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MFF②

VRで認知症を体験!? 医療系学生のための多様な講座

キャリアアップ 2017/08/30

8月19・20日にMFFが開催した「SummerFes2017」の初日の様子を紹介する後編は、午後に開催された講座から「医療系学生のためのアロマ講座」「VRによる認知症の症状の一人称体験」と展示スペースの様子をご紹介します。

 

座学に実習と忙しい医療系学生のためにとMFFが企画したのが「医療系学生のためのアロマ講座」。

アロマテラピーインストラクターの吉岡恵理先生が、アロマの基礎知識、選び方、リラックスの仕方などを講義してくれました。

 

実際にアロマを含ませたムエット(試香紙)が数種類配布され、その違いや自分の好きな香りを知る機会になったようです。

「こんなにたくさんの香りを体験しました。レモンが好きです。ローズマリーは集中力を高めるのに試験前とか、朝から使うのによいと聞きました」と教えてくれたのは、医学部1年生と看護学部1年生のお2人。色々な香りを楽しむことができ、嬉しそうでした。

 

 

VRの機材を持って嬉しそうにしているのは、副代表の武藤康輔さん(防衛医科大学校医学部3年)。

VRと医療をコラボした企画「VRによる認知症の症状の一人称体験」の会場は、全員が機材を装着しちょっと異様な空間になっていました。

 

講師は、高齢者向け住宅「銀木製」を経営する株式会社シルバーウッド代表取締役の下河原先生。

「認知症の人が見ている世界、体験している生活」をVRで体験するという企画です。

疑似体験することで、認知症の人の気持ちがわかるのではないかと開発されたVRプログラム。ちょっと衝撃でした。

認知症の症状は単なる物忘れだけではないことを知りました。3つの症状を体験したのですが、ひとつひとつ体験する度に学生達はざわつきます。

認知症の方と関わる医療従事者、介護従事者だけではなく、社会に関わる多くの人が持っておきたい知識だと感じました。

 

ロビーで、ゆるキャラに遭遇!

カメラを向けるとポージングしてくれた株式会社ドクターズプラザの「えむぞぅくん」。

ドクターズプラザは、医療・健康・介護・福祉・環境に関する情報発信をされています。

 

「試してみませんか?」 えむぞぅくんの横から声をかけられました。

声をかけてくれたのは、お茶の伊藤園の営業さん。

これ、なんだと思いますか?

粉の正体は緑茶などに含まれる「カテキン」。
ほんの少し舐めただけでも、その渋さを体験できました。

カテキンの効能には、「抗酸化作用」「体脂肪低下作用」「血中コレステロール低下作用」「抗菌作用」などがあるそうです。

 

 

 

別フロアに移動し、展示スペースを覗いてみました。

ハワイで看護研修プログラムを提供しているGLNEC。

アメリカの医療現場での体験を通し自分に自信を持ち、日本に帰ってから活き活きと活躍して欲しいという想いから企画されたプログラムだそうです。

スポーツのビッグイベントを控えた東京では、外国人患者への対応が増えることが予想できるので、看護師には医療英語の研修に参加して欲しいと話していました。

 

 

フットサルリボン活動を行っている一般社団法人RingSmile。

フットサルを通して、がんの啓発活動や小児がんで長期入院している子供達の支援をしています。

日本フットサルリーグに所属するデウソン神戸の鈴村選手と湘南ベルマーレの久光選手の2人は、現役中にがんを患いましたが、治療に取り組み、ピッチに戻ってきました。

サッカーやフットサルに関わる仲間やファンの応援があったから頑張ることができたという2人の想いから、小児がん患者支援を中心に、病棟慰問・募金活動・Fリーグ試合観戦招待などの活動が始まりました。

 

神奈川県内の病院で定期的にフットサル教室を開催したり、湘南ベルマーレの小田原アリーナでイベントを開催しているそうです。

 

スポーツ女子の皆さん、フットサルリボン活動にボランティアでお手伝いしてみませんか?

 

HALUは、NPO法人Ubdobeが運営する医療福祉系のセレクトショップです。

全国の福祉作業所で作られた食品や雑貨、文房具、食器などを扱っています。

子供から高齢者まで使いやすいこだわりのプロダクトを厳選し、デザインの提案などもしているそうです。

 

鍼灸の施術体験を行っていたのは、日本医学柔整鍼灸専門学校の先生達。

2日目には、スポーツ鍼灸や美容鍼灸の施術が受けられるブース出展も行うと話していました。

生徒の中には現役のサッカー選手をサポートしているスポーツトレーナーもいるそうで、トレーナーの幅を広げる為に勉強されているのだとか。

鍼治療の様子を見せていただきました。

森尚子先生は、鍼灸師は女性にお勧めの職業だと言います。

「疲れた時は自分でやっちゃうのよ」と自身の顔に鍼を刺して、リフトアップ効果を見せてくれました。

 

 

MFFのSummerFesは、幅広い医療分野の人たちとの交流の場になっていました。高齢化社会の医療を担うことになる学生にとって、イメージトレーニングになる講座もあり、患者に寄り添う医療の在り方を学ぶ講座もあり、学生達の企画力の高さを感じました。

 

2日間のイベントを終えたMFF幹部3人の感想コメントをいただきました。

 

Medical Future Fes 代表
東京医科歯科大学 医学部 医学科4年
黒木 平さん

「Summer  Fes 2017は、Medical Future Fesという名称で団体を立ち上げ、代表として2年弱活動してきた集大成でした。メンバーやスタッフ・数多くの関係者の方々に支えられ、楽しいFesになりました。皆様からいただいた「ご縁」に感謝しております。

私は、Medical Future Fesの代表を退きますが、これからもMedical Future Fesに恩返しをしていきたいですし、2年弱で得た経験を基に、さらにパワーアップしていきたいと考えております。皆様のご支援・ご指導をよろしくお願いいたします」

 

Medical Future Fes 副代表
防衛医科大学校 医学部 医学科3年
武藤康輔 さん

「今年のSummer Fes のタイトルは「胸の奥から熱く」でした。
講演を聞いたり、参加者との交流を通して、「自分も何かしてみたい!」と一人一人が思えるようなイベントを目指して準備してきました。

参加者の皆様がSummer Fesを通して、何かを感じて頂けたら嬉しいかぎりです。
Summer Fesは多くの人に支えられて無事に終了することが出来ました。
参加者、講師の皆様、そしてMFFのメンバー。
Summer Fesに携わっていただいた全ての方に感謝の意を申し上げます。

Medical Future Fesは9月から新体制で活動を再開します。
新たなプロジェクトも立ち上げる予定なので、ご期待下さい。
今後ともMedical Future Fesをよろしくお願い致します」

 

Medical Future Fes 会計
明治薬科大学 薬学部 生命創薬科学科3年
笹木愛さん

「団体で一番大きなイベントが終わりを告げることができ、今は安堵しています。

将来は多くの医療系学生が、病院や会社に勤めることになり、その環境に良い意味でも、悪い意味でも染まることになってしまいます。

その前の短い学生時代に、このような学生イベントで講演や学生と触れ合うことは、将来の糧になるのではないかと考えます。

私は将来、医療従事者になる予定ではありませんが、ここでの学びや学生との出会いは人生の大事な一つになっています。

私はこの団体が、より良い医療情報や勉強、人間関係を繋げるプラットフォームとして、これからも5年、10年と進化し続けながら続いていくことを願っています」

 

 

スポーツ女子×医療系学生団体 企画していきたいですね。

 

RanRun yukiyanagi

 

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