五月祭でスポーツの魅力満喫!競技ダンス・空手・ラクロス・ポケモン⁉

令和最初のラクロス観戦は東京大学VS学習院大学。
東京大学第92回五月祭が5月18日・19日、本郷キャンパス・弥生キャンパスで開催された。
RanRunが五月祭を取材するのは3年ぶり。
五月祭ではパフォーマンスを披露する運動系の部も多く、色々な競技の魅力に触れることができる。
第92回五月祭のテーマは「<おもしろい>が、交差する。」
キャンパスのあちらこちらで様々な興味深い企画が催されており、どう周るか迷ってしまう。
初日、赤門エリアから競技ダンス部のデモンストレーション、空手部の大演武会と周り、女子ラクロス部の五月祭試合を観戦してきた。
医学部広場ステージ前にカメラを構えた人たちが陣取り始めた。
お目当ては、東京大学運動会競技ダンス部(東京大学・日本女子大学・東京女子大学・跡見学園女子大学)のデモンストレーションだ。
冬の学生競技ダンス選手権大会6連覇中の実力チームのパフォーマンスを身近で観ることができる。
モダンダンス、ラテンダンスの種目それぞれの特徴についてMCが説明を加えパフォーマンスを披露する。
優雅なワルツからスタートした。
ターンをする度にスカートの裾が揺れ、観ている側も華やいだ気分になる。
ラテンダンスになると雰囲気ががらりと変わった。
モダンと異なり、ラテンはペアが体を密着して踊ることはないが、その分個々の動きが大きく全身を使った表現に圧倒される。
目の前をペアが通る度に観客から歓声が上がる。
どの女性もピンと伸びた背筋、引き締まったウエストにキュッと上がったヒップラインと、競技ダンスは美ボディを作り出すようだ。
純日本式御殿造りの武道場である七徳堂では、東京大学運動会空手部による大演武会が行われていた。
2020年の東京五輪の新種目として加わった空手。
観客席には家族連れや外国人などの姿も多く満席状態で、形、組手、板割、瓦割など気迫の演技に拍手が送られた。
間近で観て、迫力と技の速さにあらためて驚いた。
見守るOBの中には、柴山昌彦文部科学大臣の姿も。
挨拶に立った柴山大臣は、自身の学生時代を振り返りながら現役生を激励した。
七徳堂を裏手に下り御殿下グランドに出ると、女子ラクロッサーがアップをしているところだった。
2019年度のリーグ戦で2部昇格を目指す東京大学運動会ラクロス部女子Celeste。
今年の五月祭試合招待チームは関東リーグ1部所属の学習院大学ラクロス部女子。
東大にとっては、リーグ戦前の貴重な機会だ。
今年から日本ラクロス公式戦のルールが大幅に変更になった。
12人で戦っていた試合は10人制に、試合時間も15分×4クォーターになった。
どのチームも新ルールに合わせた練習に取り組んでおり、この時期に試合経験を積むことはリーグ戦までの調整に重要な意味を持つ。
また、五月祭という幅広い年齢層が訪れる学園祭で観戦の機会を作ることは、カレッジスポーツであるラクロスの魅力を伝えファンを増やす絶好のチャンスだ。
東大の応援席では、試合開始前から声を嗄らした応援部が客席を盛り上げる。
「ナッツ!ドロー!一発!決めて!」
応援部のリードに客席のボルテージも上がっていく。
先制点を挙げたのは東大。
第1クォーターは2-1で東大がリード。
2-3で学習院が逆転し第2クォーター終了。
ハーフタイムは、応援部チアリーダーによるパフォーマンスが行われた。
東京大学運動会のマスコット「イチ公」も応援。
イチ公の襷には「スポーツで大学をもっと元気に!」と書かれている。
第3クォーターで東大が1点返すが、学習院が得点を重ね3-7に。
「気にしない、気にしない。まだまだ大丈夫」
相手チームのシュートが決まる度に、応援部が客席を元気づける。
第4クォーターは両チームともシュート率が高まり、点の取り合い。
東大の応援席は、全員がメガホンを手に東大コール。
残り90秒で7-9。
さらに1点追加で8-9まで追い上げる。
しかし、東大の猛追が続く中、試合終了のホイッスルが鳴った。
応援席に挨拶に来た選手達は悔しさを滲ませていたが、客席は応援で盛り上がりラクロスを楽しむことができたのではないだろうか。
ラクロッサー、チアリーダーの筋肉質な腕や脚を見れば、東大女子のイメージも変わるに違いない。
五月祭は東大生の多様な面をみることができるとともに、スポーツの魅力に触れることができる。
数ある模擬店の中から購入したのは、「チーズドッグ」。
トッピングにはきな粉と砂糖をチョイス。
こちらの団体は、東京大学のヤクルト応援サークルで、野球のヤクルトスワローズファンが集まり応援活動をしているそうだ。
そして気になったので立ち寄ったのがポケモンサークル「ぽけっち」。
東大のポケモンサークルがどんな活動をしているのか、部長さんに話を聞いた。
「ぽけっち」は昨年できたばかりのサークルで、普段は駒場キャンパスで活動をしているそうだ。
ポケモンゲームで対戦をしたり、映画を観たりなどポケモン好きが交流をしている。
この日も、カードゲームの対戦や、少し難しめのクイズ、子供向けには塗り絵などを企画していた。
ゲームは計算やデータ分析など頭を使うことが魅力だと教えてくれた。
東京大学五月祭を運営するのは、五月祭常任委員会。
緑色の半纏を着たスタッフが、各企画会場だけでなく、本部、インフォメーション、ゴミステーション、パトロールなど担当部署で業務に当たっていた。
学園祭は大学スポーツの魅力を知れる機会でもある。
足を運んでみてはいかがだろうか。
RanRun YukiYanagi