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第11回女性スポーツ勉強会

スポーツとハラスメント、指導者の資質を考える

キャリアアップ 2018/04/20

こんにちは学生スタッフの大杉です。

モン・スポ(NPO法人バレーボール・モントリオール会)が2018416日に東京ウィメンズプラザで開催した「第11回女性スポーツ勉強会〜ハラスメントを考える〜」に参加してきました。

勉強会では元オリンピック選手や監督がスポーツとハラスメントについて講演をされました。

 

ソフトボールの宇津木妙子監督は、スポーツにおけるハラスメントの危険性として、暴力だけではなく言葉で選手を傷つけることがあると言っていました。

コーチが何気なく言った言葉が、選手を傷つけてしまうことがあります。

コーチが選手に対して不適切な叱責をしないためには、日頃から選手との信頼関係を築いておくことも大切だと話していました。

 

元柔道日本代表の北田典子さんは、全日本柔道連盟の暴力根絶プロジェクトの中でセクハラ部会長として指名を受け、女子選手対象にアンケートを行ない、暴力やセクハラに関するガイドブックを作成するなどしているそうです。

 

私は小さい頃からダンスをやっていますが、多少先生が叩いたりきつい言葉を言ったりするのは、自分達のことを考えてのことだという感覚でいました。

しかし、信頼関係がない状態や、度を過ぎた指導は、選手を傷つけたり追い込んでしまったりすることになりかねないということを知り、改めて他者に技術を指導するということは難しいことなのだと思いました。

 指導のための「厳しい言葉」は、選手の人格を否定するようなことを言ったり、失敗を責めたりすることではないことを意識し、充分注意していないとなりません。

つい熱が入りすぎて手を出しそうになったり、感情的になったりすることもあるかもしれませんが、そうなる前に「何故自分がそういう感情になってしまうのか」、「何故自分の気持ちと選手の気持ちにズレが生じてしまうのか」ということを冷静に考えなければいけないと思いました。

また、そのようなことができることが、指導をする人の大切な資質ではないかと考えました。

 

 

後半のシンポジウムでは、よりテーマについて掘り下げるなかで、日本と海外におけるコーチと選手のスタンスの違いについての話がありました。

 

海外ではコーチと選手が横並びの関係で、コーチと選手が同じ立場で話し合いをすることで良いものを作り上げていくスタンスであるそうです。

日本ではコーチと選手は上下関係にあるため、スポーツの現場ではハラスメントも甘く見られがちなのではないか。またコーチの睡眠時間が短いこともストレスになっているのではないかなどの話がありました。

 コーチを選手の上に置くのではなく、選手をアシストしていく存在でいることがポイントのようです。

 

宇津木監督は、「どんなに監督が教えたとしても、プレーする時は選手は1人。自らが考えて勝てる選手を育てることをしている」と話されていました。

 

コーチが常に選手の心身の健康に気を遣い、選手に無理させ過ぎないようにしなければいけないことはもちろんですが、結局のところ選手自身のことは本人が1番わかっていると思います。

選手自身が自分のことをよく理解して、どこまでなら身体がついていけるのか、今自分の心がどのような状態にあるのかを客観的に見られるようになり、その上で無理があればコーチに相談して一緒に練習メニューややり方を見直し、選手にもコーチにも無理のない最高の結果を出せるようなやり方を一緒に作り出していく。

そんな関係でいることが理想的なのではないかと思いました。

 選手自身が先ずは自己管理能力を身に付けること、コーチから万が一間違った指導を受けた時には疑問を持つことができることが大切だと思います。

そしてコーチ自身も選手の話に耳を傾けること、あくまで選手のサポート役であることを考えておかなければいけないと思います。

最近では、児童に教える際に体に触って指導することができないので、自分の動きを真似させることに重点を置いている。骨などを使って自分が体で体験したことを言語化して伝え、理解させているという話を聞きました。

これもとても難しいことだと思います。

 

児童に触れることなく技術を教えるというのは、児童自身に他者の動きを目で見ただけで真似できるようにさせなければいけません。

児童にもそれができるような技量が必要ではないかと思いす。

 

私自身、ダンスの先生には何回も手や足の位置を先生に直接動かしてもらって徐々に正しいやり方を覚えてきました。

それができないとなると少し戸惑いがあります。

しかし反対に言うと、自分はあまりにも考えなさ過ぎていたのではないかとも感じました。

間違ったやり方をしていたら直ぐに先生が正してくれるので、自分で気づくことはなく、先生に指摘されて初めて間違いに気付くという状態でした。

 

今回のシンポジウムで、骨の模型などを用いて指導をするのが効果的ではないかという話があり、コーチが今まで以上に骨や筋肉の使い方を勉強して動きの原理を知らないと、指導はできないと思いました。

 

いわゆる熱血や根性をメインにしたやり方では、指導できないようになってきたと感じています。

また教わる側も、動きの原理を理解していないと目で見て理解するのは中々難しいと思います。その動きの原理をどうやって児童にわかりやすく説明するかは、大きな課題だと思います。

教える側も教わる側も、協力して良いパフォーマンスを作り上げていくという意識を持つことが大切だと思いました。

 

昭和女子大学 大杉瑠理

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