海底から採取する地球に優しいダイヤモンド

海底ダイヤモンド(オーシャン・フロア・ダイヤモンド、オーシャンダイヤモンド)は、鉱山で発掘する一般的なダイヤモンドが雨風で地層ごと川に流され、長い年月をかけて海底に辿り着いたもの。天然ダイヤと物(成分や結晶構造)も輝きも同じだ。
海底で採取するため、採掘による環境破壊の少ない点が特徴で、地球に優しい「第三※のダイヤモンド」として、注目を集めている。
※天然、合成に続くダイヤ
土屋鞄製造所と同じハリズリーグループの(株)キュー(東京都中央区)が、日本企業として初めて、そのオーシャンダイヤモンドを採取・加工・販売する英国のオーシャン・ダイヤモンド社と取引を開始する。
オーシャン・ダイヤモンド社は、南アフリカの海で海底ダイヤを採取しており、原産国や採取した海岸地域のトレーサビリティー(生産履歴の追跡)を確保。
加えて、現地では成人の専門ダイバーを雇い、海が穏やかな日に船を出すなど、労働環境にも配慮している。
採掘による環境破壊や労働者搾取といった問題をクリアにした、“曇りのない輝き”が特徴だ。
(株)キューは、海底ダイヤモンドを使ったオリジナルデザインの婚約指輪など11型を揃え、2022年9月26日(月)から、運営する宝飾店「ブリリアンス・プラス」の東京・銀座店で先行販売を開始。
11月15日(火)からは、横浜・名古屋・金沢・大阪店へと取り扱い店を全店(5店)へと広げる。
婚約指輪に使う海底ダイヤモンドには全て、トレーサビリティーを明記したオーシャン・ダイヤモンド社の証明書が付くほか、天然ダイヤと同じく米国宝石学会(GIA)の鑑定書も付く。
オーシャン・フロア・ダイヤモンドの婚約指輪と結婚指輪
新発売のリングは、婚約指輪5型と結婚指輪6型の計11型で、「BLOU(ブロウ)」のシリーズ名で展開。
BLOUは、南アフリカの公用語の一つ、アフリカーンス語で青を意味し、海をルーツとしたダイヤモンドを表現している。
エンゲージリングは0.3カラットの海底ダイヤモンドを使用。
税込価格は47万2000円〜53万1000円。
マリッジリングは2.5mm幅の指輪に0.03カラット、1.8mm幅の指輪に0.01カラットの海底ダイヤモンドを使用。
税込価格は11万1800円〜19万7700円。
いずれのリングも、地金にはリサイクルされた金(K18イエローゴールド)を使用。
精製可能という金の特性を生かす。
環境に優しいという海底ダイヤの特性をリング全体でも表現し、「時代を超えて循環するジュエリー」を提供する。
サイズ展開は、エンゲージが4〜16号、マリッジが4〜24号。
エンゲージリングには、天然ダイヤと同じく米国宝石学会(GIA)の鑑定書が付くほか、原石の原産国と採取した海岸の地域、GIA鑑定番号の3項目を明記したオーシャン・ダイヤモンド社が発行する証明書が付く。
マリッジリングにも、オーシャン・ダイヤモンド社の証明書(原産国と海岸の地域の2項目)を付ける※。
※マリッジリングはカラット数が小さく天然ダイヤと同じくGIA鑑定は付かない
エンゲージリングのセンターストーンは、GIA鑑定書の評価項目(4C)に加え、傷や欠けなどがないか、社内の検品基準も満たした、高品質なダイヤモンドのみを扱う。