社会力を磨く ボランティアのススメ

ボランティアなんて忙しいから私には無理!
タイトルを見て、そう感じた人もいるかもしれません。
学生のうちに一度はボランティア活動に参加してみることをおススメします。
視野が広がる、コミュニケーションスキルが磨かれる、気配りができるようになる、など社会性を身に着ける良い機会だからです。
皆さんはボランティアというとどのようなイメージを持っていますか?
誰かのために、無償または有償でも少ない金額で、労働力を提供することというイメージでしょうか。確かに活動そのものは、ほぼそれに違いありません。
しかし、ボランティア活動をすることで、自分にも大きなメリットが生れるのも確かです。
誰かに喜んでもらえるという「やりがい」や、人との「つながり」ができるというのもありますが、「自己の成長」が一番のメリットだとRanRunでは考えています。
RanRunキャリアアップで、スポーツボランティアについて紹介をしていますが、リオ五輪のボランティア報告の中で、ベテランボランティアの西川氏が「ボランティアの魅力は楽しさと自己実現」と表現しています。
西川氏の話を聞いて、自分の経験とそれまで培ってきた力が世界でどこまで通用するのか試す場でもあり、普段の仕事とは異なる業務の中でさらに自分のスキルを磨く機会にもなっているのだと感じました。
以前、医療施設でボランティアの窓口を担当していたことがあります。
当時、ボランティアの受け入れは社会人のみで、定期的に参加できる健康な人という条件がありました。患者さんと直接接するボランティアは、学生には難しいという判断があったようです。
私が窓口を担当するようになったある日、男子大学生からボランティアをやらせて欲しいという問合せがありました。アルバイトに勤しみ過ぎて、単位が足りなくなりそうなので、ボランティア活動で単位を取りたいという理由でした。
患者さんのお世話をするのではなく、敷地内の庭の雑草取りならという条件でボランティアをしてもらうことになりました。
彼は授業の無い日にやってきて、雑草取りをしては帰っていきます。
しばらくして、病棟の看護師長さんから患者さんが喜んでいるという話を聞きました。
庭に散歩に出た患者さんが通る度に、草取りをしていた彼が「こんにちは」と笑顔で挨拶をしていたそうです。
彼にとっては何気ない挨拶だったかもしれませんが、入院中の患者さんにはそれがとても嬉しいできごとだったそうです。
「挨拶ができる若者」ということで、彼の評価は高くなりました。
また、窓越しに彼の様子を見ていた患者さん達は、「若い人が一生懸命作業をしている姿はいいね。元気をもらった気がする」と話していたと言います。
初めは自分のためにやっていたことが喜んでくれる人がいることを知り、彼のモチベーションは上がり、作業効率も上がっていきました。
ボランティア活動は単に労働力を提供するのではなく、色々な学びの場だと考えてみてください。
相手が必要としていることは何なのかを考え、自然とサポートができるようになるには、常に気配り、目配りが必要です。
ボランティア活動で、スポーツで磨いたスキルが誰かの役に立つ、社会で役に立つことを実感できると思います。
ボランティアにも様々な活動があります。
スポーツボランティアのような大会運営の手伝いであれば、部活での知識が活かせるかもしれません。
また、運営側の視点に立つことで「おもてなしの心」を学ぶこともできます。
福祉施設でのボランティアであれば、児童と関わる、高齢者と関わる、入所者と関わるなどの経験で、その人たちが抱えている課題に気づき、それが社会の抱える課題について考える機会になるかもしれません。
自分の社会力、人間力を確認し、磨きをかける良いチャンスです。
無理なく自分にできそうなことから、参加してみてはいかがでしょう。
RanRunでは、学生にボランティア活動の場を提供してくれる企業や団体の情報を発信していきます。
タイミングが合うものがあれば、ぜひ、参加してください。
そして、その活動を通して学んだこと、それを今後どう活かしていくかを話せるようになったら、就職面接で活かすこともできますね。
ボランティア情報は、WebマガジンRanRunのプチコミに掲載しますので、チェックを忘れずに!

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