポートの提出や試験勉強、ゼミでの発表の準備、実験や実習、学業は大学生の本分なので疎かにすることはできません。競技も日々のトレーニング、部の一員としての役割、個人のスキルアップにチームのスキルアップと課題は盛り沢山でしょう。生活費のためにアルバイトをしている人も少なくないと思います。そこでもまた、色々なスキルが磨かれていることでしょう。
ACT2017で開催された対談企画「変わりゆく高校・大学のデュアルキャリア環境」が開催され、モデレーターに国士館大学の秋葉茂季氏、パネリストとして大阪体育大学DASHプロジェクトの浦久保和哉氏と横浜国立大学教授の木村昌彦氏(全日本柔道連盟)が登壇し、学生アスリートのデュアルキャリア形成をテーマに、大学や競技連盟の取組みなどを紹介されていました。
全柔連では世界を目指す学生のフォローとして強化合宿中にも学習面での取組みをしているそうで、木村氏は具体的な例として、ジュニア期の合宿では振り返りレポートを書く際に文章の30%は漢字を入れるなどの課題を出していることなどを挙げ、「考える力」を養うことの重要性について指摘をされていました。
社会で活躍する女性リーダーに!
今、あなたが一番大変に感じていることはなんですか?課題解決のために、どんなことをしていますか?それこそが、就職活動で自信を持ってアピールすべきポイントになります。
競技でなかなか成果が出せないので、自分の弱点をみつけるために何をして、解決の方法をみつけることができた。
チームの意識がバラバラだったので、ひとつにするためにこんなことをやったら、戦績につながった。
チームが所属する組織に出向し、他大学の人と一緒に組織運営に携わり、練習の時間は減ってしまったが、コミュニケーションスキルや企画運営などのスキルを磨くことができた。
などなど、大変な思いをした分だけ、人としてのスキルも磨いているのです。
就活では自信を持って、自己アピールしてくださいね。
そして社会人としてさらにスキルアップすることで、いつの間にか社会で活躍する女性リーダーへと成長しているのではないでしょうか。
RanRun yukiyanagi