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企業がアスリートの採用に期待することとは?

スポーツ女子の皆さんの多くは競技生活を学生時代で引退し、サポーターに転じたりスポーツは趣味の範囲に縮小したりするのかもしれません。しかし、世界を目指すトップアスリートとして卒業後も競技中心の生活を希望する人、仕事に従事しながら週末はクラブチームなどで競技を継続する人もいますね。

 

日本を代表するトップアスリートでも競技を続けるためには、安定した生活と練習環境の整備が必要です。学生アスリートが卒業後に世界で戦う道を目指すなら、競技レベルを磨くことだけでなく、生活の基盤や練習環境のことも考えなければなりません。

 

東京都アスリート・キャリアサポート事業「企業向けセミナー」が2017年3月1日、東京国際フォーラムで開催されました。2020年の東京五輪、パラ五輪に向け、トップアスリートの生活基盤をサポートするために、企業側にもアスリート雇用について知って考えてもらいたいという趣旨があります。アスリートを雇用することの意義だけでなく、企業にとってのメリットも含め伝えることで、より多くの企業が関心を持つようになれば、社会の成長につながっていきそうですね。

 

 

JOC(日本オリンピック委員会)が実施しているアスナビを活用して企業に就職したトップアスリートとその採用企業の担当者が登壇し、それぞれの立場から就業状況や企業メリットの実例等について話をしました。

 

社会人アスリートを目指すスポーツ女子には、知っておいて欲しい内容です。

また就活生には、同じ企業の一員として代表選手を支える環境づくりという視点を持つこともできますね。

 

 

 

<アスリートを雇用する>

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「優秀なアスリートは、自分から取り組んで結果を出している人です。優秀な指導者になる可能性があります」

レスリングの田中幸太郎選手が所属する阪神酒販株式会社ストラテジックディストリビューション事業本部長の言葉です。

 

阪神酒販ではアスリート雇用の目的として、「物事に真剣に取り組んだ経験」「誠実さ」「チームでの上下関係・競争・協調の経験」など、アスリートの企業人としてのポテンシャルの高さに着目したと話していました。

 

これは、学生時代にスポーツに真剣に取り組んでいるスポーツ女子にも共通した力だと思いませんか?

 

また、世界という舞台で勝つために頑張るアスリートの姿に触れることで、同じ職場で働く社員のモチベーションも上がるといいます。試合の応援だけでなく、アスリートが日頃の練習に向き合う姿を身近に感じることができるのですから、大いに触発されることは想像できますね。

 

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「アスリートの頑張る姿を見て考え自己反省し、社員も成長する」と、アスリート雇用への期待を語るのは、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社経営企画部次長です。

現在9名のアスリートが在籍し、4月にはさらに9名が採用される予定だそうです。

リオパラ五輪に出場した競泳の小野智華子選手は、2016年4月に同社に入社しました。

ヘルスキーパーの業務をメインに、データ入力やメールチェックなどの業務に就き、勤務をされています。障害者スポーツ支援に本格的に取り組む同社にとって、小野選手の活躍は企業の取組みを社外に知ってもらう機会にもなっています。

 

田中選手も小野選手も、安心して練習に集中できる環境を提供してくれる企業への感謝について話をしていました。

 

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「企業に所属するアスリートとして」をテーマに対談をしたのは、元マラソン選手でスポーツコメンテーターの千葉真子氏とリオ五輪柔道銅メダリストの中村美里選手です。

 

スポーツで世の中を元気に明るくしたいという想いを語る千葉真子氏は、過去の経験から「ひとつのことに頑張っていることで自信がついた」といい、「命を輝かす人間」をテーマに講演活動をされています。

 

中村選手は小中学校で講演をする機会が増え、柔道を通して学んだ「あきらめない心」について話をしているそうです。

 

トップアスリートのお二人は、スポーツから学んだことを講演活動という形で社会に貢献されていますが、スポーツ女子の皆さんはどのような形で社会に貢献しますか?

 

そんな中村選手ですが、指導者とは違う視点から柔道に関わっていきたいと今春から大学院に進学し勉強をされるそうです。